たまの休日 午前
「うー なぜ寝付けてしまった自分が怖い…」
『すぅーすぅー』ギュウ
「この体勢でずっといたのか…石像かよ…」
『…そっちもそこから微動だにしてないだろ』
「うお! 起きた」
『8時間バッチリ寝たね』
「8時間微動だにしないのに、床ずれができないのが凄い」
『床ずれってなんか卑猥な響きだよね』
「セクハラで訴えられますか?」
ガチャン
「さて…本日はどこへ?」
『下着 服 お昼ご飯 以上を購入し、13時に帰還。 ご飯を食べて部屋でのんびり 以上 異論は認めない』
「最初の目的地何とかならんのかね?」
『じゃあ 服 下着 お昼ご』
「いや、そうじゃなくて…」
『いーじゃん 選んでくれよ いつもみたいに』
「いつも張り切って選んでるみたいに言うなよ…」
『それはそれで見て見たい』
「よーし!じゃあ張り切って選んじゃうぞー!」
『うっわぁ… 変態…』
「嘘に決まってんだろが!」
『知ってるよ 取り乱すとムッツリ変態がバレるよー』
「もう勝てる気がしない…」
『うわー! これいいなー! ねえねえねえ! どう思う?』
「んーいいんじゃない?」
『もっと!もっと感情込めて!』
「おっ!いいよー! 似合う似合うー!」
『もっと!もっと変態チックに!』
「言えるか!」
『言えるか!って事は、そういう引き出しもあると…』
「持っておりません…」
『…しっかし …んーこれ入るかなー』
「…」
『ねえ、ちょっと!どう思う』
「…どうって…」
『いや、デザインいいんだけどさ…』
「入らないだろ…どう考えても」
『え…なんではっきり言えんの…』
「俺の部屋に投げてあるその部類の物には【F70】と書いてあった気がするが…?」
『…嗅いだんだ…』
「ぶっ飛びすぎだろ」
『嗅いでもいいけど売らないでよ』
「そもそも嗅いでないし、投げとくから見えるんだよ!」
「はぁ…」
『うむ!なんだかんだでいい買い物したねえ! うん!』
「殆ど選んでしまった…」
『いつも感謝しております 隊長っ』
「何で選ばせるんだよ…」
プイッ
『…お前好みになりたいのさ!』
「…こっち見て言ってみろよ」
『…』
「あれー 照れちゃったー?」
クルッ
『おまえごのごごごおおこになあたああ』
「おおおおちつけええい」
ガチャ
『たっだいまあああああ』
「お前の部屋じゃないだろ…ただいまーっと」
『ごはんごはんー海鮮丼ー!』
「手を洗いなさい…」
『洗ったー!お茶入れるわ!』
「おー いつもすまんな」
『お茶入れなれてるからね 休日の昼くらいは入れるよ』
「いや、外食の昼飯代」
『あははは 平日の分のお返しだっ』
「足りないけどな」
『…ハグか』
「さぁて食おうか」