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りある  作者: しぷる
1/3

雷光

文才ないけど許してください。悪気はないです。

西暦2543年、とある夏の日の昼下がり。


少年は何を考えるでもなく寝っ転がって暇を潰していた。


「やること…ないなー。」


夏休み、それは少年にとっては害でしかなかった。

頭の良かった少年は課題など初日で全て終わらせてしまったし、遊ぶと言っても遊び相手がいなかった。

両親は共に海外に出張中。兄弟姉妹はいない。

つまり、少年はこの家で8/31までひたすら一人で過ごすことになっていた。


「どーするよこれ…何か面白い事ないのかよ…」


少年が呟いた途端、消していたテレビが突然ついた。

映ったのは「神」と書かれた仮面をしている男。

唖然としている少年をよそに男は話し出す。


「あー、人間諸君。夏休みを謳歌しているか?夏休みはつまらないだろう?いや、実際私はつまらない。

だからここで言おう。

人類諸君、滅ぶべし。」


あまりに支離滅裂すぎる放送だった。

テレビは消え、何事も無かったかのような静寂が訪れる。

少年はそこで気づく。

「なんだこれ…赤い!?」


先程まで澄み切った青だった空が真っ赤に染まっていた。

と、そこでまたテレビに「神」が映る。


「さて、人間諸君。今頃慌てているのかな?空が赤いっていうのは案外怖いのかもね。

では、ルール説明をさせて頂こう。

この世界に『魔物』を放った。正確な数は把握していないがね。

ただまぁ…まともにやりあっても君達が一瞬で滅ぶのは目に見えている。

だから君達に…『力』を授けよう。

最初に与えられる力は1人につき一種類。魔物を倒すごとに倒した者に新たな力が授けられる。

説明は以上!まあ暇潰しくらいにはなって欲しいね。健闘を祈るよ『人類』」


テレビが消え、少年の家は再び静寂に包まれる。


「なんだよこれ…意味わかんねえよ。」


呆然と呟く。


直後…少年の家のすぐそばで轟音が鳴り響いた。


少年は慌てて外に出る。まさか…


「そのまさかだよ。クソガキ」


そこにいたのは…確かに人型を模してはいたが、ケルベロス、だった。


頭が三つあるが…直立二足歩行をしている。


人間の形をしたケルベロスそのものだった。


ケルベロスはこちらを向き舌なめずりをする。

「さて…前菜はお前でいいかな。流石に腹が減ったよ。」


言い終わると同時、ケルベロスがコンクリートを蹴る。あまりに素早すぎる跳躍だった。常人ならまず視認さえできなかったであろう。

少年は咄嗟に顔を伏せ右手を振り回す。無意味すぎる攻撃…のはずだった。

少年の右手から雷の刃が飛び出す。

1億ボルトを超える電圧がケルベロスの胸を切り裂いた。


「雷…厄介な能力持ってんじゃねーか、クソガキ。

許してください(2回目)

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