歌詞みたいな詩集

雨道

雨の降る道　傘を広げて

空から無限に振る　この雨が恐くても

見せ掛けの傘を広げて　逃げているだけだった

雨の降る道　傘を畳んで

全てを流す　空の涙を

どこまでも行こう　走り続けよう

風に押されて進む　この道が不安でも

偽りの傘を広げて　隠れているだけだった

雨の降る道　傘を折り曲げ

激しく打たれ　凍える体を

癒してくれる　あの場所へ帰ろう

恐れという雨が降る

不安という風が吹く

だから今休まる場所をください

雨の降る道　傘を投げ捨て

露になった　この体に降り注ぐ

雨の降る道　何も持たずに

汗と涙が　体を突き動かす

恐れに打たれ　不安に吹かれても

あの厚い雲の上には　変わらない太陽が昇っているから

だから自分を待つ　あの場所へ帰ろう