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たまの週末

ピンポーン


『すいませーん』


ガチャ


「まだ明日じゃないですが?」


『ごはん…』


「だろうと思った」


『いつもご苦労であります!』


「…もっと身になるご褒美がいいです」


『えー じゃあ…』


ギュウウウウ


「お…おい!」


『身になった?』


ギュウギュウ


「…そういうのずるいわ…」


バッ


『はい 終ーわり』


「もう終わりかよ」


『…そっちはもう充分だといってる感じですが?』


「どこを見てしゃべってる…」








『うっ…うううううまあああいいいいひいい』モグモグモグ


「うまいって言ってくれるのが唯一の喜びだよ」モグモグ


『あら、ハグよりいいの?』


「黙秘するわ」


『ハグの方がいいよねー?』


「下見てしゃべんな!」


『黙秘しない正直者』


「面目ない…」


『向けてるのは顔じゃないからね』


「これセクハラで訴えられないの?」








『さーて風呂風呂ー』


「うぉい!」


『あ、シャワーシャワーか』


「そうじゃねえ…」


『今日は全て持ってきてるから』


「あー、それでこの荷物…」


『ここで寝て 着替えて 明日しゅっぱーつ!』


「明日に向けてすごい滑走路だな…」


『別にいつものことじゃん』


「出かける前の日は を付けなさい」


『じゃあ月1回ってとこか』


「…大体合ってる」








『ふはー いい湯だったー!』


「おつかれさん」


『空いたよ どうぞ』


「後ろで全裸の人間が着衣したら腰を上げようと思う」


『背中向けながらなんでわかるの?目でもついてるの?』


「いつもだろ…って昨日も言ったなこれ」


『一昨日も』


「その前も…」


『習慣…ね』


「学習能力がないだけだろう」


『パブロフの犬的な意味では学習しているからこその行動だと言える』


「条件反射と言う点においては反論はできん」








「ふぅ…1週間が終わったなって感じがするなぁ」


『…すぅー』


「う…もう寝てる いつものことだが寝つきいいな」プシュッ


『んぅぁあ! …あービール飲んでるー』


「休み前の風呂上りのビール これがいいのだ」


『じゃあ一口おくれ』


「飲めないだろ」


『練習だよ!』








『…ぐぅーぐぅー』


「一口でこれかよ…まぁ安上がりで良い事だ」グビグビ


『…飲んだら隣どうぞ』


「起きてたんか ソファーでいいよ」


『今月は一緒に寝る日…』


「そんなの決まってたか…?」


『先月はなんだかんだでソファーで寝てたじゃん』


「隔月かよ」


『…もういい加減観念しろ』


「そもそも何で出かける前の日はここで寝るんだ?」


『イメトレ』


「自分の部屋でやれよ」


『対戦相手が近いほうがイメージしやすい』


「何の戦いだ」


『恋の駆け引き』


「…さてソファーソファー」


『う…うそだって!』








ギュウウ


『あったかー』


「…」モゾモゾ


『きもちい』ギュウ


「…おい」


『ん?』


「毎度毎度だけどくっつくな」


『いーじゃん! ベッド、セミダブルで狭いし、落ちちゃうじゃん』


「仕方ないだろ一人用なんだから」


『だからくっつかないと』ギュウ


「寄り添うと抱きつくは違うの!」


『いつものご飯のお礼にダブルベッド買ってあげようか?』


「…遠慮する」


『くっつけないもんね』


「自分で買うから遠慮する!」


『買ってもくっつくけどね』


「使える面積は充分使おうぜ…」


『全く…あーいえばこーゆー』


「この状況で言うのは普通だろ…」


『慣れなさい 恋人ができてからビクビクしてたら遅いんだぜ?』


「それとこれとは話が別!」

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