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日曜 再会 予想だにせず

チュンチュン


ガバッ


「…まだこんな時間か…」


「習慣ってこわいな っつうか体内時計って月単位でも動くのか… すげえな人間」


「隣、何やってるかな」


「…ま、まぁいいや」


「毎月の例に倣って外出するか… 欲しい物ないけど」


「しっかしまぁ…確かにやつれたなぁ 人間って1週間でここまで劣化するんだな デリケートな生き物だな」


「デリケートかぁ… 心と体の栄養不足だな…」


「いやいや、何言ってんだ俺…」


「…」


「さあて 準備準備」








「ふー」


「なんだかんだ言って結構買ってしまった」


「香辛料とか切れてたんだなよな、そう言えば…」


チラッ


「あー、もう昼かぁ…」


「昼飯 むぅう…どうしようかなぁ」


トコトコ


?「あ! やっぱりー!」


「…あ!」


?「ひっさしぶりー!!」


「お、おー まさかこんな所で会うとは…一時帰国?」


?「戻ってきたのだよ」


「へ、へぇ そうなんだ…」


?「いやぁー 相変わらず変わってないねぇ」


グリグリ


「こーら やめんかい」


?「今、何やってるの? ニート? 自宅警備員?」


「ねーよ ちゃんと働いてるわ! ってかニート前提の質問って何だよ」


?「ほほう これまた失礼した」


「まぁ、大した仕事はしてないけどな」


?「いやいやいや、仕事してるだけでお母さんはうれしいよ…」


「同い年のお袋なんてもった憶えはないんだがね」


?「再婚ならありうる」


「…うちの両親はラブラブですから、不倫とか勘弁して下さいね」


?「ラブラブ ぷっ 相変わらずおっさんだねぃ」


「うううるせい」


?「そう言えば… 一人?」


「一人身だし今は一人でいる つまり見ての通りです」


?「私も一緒だわ」


「あらぁ 意外」


?「…あんたもね」


「ところで、買い物か?」


?「んーなんとなーくブラブラしてた」


「そーかそーか」


?「あ、お昼だねー どうよ、そこらへんで飯でも食いながら思い出話でも… って、ダメか」


「え、いや…別に良いけども」


サササッ


?「およそ5メートル後の路地の入り口の影で君をジロジロ見てる子がいるけども、あの子と一緒だったんじゃないの?」コソリ


「え? はぁ?」


クル


サッ


「…   なんか… いたな」


?「誰?」


「う~む… 間違いないと思うんだけど、もう1回確認する」


クル


サッ


「…」


ジーーー


サッ

サッ


「……」


トコトコトコ


「…何してんだ」


『うわぁぅ!!』


「びっくりしたのはこっちだ 今時、尾行なんて流行らんわ むしろ廃れすぎてて気付かなかった位だ」


『た…たまたまだし! たまたま歩いてて疲れてここで休んでただけだし!』ビクビク


「キョドってないで…いいからちょっと来い」


トコトコトコ


?「あら、やっぱりお知り合いだった? あなたがそこに立って買い物袋物色してた時から居たけど」ニヤニヤ


「あー 恐ろしいくらいの知り合いだった」


『…』


コソッ


「あ… おい…」


?「あなたの背中に隠れてるその子を紹介して欲しいな まさか、妹さん… ではないよね」


「こんな感じだけど、一応同い年で会社の同僚で友人だ」


『よよよよよよよろしくおねがいひましゅ』サッ


?「ぷっ 人見知りの子? よろしくね!」


「いやーそうでもないんだけど…なんか今日は体調不良みたいだ」


?「ふふふ 体調不良になると人見知りになる人 なーんて聞いたこと無いんだけども」ニヤリ


「…まぁ、世界にはいろいろな人が居てだな  って痛っ 足踏むなおい」


『…』


「お、おい… なんか喋れ ってか、隠れてないで顔出せ」


『…誰だよ』コッソ


?「あ ごっめんごめんー 私はこいつの高校・大学時代の知り合い… かな」


『大学時代…』


?「まあ2年で留学しちゃったからそれから音沙汰なしだったけどねー あははは」


「…」


?「まぁ、なんてーの? それまでは…」


『…』ジー


?「元カノ ってやつ?」


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