小泉進次郎氏の「ここがヤバい」
◇世論調査で1位に浮上
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は産経新聞社とFNNプライムが6月14、15日に行った調査の中で、
「次の首相はだれがふさわしいか?」と言う項目に対して、
1位 小泉進次郎氏 20.7%(前回15.2%)
2位 高市早苗氏 16.4%(前回18.9%)
3位 石破茂氏 7.9%(前回 7.7%)
と言う結果になりました。
僕は今回「次の首相で1位」になった小泉氏について「群を抜いてヤバい」と言う事を今回はご紹介したいと思いますね。
質問者:
ちなみにどれぐらい現実性はあるんでしょうか?
筆者:
自民党支持層に限定すると、小泉氏27.7%、石破首相18.1%、高市氏14.1%
とさらに小泉氏の支持率が上がっています。
自民党の党員投票で自民党総裁が決まることを考えるとかなり現実性が高いでしょう。
年齢層別指示で見ると小泉氏は18~29歳、60代、70歳以上の3区分で首位だったんですね。
この情報を見て、このサイトに来られている方も若い方が多いので小泉氏を支持されている方が多いのではないか?
と思って書こうと思ったわけです。
質問者:
……まぁ、このエッセイ常連読者の方々は分かっていそうな気もしますけどね。
でも、一見さんもいらっしゃると思いますからね。
筆者:
そうです。基本的に1エッセイで新しく1人に理解していただければ目標を達成したと思っています。
◇「アメリカの手先」疑惑
筆者:
本題に入りますが、小泉進次郎氏というのは、
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている」
「リモートワークのおかげでリモートでできる仕事ができた。リモートワークのおかげですから」
と言った同じ事を連発する「進次郎構文」と呼ばれるものが有名ですよね。
質問者:
こう言う事を真顔でおっしゃっているんですから正直驚きですよ……。
筆者:
小泉氏は父純一郎氏が総理大臣だという事で関東学院大学から日本の東京大学より偏差値が高いコロンビア大学の大学院に留学しています。
更にシンクタンクCSISに入る際も日本に影響力を与える「ジャパンハンドラー(日本を操る政治家)」の一人であるマイケル・グリーン氏などの口利きで博士号が必要なところ「将来性を見込んで」修士号で入れたそうです。
※デイリー新潮21年8月20日『小泉進次郎、名門「コロンビア大学院」留学は「特別なプロセス」 関係者が証言』と言う記事より。
質問者:
……総理大臣の息子と言う事で地位を確立していったというところが何とも言えませんね。
筆者:
恐らくはそこで得た「処世術」として「失言しないための進次郎構文」を会得したのではないかと僕は思っています。
この「進次郎構文」を発言してプラスになることは無いですが、
思わず失言をして大きくマイナスになるぐらいなら意味の無い問答を繰り返した方が良いのでしょうね。
このように「総理大臣の息子」「将来性」によってアメリカのCSISの影響を受けている可能性がある以上、
小泉氏の裏には「常にアメリカ様の影がちらついている」と思った方が良いでしょう
(本人は「そんな事は無い!」と否定するでしょうけど)
◇アメリカからの「指示」が無い所では……?
質問者:
アメリカから大きな影響を受けているかもしれないという事は分かったんですけど、
小泉進次郎さんの実際の実力ってどの程度のものなのでしょうか?
筆者:
僕が思うに小泉氏は「台本以外」のところは「悲惨」と言わざるを得ません。
小泉氏は2019年9月(“セクシーに環境問題を解決“発言が飛び出したのと同時期)、環境大臣として気候変動対策の国連会議出席のため訪米中に記者から「訪米中、ステーキはいつか食べるのか?」と問われた際に、
「毎日でも食べたいね」と答え、実際にニューヨークでステーキ店に入店したことがありました。
環境大臣が肉食(特にステーキ)を好むという発言は、「地球温暖化対策を議論しようとしている責任者として軽率すぎる」と国内外で非難されました。
特に牛肉は畜産業のなかでも温室効果ガス排出量が高く、国連食糧農業機関(FAO)によれば畜産業は温室効果ガス全体の約15%を占めていると言われており、その内約65%は牛が占めているとされています。
そのことからこの一件で政治家としての資質に対して大きく疑問を持たれてしまいました。
質問者:
確かに、それはあまりにもTPOに合っていないというか空気が読めていませんね……。
筆者:
前回の24年10月の衆議院選挙で選挙対策委員長の時代には、
選挙中自民党の政策について語ることは全く無く、なぜかSNSで「今日の弁当」をアップすることばかりをしていました。
恐らくは現代人にありがちな「指示待ち人間」なのではないかと思っています。
アメリカ様からの細かい指示が無ければダメなのでしょう。
◇今回評価を上げた「備蓄米放出」について
質問者:
でも今回大きく「次の首相」として支持率を大きく上げた要因としては備蓄米を放出することに手際が良かったからだと思うんです。
これについてはどう思われますか?
