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龍狩り

あらゆる魔法を防ぎ続けること数分。

無駄だと思ったのか龍は地上に降りてきた。


これは行幸。ようやく勝負の土俵に立てる。

最初からフルスロットルだ。全力で殺しに行く。

相手もそのつもりなのだろう。

すさまじい数の魔法がこちらに飛んでくる。


手持ちの種を駆使しながら魔法を防ぎ、反撃に移る。

蛇樹の翼から数多の種を発射する。

衝撃波と共に無数の種が魔法を突き破り飛んでいく。



龍の魔法を吸い無尽蔵に増殖する苔。

肥大化し炸裂し溶解液をばらまく幹。

圧倒的質量の魔法を弾く蔦。



魔法を封じ、鱗を溶かし、動きを封じる。

そこに蛇樹を全力で突進させる。


いなされた。さすが伝説。

あれだけの拘束の中、身をよじり衝撃をいなした。

だが本命はこれじゃない!蛇樹の上からカルラが飛び出す。


「おらぁぁぁ!!!」


勢いをそのままに龍の翼を突きぬいた。


「よっしゃ!クリーンヒット!!」


ギァアァァァァ!!!!


龍が苦悶の絶叫を上げる。そらそうだ。魔法の発生器官を打ち抜いたんだ。

魔法の猛攻が弱まる。追撃を仕掛けろ!!


苦しむ龍の横っ腹に蛇樹を突撃。

お互いに長い蛇。当然絡まる。

絡まった状態で幹を肥大化。押しつぶさんと試みる。

その隙にカルラが角をへし折った。

いいぞ!押せてる!殺せる!


龍の発光が止んだ。

魔法が飛んでこなくなった。

死んだか?


いや違うこれは!!


龍が魔力の発露を止めた。

だが中で魔力が蠢く気配がする。


「離れろカルラ!」


その直後。

蛇樹の首が落ちた。

あれだけの硬度を誇った蛇樹が切り落とされた。


龍の下半身が崩れかけている。

その無様な下半身とは対照的に上半身からはとてつもない量の魔力を感じる。


魔力の圧縮による強度の増加か!

上半身に魔力を集中させて硬度と鋭さを上げた爪で切断したか!


龍が勝ち誇ったかのような咆哮を上げる。

とどめとばかりに蛇樹を嚙みちぎった。


蛇樹が崩壊していく。


その余裕そうな顔。

残る二人の人間を殺すなど容易い…なんて思っているんだろうな。


生まれながらの最強。それゆえの油断。

昔の俺を見ているようで吐き気がする。


蛇樹は崩壊したんじゃない。させたんだ。

蛇樹に込められた大量の魔力を糧に、「魔乱狂花」が一面に咲き誇る。

周囲の魔力の結合を乱し、操作を狂わせる魔境の生物の天敵。

それが何十、何百輪と咲き乱れた。


龍の下半身が完全に崩壊した。

上半身からは大量の魔力が漏れ出ている。


あれだけ魔力を集中させた状態で「魔乱狂花」の影響を受けたら普通の魔獣は炸裂してしまうだろう。

だが龍は魔法的な感覚が狂わされている中でも必死に魔力を制御化において炸裂を防いでいる。

恐るべき魔力の操作精度だ。


この空間では誰も魔法など使えない。

これ以上の追撃は俺はできない。


だから....


「やっちまえ!!カルラ!!!」


「任せろ!!!!」


あとは友を信じるだけだ。


カルラが蛇樹の残骸を駆け龍の頭へ到達する。

死に物狂いの噛みつきを避け、顎を蹴飛ばし牙を砕く。

翼での薙ぎ払いを飛び越え翼を根元から叩き折り、突き出された爪を横から殴りへし折った。


カルラが打撃を加えるたびに魔力が龍からあふれ出る。

こぼれ、漏れ出た魔力を糧に「魔乱狂花」はさらに力を増す。


ありとあらゆる攻撃手段を打ち砕かれた龍の捨て身の突進。

満身創痍の状態ですら並の魔獣をはるかに凌駕する速度の突進をカルラは正面から迎え撃つ。

「爆破籠手」で加速したカルラの一撃が龍の頭を的確に打ち砕いた。


脳を砕かれ制御がなくなった魔力によって肉体が弾け、跡形もなく崩れてゆく。

龍はここに討たれた。


敵討ち、完了だ!








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