回想Ⅳ 其れから暫くして いつもの独り言
『そろそろお昼…』
女友A『おーい ボーっと空見てしてどうした?? まぁ確かにいい天気ではあるけど…』
『ほら、太陽が…正午の位置に…』
女友A『私の可愛い可愛いお友達が…いつの間にやら忍になってしまった…』
女友B『最近、昼時間帯になるとおかしいよねこの子… 忍だし…』
タッタッタッタ
「あ!いたいた!」
ビクン
『きたー!』
女友A・B『!!??』
『お弁当!』
「食べましょうか!」
『たべまず!』
「とりあえずよだれ拭きましょう… あ、こんにちわー」
女友A・B『こ、こんにちわ…』
「あの、ご一緒にどうですか?」
女友A『私これからバイトなんで』
女友B『あ、私彼氏とご飯』
女友A・B『どーぞもっていってください』
「物じゃないのに… ま、まあいいか ではお言葉に甘えて」
『えへへ じゃあ行って来まーす!』
女友A・B『いってらっしゃいませ…』
タッタッタッタッタ
女友A『…あれがうわさの飯友か』
女友B『彼氏…じゃないのか…あれ』
女友A『…ほぼ彼氏だろ 夕ご飯とかも一緒に食べてるみたいだし』
女友B『ほぼ彼氏だなそれ』
女友A『月1位でどっかにも出かけるらしいよ デートだよねそれ…』
女友B『完璧彼氏だ…』
女友A『こちらとしては元気になってくれてありがたい身だけど』
女友B『別れた当初はずっと下見てたからね まるで地面の石の数を数えているかのように 今は180度逆だな』
女友A『それで彼氏否定ってのは …なんかあるのかねぇ』
女友B『…なんとなく聞けない』
友A「おい… なあ…」
「んう?」
友A「最近…彼女とベッタリだな」
友B「べったりだなもげろ」
「え… そうかな?」
友A「よく学内一緒にいるし いるしって言うか歩いたり飯食ったりしてるし」
友B「完全に恋人パート」
「ってかsheじゃなくてhoneyの方かよ」
友A「ハニーとかキモッ」
友B「ハニーとか言ってるゲームやったことないわ…」
「うるせえ っつか彼女じゃねえって 飯友だっつの」
友A「いや でも…お前ら結構噂だぜ?」
「え…まじで? こんな広い学内で噂とかあんのかよ」
友B「彼女の顔面レベル80 偏差値でも代用可」
友A「スタイルと性格含めるともっと行きそうだ…」
「そんなに有名なのか…」
友B「有名になったのは、お前と仲良くなってから」
「それって、俺も有名だったってこと?」パァー
友A「いや、容姿とかじゃねーよ あんだけベタベタなら、そら有名にもなるわ」
「そういうつもりはないんだけどなー」
友B「休みの日にデートしててもそう言うつもりはないと…」
「む、月1で買い物と飯の為の外出だよ それに学内で飯なら、お前らとでも食うだろ?!」
友A「一緒にお手製弁当食ってるのって、同姓の友達でもいねえよ」
友B「むしろ同姓はキモイがな」
友A「すがすがしくて 茶化したくなるぜ 清純派カップルかっこわらい」
友B「とにかくもげろ 爆発しろ」
「もげねえしカップルかっこわらいでもないっつーの!」
友B「…付き合う の定義ってなんだろうな」
友A「まぁ突き詰めるとそこだよな」
「付き合って下さいって言って、…一緒に居たり飯食ったりデートしたりじゃねーの?」
友A「最初がないだけで後やってること同じじゃね?」
友B「まるで接吻のないせい」
「こんな所でそれ以上言ったらダメー!」
「そんなにベタベタ…してるかなぁ」
「まぁ…確かに実際一緒にいること多いな最近」
「夕飯も週4だし 昼も週3 むしろ一緒に食べない日はそわそわする」
「う~ん… 恋愛感情か…」
「…う、う~~む…」
「あっちも別に変には思ってないはずだよな」
「好き嫌いで言ったら 好き だよな きっと…」
「う~ん…」
「友達以上には見えない って感じでもないと思うけど」
「女心と秋の空…かー」
「これ考えた奴、もげろ」