筆者:
そもそも皆さん今現在のお米の価格4500円前後が「高い」と感じられていると思います。
過去最高の値段、前年比の約2倍であるために確かに高いとは思います。
ですが、もうちょっと視野を広く「農家の収入」まで考えていこうと思います。
農林水産省のデータによると2022年ごろには「農家の時給10円」と言われる程に悲惨な状況で、
2024年から25年にかけてようやく10aあたりの利益が2〜5万円程度。時給換算して300~1000円程度で、
米農家の方からすると「やっと利益が出せる」ぐらいなのです。
天候に左右される上に重労働であることを考えると生計が立つかどうかのレベルでは問題にならないでしょう。
ここから秋に向けて値段を下げたらまた儲けが出ない農家にとって悲惨な状況に戻ります。
質問者:
確かに生産者の農家さんについて考慮が全くされていませんよね……。
筆者:
流通過程で「中抜き」もあるとは思うのですが、その改善を考慮に入れなければ最低でも5キロあたり6000円や7000円ぐらいまで上がらないと農家の方は利益を出せないでしょうし若い方が就農したいとは思わないでしょうね。
『コメ卸は「儲け過ぎ」? データで検証するコメ卸業界の現状』という25年6月18日の帝国データバンクの記事では、
『全国のコメ卸約1800社のうち、2024年度決算(2024年4月~2025年3月)が判明した約150社をみると、一定の外れ値を除いたトリム平均値で約2870万円、売上高に対する利益の割合を示す営業利益率は1.29%だった。前年度の営業利益が約1900万円・同利益率が0.98%だった』
とあるためにそこまで深刻な中抜きがあったわけでも無さそうです(買い取り価格を見ると農協が中抜きをしたわけでも無さそう)。
質問者:
市場原理に任せるとそう言う価格になってしまうから、
筆者さんは「固定買取制度」や「農家の戸別補償」を訴えているわけなんですね……。
筆者:
そうです。
現状の制度では農家か一般消費者のどちらかが「地獄」を見るような状況なので、有事の食糧安全保障を考えるとその方法しかありません。
ただ小泉氏本人は25年6月15日福島県南相馬市の米の大規模農場を訪れた際に備蓄米の放出について
「消費者と生産者が一致する適正価格に繋げていくために、いまの価格を落ち着かせなきゃいけない」
と発言していたように「農家に地獄を見させるルート」を行おうとしています。
その他の過去の発言から見るに農協や農林中金の民営化、株式会社化による解体も狙っていると思われます。
質問者:
そのルートだとどういった未来が予想されるのでしょうか?
筆者:
5キロ3000円台や2000円台に戻るような農家が儲からない状況は、更なる離農に繋がり、日本米は壊滅するでしょう。
⇒ 備蓄米の放出、ブレンド米 国民が食べる米を劣化させる効果アリ
⇒ ミニマムアクセス米(関税無しで輸入できる枠)を前倒し (今ココ)
⇒ ミニマムアクセス米拡充、輸入全体量の拡充
⇒ 安い米が大量に出回り日本の農家のほとんどは廃業
と言った方法で価格を下げつつアメリカ米に国民を慣れさせることに重点を置きそうです。
アメリカの広大な農地で大量生産されたコメに日本は太刀打ちできませんから、何かしら保護しなければ壊滅も時間の問題だと思います。
まぁ、元CSIS研究員としては「知っててそれを狙っている」んでしょうけどね。
質問者:
日本米の生産そのものが無くなったら、日本米だけ高騰と言う事もありそうですよね……。
というか、「有事のための備蓄米」なのにそんなに放出して、
いざ有事が来た時大丈夫なんでしょうか?
