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町に帰るだけなのに

《ハク視点》



「ハク!また来るよっ!今度は7人!」


「分かりましたミラさん!ディムさん援護を!」


「はいっ!」



 ドール港から少し進んだ辺りから、ひっきりなしに襲われています。いくら女性だけのPTだからと襲われ過ぎじゃないでしょうか。ドール城下町の衛兵さんや冒険者さんはもっと頑張るべきです。あぁ、その人たちが悪魔の島から帰って来ないから、今の現状なんでしたね。


 どの人も狂暴な顔といやらしい顔で私達に近寄ってきます。きっと簡単に倒して金品を奪ってあんな事やこんな事を・・・・・・とか考えているんでしょうね。



 私はドライアードツールで援護しながら、レナさんを守ります。大体この男の人達はミラさんに勝てると思っているのでしょうか。万が一にもミラさんが負ける事があったら、私は驚いて腰を抜かしてしまうかもしれません。


 うちの人達で接近戦が好きな人は、あのハガネさんやワニさんとしょっちゅう摸擬戦をしています。その中でも戦闘大好きなミラさんが負けるはずがありません。


 物理的に50人とか同時に襲ってきても、きっと負ける事はありません。でもその時は私とレナさんが捕まって迷惑をかける事にはなると思いますが、少なくてもミラさん1人なら負ける事はありえません。



 今はそこにディムさん迄いるのです。怪我をする心配すらしていませんが、こうも立て続けに襲われてしまうと嫌になります。私は急いでるんです。ハガネさん達が待っているのですから!




 案の定すぐに男達は街道脇に転がる事になりました。盗賊は人にあらずなので、心も痛みません。


 こういった事態を想定して、ハガネさんはミラさんとディムさんと言う過剰な戦力をこちらにさいてくれたのでしょう。感謝しかありません。万が一怪我をしてしまったとしても、レナさんがいますので心配無用です。



「ミラさん、ディムさんありがとうございます!早く町へ向かいましょう」



 本当ならこんな人たちはほおっておいて町へ帰ってしまいたいのですが、またこの道を通ってドール港へ戻らないといけません。その時に襲われたら結局時間がかかってしまいますし、生き残らせてしまうと仲間を集めて来るかもしれません。


 なので、大変面倒ではありますが、きっちり倒して通らないとなのです。まぁ倒してくれているのは、あのお2人なのですが。頼りになります!




 ここに着くまで1日以上かかりましたが、漸くドール城下町が見えてきました。ここ迄くれば流石に町から近いので、襲われる事はありません。私たちはそのまま門まで歩き、門番の方に挨拶をして町の中へとかけこみます。


 途中街道沿いで仮眠をとる為に野宿をしましたが、案の定そこでも5人の男の人達に襲われました。もちろんミラさんが事前に気が付いて、ディムさんと2人で倒してくれたので私とレナさんは無事でした。可愛いのは罪ですね。



 普通なら門の中へ入ってしまえば誰からも襲われたりしないのですが、ギルドへ向かう道すがらも2回襲撃されました・・・頭が痛くなりそうです。


 いくら衛兵さんや冒険者さんが少ないとは言っても、この町はおかしいです。ここに至る迄色々な街に行きましたけど、こんなに襲われるのは初めてですよ。早く悪魔の島の問題を解決して、この町には平和になってもらわないとハガネさんとデートが出来ません。


 水の都と呼ばれるだけあって、景色等は非常に美しいです。こんなところで2人っきりになれたらどれだけ幸せか・・・中々2人っきりになれる時なんてありませんけどね。


 


 この血盟にいる人達は皆いい人ばかりです。なので嫌いな人などいませんが、いくら何でも女性が多すぎだと思います。


 ハガネさんが魅力的なのは私が一番よく知っていますが、出会う人、出会う人を何故あの人は口説くのでしょう・・・・・・。本人はそんなつもりがないとは言ってますけど、絶対そんな訳ないです。ミラさんやリースさんと出会った時だって、ほんの少し一人で行動している間に婚約者を増やしてきました。



 確かに本人にいきなり婚約者を増やそう!なんて意識はないかもしれませんが、この結果を見てください!ディムさんだってリカさんだってクルマーの塔でPTを組んだだけなのに、何故その後には婚約者になっているのでしょうか。


 一番最初にあの人に出会ったのは私なんですよ!もっと私を優先してくれてもいいんじゃないでしょうか。今なんて婚約者が何人いるのやら・・・・・・。



 女性が増えだした最初の頃は、婚約者も7人とかでした。それでも十分すぎる程多いですけどねっ!本人はこれ以上増える事はないとは言うんですが、私達はその言葉だけは信じていませんでした。結局そこからもっと増えてますしね・・・・・・。


 何故かザイオース城下町の姫様とその護衛の騎士様迄婚約者になってるし、私みたいな普通の町娘はいたたまれません。誰が第一婦人とかそんな話までよく出る様になりましたけど、私が一番最初に出会ったんですからねっ!お姫様にも負けませんよ!



 そもそもですよ、ハガネさんは色んな人に優しすぎるんですよ。もちろん、そこが良いところでもあります。ですが!いくら何でも女性に対して甘すぎます。甘々ですよ。


 困ってる人を見たらすぐに助けちゃうし、本人は手の届く範囲だけとか言ってますけど、ほとんどが対象じゃないですか。特に女性!簡単に助けられるなら良いですけど、ジャンヌさん達を助ける時だってボロボロになってましたからね。


 毎回無理して助けるから瀕死の状態になる事だって、珍しくありません。私はいつも心配でせめてお手伝いをしたいのですが、私にまで気を使って守ろうとしてくれるから、結局あの人だけが毎回ボロボロになってます。きっと今もギンナルさん達を守る為に同じ事をしているんだろうなぁ、と想像がすぐ出来ます。



 もちろんギンナルさん達も好きですから無事でいて欲しいです。でも、その事=ハガネさんがボロボロでも良い。とはならないんです。皆に無事でいて欲しいです。



 

 冒険者ギルドに概要を伝え、応援を頼みました。ただ、そこ迄の戦力は無い様で、衛兵さんと冒険者さんが数名だけ後で来てくれるとの事。それじゃあ間に合いませんので、私達はすぐにとんぼ返りで歩こうとしたのですが、なんと馬車を用意してくれていました。これでドール港迄半日足らずで行けそうです。


 船賃も出してくれましたし、流石Aランク冒険者で伯爵のハガネさんですね!

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