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しるし(詩集)

キャバレー

作者: さゆみ

角瓶に入ったまやかしの琥珀がほろりグラスに虚ろに残る

ビロードの臙脂えんじ色のソファーをミラーボールが映射する

ボックスの中の戯れが夜毎に囀ずる社交場


ジャズとルンバとサンバのRHYTHM

サックスのうねりに搾り切ったオレンジが破裂する

歌謡曲が楽しげに寂寥を唄い上げる

ピンクのキャミに網タイと長い耳

バニーが運ぶのは異国の微笑と瞳の奥の嗚咽とフルーツ盛合せ


源氏がヒラリ蝶になりて蜜毒を吸出し憐れみの粉末を擦り付ける

狐と狸のあそび

いとをかし


「今宵は花金だからよ」

「……も死んだよ」


欲望と羨望と願望と失望

覆い被さる滅亡が

踊るジルバに益々華麗なステップを動かせる


チークで抱いた肩越しに指が食い込む

吐息は首筋に生温い郷愁を誘いこむ


薔薇色の期待が首輪を微弱に締め付ける

歓びの真紅の薔薇が千切ればらばらばララ

棘抜きになられた

嗚呼 美しいこと


終いはそっとそっとおやすみなさい


そっとそっとおやすみなさい







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― 新着の感想 ―
[良い点] 表現いいですねー。 こういう蠱惑的な文章表現力欲しいです。 なんとなく椎名林檎思い出しました。 [気になる点] RYTHEM・・・RHYTHM? 気になって調べたら、RYTHEMというユニ…
2013/05/19 23:48 退会済み
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