筆者:
今が自民党によって引き起こされた「ある種の有事」と言う見方も出来ますが、
海外からの食糧供給が断たれているわけでは無いので「表面上は平時」でしょうからね。
MAXの状態の備蓄米でも全国民に3カ月しか提供できない量だったので正直不安はあったのですが、それがゼロに向かおうとしていますからね。
海上封鎖するだけで日本は餓死を恐れて降伏するという、悲惨な状況に驀進していますね。
質問者:
それは本当に悲惨ですね……。
でも固定買取制度や農家の戸別補償って大規模な予算が必要そうですよね。
「制度の壁」や「財務省の壁」と言うのは非常に高そうです……。
予算も年1回でしか決まりませんし、即時的に効果がある方法って何かないのでしょうか……。
筆者:
僕が提案したいのは日本国民に一律で「期限付きお米券配布」です。
お米券はスーパーやデパート、ホームセンターなど米を売っている所ならどこでも使えます。
ここで「期限付き」としているのは通常のお米券は期限が無いのですが、
期限をつければ火急に必要な人以外は使わないこともあると思います。
今、「2万円給付」が炎上していますが、
お金バラマキより実質的な現物給付で確かな効果を持たせたほうが農家の支えることにも繋がり、有効な作戦だと思います。2万円バラまける余力があるのであればこちらの方が良いでしょう。
質問者:
なるほど、価格を下げずに国民は実質的に安く買えるという、
間接的な農家補償みたいな感じになるんですね。
消費もある程度は保障されそうですから、農家の方も値段が下がることを恐れずに作れそうです。
筆者:
農協や流通に問題があるから価格がつり上がっていることは間違いないことだと思うのですが、それらを解体したからと言って問題が改善できるかは不透明だと思います。
父小泉純一郎氏が郵政民営化をして郵政の体質が一向に改善していない(直近では酒気検査なし、点呼問題があった)ことを見れば一目瞭然だと思います。
根本的な問題を治癒(ここでは農家の収入が少ないこと、安心して作物を作る環境に無いこと)と国民への安価による食料品確保を改善しなければ日本の農業は消え去ることでしょう。
◇「相対的に良い選択」をしなくてはいけない
質問者:
しかし、小泉さんが問題がありそうなのにここまで人気があるのはやはり“イケメン”だからでしょうか……。
筆者:
まぁ、それもあるでしょうね(笑)。
やはり石破氏のような大柄で、高齢で、発言も二転三転してしまう人に対して、
多少問題があれどスマートで兄が俳優でもある小泉進次郎氏を比べると相対的に見ればかなり見栄えが良く感じても仕方ないのかなと思います。
ただ、これまで見てきた通り小泉氏を首相にしてしまう事はより農家を苦しめることになり日本産の米は壊滅する可能性が非常に高いと僕は思います。
あくまでも「相対的」ではありますが高市氏や玉木氏の方がまだマシでしょうね。
高市氏は統一教会から支援を受けた安倍派からの支持が厚く、
玉木氏は不倫問題で揺れていたり、公認候補にセンスが無いなど問題があることは明らかではありますけどね。
それでも今の石破氏や隙あらば増税しようとする野田氏、現在「次の首相」トップに躍り出た小泉氏と比べると、積極的に財政を出動させ日本経済を良くしようという意思はまだ感じるので、断然マシだと言って良いでしょう。
質問者:
本当に日本の政治って苦しい状況なんですね……。
筆者:
国民が「イメージ操作」に騙されずにきちんと根拠を持ったリテラシーを持つことが重要です。
小泉氏のような「見てくれが良い政治家」の発言と小手先のマスコミの印象操作に惑わされないことがとにかく大事です。
僕はそう言った皆さんの知識の補強になるようなお手伝いを今後もさせていただきたいと思っていますので、よろしければどうぞ今後もご覧ください。