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修業とは厳しいもの

 うん・・・・・・見せ場も無いまま、全員地面とお友達になっていた。


 強いのは知っているけど、ここまで差があるものなのか。UE状態の武神に攻撃を決められるとは思っていなかったが、切れた後も話にならなかった。


 取り合えずUEが切れる迄は何とか全員倒れず耐え抜く事は出来た。出来たが、その時には積極的に前へ出て受けてくれていたセラとジャンヌは片膝をついている様な状況になっていた。



 あの2人は俺達の中でずば抜けて守備力が高いのだが、その2人にあっさりとダメージを与え動けなくされた。


 鎧通しの様な技を単発で打つのではなく、前後左右からほとんどタイムラグなく打ちこまれたのが効いたと思う。身体の中で振動の波がぶつかりあい、内臓がぐちゃぐちゃにされた様なものだ。


 2人共その技を受けた後は剣を地面につき、何とか倒れない様にこらえてくれていた。



 その技を2人に決めるのも凄いが、それを俺達と戦いながらやるのが恐ろしい。棒立ちしている相手1人に決めた訳じゃないからな。ミラやワニの攻撃を避けながら完璧に決めてきたのだ。


 手加減してくれていなければ、2人とも今も意識を失っているんじゃなかろうか。




 受けの2人がやられ、ミラとワニはUEを発動する。俺もそこへ手伝う形で前へ出て3人がかりで武神へ攻撃した。


 その状況下であのおっさ・・・武神は、俺達に差を分からせる為か、ワニとミラのみへ攻撃を当てていく。こちらの攻撃は当然の様に当たらない。


 武神のUEがすぐに切れ、こちらの攻撃が少し当たる様になるかと思った時には、ワニとミラが同時に地面へ倒され、首元へ手刀を落とし降参させられた。



 2人を抑え込んでいる状態なら俺の攻撃も当てられると思い、立ち上がる前に急いで近寄り攻撃を放つも当てられない。一撃外れた後は直ぐに俺の手を掴み放り投げられてしまった。


 俺が飛ばされている間に膝をついていたセラとジャンヌは地面に寝転がっており、再度駆け寄るもあっさり制圧されてしまった。



 改めて凄さを知ると共に、見ていた観客たちはまだランクの低い冒険者という事も有り、何があったかよくわからないまま摸擬戦が終わってしまい戸惑っていた。


 それはそうだろう。戦っていた俺自身ですら良く分かっていない。情けない限りだ。


 それと他の皆は大丈夫らしいが、俺は今も腹部が痛い。もう少しだけでも威力を抑えて欲しいものだが、俺だけ少し強めに打ったと笑いながら言われてしまった。




 その後は各自にダメ出しをくらい、改善点などを教えてもらう事が出来た。


 意外だ。こういった人は言葉ではなく、見て盗めとか身体で覚えろとかしか言わない気がしてたが、かなり分かりやすい言葉で全員に伝えてくれていた。


 やはりヒューマンの寿命とは全く異なる時間を生きているからか、武を極めた上で指導方法迄やり方が完成されているのかな。ありがたい事だ。




 そこからの3日間は地獄だった。気に入って頂けているのかどうかは知らないが、俺にだけやけに厳しかったのを覚えている。


 ハクやレナ、ユイにしっかりとヒールはしてもらい、HP的なものは全回復しているのだが、夜寝床に入ると身体の色々な部分が痛む様な気がして辛かった。


 最終日には5人がかりで多少は攻撃が掠めたりはあったが、結局まともには命中させる事が出来なかった。


 武神の名は伊達ではない。




 一応レイドボス討伐に一緒に行かないのか聞いてはみたが、レベル差で石化するから無理との事。いくつなのか聞いても教えてくれなかったが、相当高いんだろうな。


 それとそういったことには興味がないらしく、どちらにせよやらないと。これは想像通りだった。



 俺達が武神と戯れている間に、レナやハンナ達が冒険者ギルドとは話を進めてくれており、ザイオース城下町に残った戦乙女達5名に向けてギルドから手紙を出し、こちらへ来てくれる事へなっているとの事。


 どんなに急いでもザイオース城下町からこのドール城下町迄は1ヶ月はかかる。皆がこちらへ着くまでは、消耗品の準備、討伐作戦の見直し、PT編成の組み換え、装備品の予備を準備、それぞれの力量を上げる・・・等々。


 やる事はいくらでもある。



 やりたくはないが、本当なら武神の修業を受け続けたかったが、残念ながら時間が無かったようで俺達を3日間痛めつけた後は、あっさりと旅立ってしまった。


 狩場へ行き魔物を倒しレベル上げを行いつつ、準備を着々と進めていく。レベル上げって言ってもそんなすぐに上がらないからね。


 残りの日数をフルに使って、1レベルでも上がればいい方だ。新しいスキルを覚えるレベル帯ではないので、ステータスが少しでも上げられれば御の字と思っておこう。




 以前ギルドマスターと話をしたが、討伐部隊の総人数は討伐PTで6PT位の50名ちょっと。実際に同時に戦えるのは3PT位かな・・・広い場所の目途もまだ立っていない。


 出来れば事前に中へ入り場所を探したいのだが、その時にザケンと急に遭遇したら今度こそ全滅してしまう。


 外へ連れ出す案もあったがどうだろうなぁ。上手くいけば広い場所で安定して戦えると思うが、オルフェンみたいにデカい訳じゃないからな。結局同時に攻撃出来るのは精々4PT位だが、周りからのフォローはしやすい。



 どの辺り迄進んだ時にザケンに遭遇するかにもよるが、5PT以上で1日半以上潜りそこからザケンを引き連れて入り口迄戻って来るのは、現実的には厳しい話だろう。


 前回潜った場所より先がどうなっているのか分からないが、せめて足元の海水だけでも無くなって欲しい。


 休憩に使っていた少し高台になったところでは狭すぎて戦闘には向かないし、そもそもどの位置で遭遇するかわからないと言う問題もある。


 入ってすぐかもしれないし、3日うろついても遭遇しないかもしれない。ボスは固定の場所に居て欲しいものだ。



 オルフェンの時も奇襲を受ける様な形になったし、ザケンもその辺は考えていた方が良いな。



 まずはPT編成を行いたいが、まだ討伐部隊が確定していないので決める事も出来ない。


 分かっているメンバーだけでも、ある程度組んでおくとするかな。



 討伐に行くのはザイオース城下町から戦乙女達が来て、その1週間後を目安とした。

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