いつもと違う平日 友人と 告白と
友「おはよー」
「おっはおっは」
友「うわ、古…」
「うるせい」
友「あ、そうだ 今日夜暇?」
「え~と…今日はあいつが怪しい習い事で飯は食ってくる日だから、暇だな」
友「なんだその暇基準 まぁいいわ 夜行くわ」
「オッケー」
『うわぁ… ホモ…』
「なぜ…そうなる…」
友「否定したほうがいい?」
「むしろ肯定するメリットあんの?」
友「うおああああうめええええええ」モグモグモグ
「ほら、お茶」
友「サンキュー いや、全く天才とはこの事か…」コトン
「大げさだろ…ただのカレーなのに」
友「こんなカレー食ったことねぇわ 何入ってんの?」
「…愛情、かな」
友「うわぁ… ホモ…」
「なにそれ流行ってんの?」
友「いやいや、旨かった ごちそうさまでした!」
「お粗末さま」
「で、なんだよ 話って」
友「あ…ああそうだ… あのな… まあなんというか…」
「なんだよ 改まって…」
友「…好きな人 ができた」
「あいつをか…」
友「ちょっ なんでそうなるんだよ まだ何も言ってねえよ」
「いや、この流れってそうだろ」
友「…うん まあ、そうなんだが…」
「どこがいいんだかなぁ」
友「可愛いし、良い子じゃん」
「んー そうかねぇ …で、なんだ? 交際を認めて下さいって俺に頼みに来た訳じゃないだろ?」
友「茶化すなよ…」
「立場逆転だな」
友「一応、真面目に話にきたんだぜ」
「…すまん」
友「改めて聞くけど…お前等、付き合ってないの?」
「言わずもがな」
友「なんでだよ あそこまで仲良くて、そういうのないのか?」
「…う~ん…」
友「なんだ…やっぱり何か、あるのか」
「いや、実はここだけの話なんだが…いいか?」
友「なんだよ…お前こそ畏まって…」
「フラレてんだ 俺」
友「…え? ええええええええええええ」
「おい 落ち着け」
友「お前でダメなのかよ…」
「なんつうか、色々と突っ込みたい台詞だけど…」
友「よくフラレて続いてんな… …大学からの付き合いだっけ?」
「そうなるな 厳密に言うと大学2年の終わりからかな」
友「出会いのきっかけは…?」
「なんか変な流れだな…まぁいいや あいつと会ったのはサークルの飲み会の日だった」
友「そこで仲良くなった と?」
「いや、そうじゃない あいつと初めて遭遇したのは、その飲み会の帰りなんだ」
友「ほう」
「俺の家の近くで道端で、あいつが酔ってぶっ倒れてた 俺も結構酔っ払ってたし…つい家に担ぎ込んじまったんだ」
友「やましい考えか」
「0だった訳じゃないが、それ以上にこんなとこにいたら風邪引いちまうなってのがあったな」