表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/100

強くなる為には

 ここは・・・・・・あぁ。俺はベットの上に寝転がっていた。


 武神に完膚なきまでにやられて、誰かが宿迄運んでくれたのか。ヒールもしてくれているみたいで、身体に痛むところはないな。


 手も足も出ずやられるとは、やはりまだまだ精進あるのみだ。



 そう言えば、意識を手放す前に修行がどうのこうのと言ってなかったか?ザケン討伐へ向かうとしても、数日なら修行を行う時間もとれるはずだ。


 数日で劇的に強くなる。なんて事は難しいだろうけど、先ほどの手合わせだけでも得る物はあった。


 明らかに格上相手のレイドボス討伐に行くなら、僅かでも自分の力を磨くべきだろう。



 あの武神にしっかりとした一撃が入れられる様になっていれば、ザケンにも多少は通用するんじゃないだろうか。攻撃を避けられる様になれば、その機会もめぐってくると思う。



 というより、あの武神がザケンをソロで倒してくれば良いんじゃないのか?あの人ならザケンの周りに浮遊しているサーベルの攻撃も喰らわないだろうし、足元に水があろうが関係ないんじゃないかね。


 もちろんソロで倒す迄ダメージを蓄積させると言う事は、非常に厳しい事だと思うがいけそうな気がしてしまう。


 ザケンの攻撃は全て避け、こちらの攻撃を全て当てれば良いのだから。



 でもエルフの国の領主が1人でレイドボス討伐に行くのはおかしいかな・・・。でもそれを言ったら、伯爵の俺が行くのも変じゃないか?まぁ領地なんて持ってないけど。


 そもそも何の用事か知らないが、護衛もつけずに1人でフラフラしているぐらいだし、討伐にソロで向かってもあり得なくはない気がする。




 でも、あの人は冒険者でも兵士でもないからな。それに興味がなさそうだ。自己鍛錬と武術で競いあうのが好きなだけっぽいし。


 まぁ一応は聞いてみるか。ソロで突っ込ませる訳じゃなく、味方にあの人が居てうちのクラメンがいれば、討伐の確率は跳ね上がるだろう。ワニと2人で受けをしてくれたら、一撃も喰らわらないとかありそうだ。




 特に身体の不調がないので、一先ず起き上がり部屋の外へ出る。


 喉が渇いているので食堂へおり、おばちゃんから水を受け取る。



「はーさん!目が覚めたんだね。リカ、はーさん起きたよ!」


「私にも見えてるからね、ディム。おはよう、はーさん。大分大変だったみたいだけど、何で私も呼んでくれないかな。ディムから話しは聞いたけど、どうせなら直接見たかったな」



 ディムとリカが丁度通りかかり声をかけられた。どうやらリカにはディムから話をしてあるみたいだ。


 ディムが随分心配してくれていたが、倒れたのが昼頃で・・・今はすっかり夜になってる。そりゃ心配もするよね。


 リカに声をかけて呼んでも良かったのだが、格好悪いところを見られるのが確定していたので出来るだけギャラリーは少なくしたかったのが本音だ。



「それはすまなかったね。でも、数日だけど修行をつけてもらう話をしたから、見れる機会はあると思うよ」



 多分だけどね。意識が飛ぶ前にそう言ってたはずだし、折角なので是非こちらからお願いしてみよう。


 修行っていってもボコボコにされるだけな気がしてならないが、そうならない様に努力してみるか。




 その後武神が宿に尋ねて来てくれて、改めて修行の話しを頂いた。取り合えず明日からかと思ったら、そのまま冒険者ギルドの訓練場へ連れていかれた。


 俺はさっきまで気絶させられて、起きたばかりなんですけどね・・・。




 訓練場へ行くとうちの戦闘狂達が集まっていた。それとプラスでハク、ワニ、レナが居た。


 ハクは防御系のバフをするつもりで来てくれたみたいだが、武神に禁止されてしまった。何でも実際の痛みを伴った方が色々覚えがいいから、我慢しろとの事。それは確かにだけど、ハクは不満げだった。


 レナは怪我をするのが前提だと思った様で、回復の為に来てくれていた。いつも心配かけてすまないね。



 それと当然の如く観客がいるな。以前行ったお祭り摸擬戦の様に、勝手に事前告知をしたり実況をする様なギルド職員(ハンナ)は居ないので、あの時ほどの人数ではない。


 大体悪魔の島へ遠征に行き帰って来てない冒険者が沢山いたので、絶対数が少ないのだろう。なのに、こんなにいるのか・・・。


 高ランク冒険者は軒並み居なくなってしまったので、まだまだ初心者冒険者達なのだろうな。初々しさが伝わってくる。




「さて・・・時間もあまり無い様だし、始めようかね。修行と言っても鍛錬を繰り返す様な時間は無いので、対人戦を何度も行うぐらいだけど。最初にどれほど自分達が足りてないかを分かってもらう為に、全員で同時に来てもらおうか。もちろんUE(アルティメットイベイジョン)は使わせてもらうけどね。流石にこのメンバーと素でやりあうと手加減が出来なくなってしまうからね」



 ふむ・・・手加減をしないなら、うちのメンバーとやりあっても負けないと。


 普通ならこんな事を言われたら腹も立ちそうなものだが、先ほど立ち会ってその強さは嫌と言うほど身をもって知った。UE迄使用するなら、実際問題ダメージを与える事は厳しいと思う。


 だけど・・・そう易々とやられる訳にはいかないな。ハクとレナもいるんだし、観客の皆様もいるから少しは楽しんでもらわないとね。



「セラ、ミラ、ジャンヌ。あそこ迄言わせて、その通りにさせるのは・・・ちょっと面白くないよな。全力で行くぞ。ワニ、冒険に出て以前よりも強くなった事をちゃんと伝えよう。たまには本気を出してもいいんじゃないか」



 セラとジャンヌはUD(アルティメットディフェンス)が使えるが、その場から動けなくなるので普通に考えれば使用は控えた方がいいだろう。だが相手もそう考えるはずなので、裏をかいて使うのもありか?


 ミラとワニにはUEも使ってもらって戦いたいが、そのタイミングが重要だ。


 武神のUEが30秒で切れるから、その後か切れる直前に使用しそこから巻き返しをしたいけど、それまで俺達が立っていられるのか・・・。



 1対多数で戦うのは、圧倒的に多数が有利だ。だが、多数で戦うのに慣れていないと、同時に攻撃が出来ず1対1を繰り返す形になってしまう。


 その点俺達は普段の摸擬戦でも行っており慣れているので、そこの心配は不要だ。数の利を生かして戦えないと希望はない。



 UEが切れてからが勝負だが、まずはそれまで耐え忍ぶ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