謁見と任命を告げる刃
am4:30
瞑想を始める。ここに来てから身体能力及び筋力が増加した。
今日は、帝になるための任命式をやるらしい。それとこの国の王と顔見せをやる。
ユキ「お兄さま……朝ごはんが出来ました」
ヒバリ「わかった」
am7:30
あっちに居たときと同じように定刻に食事をとる。今頃親父は何をしているのだろうか。
ヒバリ(俺がホームシックになるとはな……)
ユキ「お兄さま?どうされましたか?」
ヒバリ「いや……これからの準備をしようか」
目を閉じ集中させる。手元に黒と白のマントを想像させる。このマントの機能は、耐熱、耐寒、耐震、耐魔、耐病その他諸々……想像させるのは苦労した。
ヒバリ「じゃあ行こうか」
ユキ「はい」
ヒバリは顔を隠すために、ミスターの武士の仮面、ユキは、狐の面を付けマスターの部屋へと向かった。
ドム「早かったな、俺に触れろ転移で向かう」
ドムの肩に触れたとき、視界が変わると城門前まで来ていた。
「炎帝様……お待ちしておりました。その後ろの御仁たちが新たな帝でごさいますか?」
ドム「あぁ……氷帝と刀帝だ。」
城門が開き、中に入ると豪華絢爛だった。
しばらく歩いていると、謁見の間についた。
ドム「中に入るが粗相のないようにな?喧嘩を売られても殺っちゃっていいから」
扉が開くとドムは後ろに下がった。何故なら、数多の魔法が俺たちに放たれたからだ。
ヒバリ「紅椿解放……006式…氷刀ニブルヘイム」
ニブルヘイムは、ユキの氷属性を喰らったことにより生み出された新たなる力。刃は冷気となっており、自在に長さを調整できる。また、触れたことにより問答無用に氷付けにされる。
ユキ「雪鎖…第2解放、雪花の羽衣」
セツリの2段階目の解放は、雪女を模した羽衣となっている。攻撃はもちろんのこと防御にも使える。半径10m圏内に入った物を凍らせる。
魔法はヒバリたちに当たることなく、消え去った。
ヒバリ「攻撃したっていうことはやり返してもんだいないな氷刀流…雪崩」
抜刀に入り、素早く抜く。雪崩のように帝たちに襲いかかった。実力あるものはそれを防いだが、1名は防御魔法が雪崩に呑み込まれ気絶した。
ヒバリ「なかなかだな…流石最高戦力だな、
気絶しているのは論外だが」