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一週間後 不摂生

友「あれ?また一人飯かよ… って、しかもコンビニ…」


「あいつならしばらくずっと職場の仲間と昼飯食ってていないぜ」


友「いや別にあの子の顔を見に来たってわけじゃ… おい… お前顔色最悪じゃねーか!」


「…気のせいだろ」


友「…」


「ど、どうしたよ? あ、今日一緒に夕飯でもどうだ? 最近あいつ来ないから作り甲斐が無くてなぁ…どうしても自炊じゃなくてコンビ」


友「……すまん!!!」


「うお、びっくりした!! なんだ…藪から棒にあやまるなよ…」


友「俺のせい…だろ」


「 んなこたぁない」


友「俺が、二人の仲を裂くようなことしたから…」


「だから違うって…」


ガッ


友「何が違うんだよ!! そうだろうが!!!」


「………離せっ」


バッ


「まず落ち着け そして質問だ」


友「んだよ」


「慰めにきたのか? 慰めてもらいにきたのか? どっちだよ」


友「…あ…  す、すまん……」


「なるほど前者か…」


友「話が…したい」


「お前んち空いてる? うち壁薄いし… ほら…」


友「隣、だしな…」








コトン


「サンキュー」ズー


友「悪いな 店屋物で」


「いや、良い店だった うまかったわ この店チェックしとこ…」


友「それは良かった」


「…で? 返事、返ってきた?」


友「ぷっ なんて顔してんだよ」


「無表情だろ…」ムスッ


友「…まぁいいや 返事は返ってきてないよ」


「ふ、ふうん」


友「よく顔に出る人だこと」


「…うるせー」


友「遊びに誘った 今週日曜」


「!  …で?」


友「今週はだめだって 来週ならいいって言われた」


「今週は …だめ…?」


友「お前、毎月あいつと買い物とか行くのこの週だよな」


「え? お、おいちょっと待て 俺は何の約束もしてない そもそもこの1週間うちに来てないし、職場でも おはよう と おつかれさまでした しか会話交わしてねーよ」


友「そ、そうなのか…」


「う~む なんなんだろうな」


友「わざと空けて待ってるとか…」


「いやおい… 考えすぎだろ」


友「んー …だよな」


「来週楽しみにしてればいいじゃないか」


友「…あのなー」


「なんだなんだ」


友「少なくとも職場では死んでんだろ、あの子…」


「…」


友「常に下向いてるし、フラレた後みたいじゃねーか」


「んー …まあ、大喧嘩したからなぁ つい怒鳴っちゃったし…」


友「…珍しいな」


「いや、とどのつまり、ただの八つ当たりだった 俺のな」


友「普段そんなことしねーじゃんお前」


「まぁ、そんな日もあるんだろうな」


友「…心配だわ マジで」


「いや、自分の心配しろって…」






友「なあ」


「ん?」


友「面白くないだろ 正直」


「んー …わかんねえ」


友「俺を応援してるから?」


「いや、ハッキリ言うと …断られればいいって思ってる マジすまん…」


友「ぷっ はははははっ お前のそういう所、好きだぜ」


「うっわ、ホモ…」


友「使う場面じゃないだろ この状況…KYすぎんだろ」


「…友人としては最低だろ、俺 なんで不幸を願ってるんだよ」


友「俺だって、お前らの仲裂いたようなもんだし」


「…だからそれは」


友「いや、違わないだろ」


「…わからん こんなに間単に壊れるとは思わなかったし… はっきりしないわ…」


友「積み上げたものが高いと、簡単に崩れやいすもんだぜ」


「いずれは崩れる予定だったのかも知れんな、どっちにしろさ」


友「崩れる前に何とかしないからだろ?」


「今のこの状況でお前に言われても、なんともぱっとせんな」


友「まぁ俺は玉砕覚悟だったし、いつ手を引いてもいいと思ってるけどなー お前次第で」


「ずりぃな…お前」


友「お前のやる気に燃料を投下しただけだ」


「ずるいのは …俺なんだよな」


友「よくわかってるじゃねーか」


「…」


友「はい! 話は終わりだ 帰れ」


「ええええ… 急だなおい」


友「もう何も言うことはないし、俺はこの後ロリ巨乳物を見る予定なんだ」


「同姓でもそういう報告はやめてくれ」


友「まぁ、なんか進展あったら報告するわ」


「じゃあ俺も進展あったら報告する」


友「退がらず進めよ」


「お前に言われると申し訳ない」


友「いーんだ 俺は移り気だしな あははは」








「はぁ…」


「なんか変な会話内容だ」


「どっちが悩んでるんだかわからねーじゃねーか」


「…ありがとうな、友」


「…」


「…ロリ巨乳物か… う~む」


「…何考えてんだ俺」


「男って馬鹿な生き物だな本当に」

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