魔境表層攻略
魔境表層攻略に大事な必要な能力は二つ。
絶えず襲い来る魔獣をさばき続ける継戦能力。
そして多対一にも対応できる処理速度。
彼ら曰はく、この二つがあれば魔境第一層は突破できるらしい。
そして俺はこの二つの条件を満たしている。
これはおごりでも油断でもなく事実だ。
この三か月の魔改造はなにもあのクマを狩るためだけにしたわけじゃぁ無い。
継戦能力はある。
多くの魔法使いは魔力を消費して魔法を使う。
だからよほどの魔力量、あるいは効率の良い魔力消費でなければ経線は難しい。
だが俺の種は主に大地の魔力を用いて成長する。
俺が魔力切れになることはほぼない。種が尽きるまで戦い続けられる。
そして処理速度もある。
一対一で勝てようと多対一で袋叩きにされれば死ぬ。
一体一体を迅速に倒さねば囲まれて死ぬ。
だが複数の種を使えば複数の相手でも可能だ。
迅速に対象を殺すための種も作り上げた。
・・・正直ここまでは言い訳だ。
魔境にはその魔境独自の植生があると聞く。
そして多分生きて帰れる。
ならば行くしかないだろう!
まだ見ぬ種が俺を待つ!
さぁ行こう!!魔境探索!!!
______
森の中心部に向けて現在地から歩くこと十数分。
境目と思われる場所にたどり着いた。
明確に葉の色が変わっている。
これまでの透き通るような緑色の葉でなく、光を通さない深い緑色の葉が空全体を覆っている。
さっそく植生がガラッと変わっている。
サンプルとしていろいろと取っていきたい。
だがまずは…
ギァァァァァァ!!!!
さっそく襲ってきた魔獣たちの相手をする!
イノシシ魔獣四体。つまり雑魚の群れ。
対雑魚多数想定魔改造植物「連鎖貫木」。
イノシシの魔獣の一体を急速成長した木の幹が貫く。
おかしいな。森のはずれで試した時より太さが一回り大きい。
魔力の多い土地で使ったほうが強くなるのか?
まぁ理由は知らんが都合はいい。
貫いた一匹を起点に方向転換。
貫いた魔獣から魔力を吸い取り次の魔獣を貫く。
一瞬で四体を貫き、魔獣の群れに勝利した。
この調子であれば大丈夫そうだ。
周りを見渡しても他の魔獣は見当たらない。
さて仕留めたイノシシ魔獣の死体が三つ…三つ?!
一個消えた!
生きていた?いやそれはない。確かに全員の頭を貫いた。
何かが持って行ったかなぁ?
たぶんその可能性が高いが見ていないのでわからない。
とりあえず討伐証明部位の牙をとって…
よしこれで牙四つ…四つ?また一体消えてるじゃねーか!
どうなってる?
魔獣か人の仕業か知らないがさっき魔改造植物「絞蔦網」を張り巡らせておいた。
近づいてきたやつがいたなら一瞬でからめとれるはず。
となると...下か!
魔改造植物「大穴根」!
下にすさまじい量の根を張り巡らせそしてすぐに朽ち果て消える。
土がなくなり地面に大穴が開く。
やはり居た!というかあった!
イノシシの死骸をまだら模様の木の根が絡みとっている。
この木の根が俺が仕留めた獲物をかっさらったのか。
死骸から魔力が吸われている。
近くで死んだ生物を地面に引き込み栄養としているようだ。
近くの芋のような塊に魔力が流れ込んでいる。
魔力の蓄積もできるのか?
追加で残りのイノシシも与えてみる。
おー一気に巻き付いた。
初めて見る特徴の植物だ。
やはり魔境の植物はおもしろい。
どんどん探索していこう!
サンプルとしてちょっと根の先と魔力芋をいただいて探索を再開した。




