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探索班が戻らない

《ワイルド・ニート・ニーベルング視点》



「ハガネさんが洞窟へ入って、3日経ちましたね・・・」


「はーさんとギンさんが居てやられる訳ないけど、出て来ないって事は何かがあったんだね」


「ハガネは強いから大丈夫だ!」



 入り江にいるハクさん、リカさん、セラさんの3名が探索班の事を話しているのが聞こえてくる。リカさんやセラさんの言う通り、あのメンバーがそう簡単にやられるとは思えない。ただ、こうして救出班をわざわざ探索班より多い人数にして、尚且つドール城下町にも報告班をハガネさんはつくった。


 ここ迄慎重になるのは何かしら理由があるはずだ。具体的な何かがあればあの人はそれを周知するだろう。それが無いと言う事は前世の記憶の何かに引っかかっているか、嫌な予感がしたから安全策を提案したのか。


 

 なんにせよ、普通のダンジョンではなくオルフェンと相対した時の様な緊張感は必要ですね。もしかしたら久しぶりにUE(アルティメットイベイション)を使う状況になるかもしれませんので、心構えはしておきましょう。



「ワニ様、隊列の前後にセラさんとジャンヌさんが居れば、早々中心にいるリカさんとユイさんまで攻撃はいかないと思います。もちろんイルも前衛として魔物を後ろに通しませんし、後衛にベーシュとワニ様がいるので安心はしてます。ですが、ハガネさんが帰って来ていない状況ですのでどうかお気をつけて」


「イルさん、ありがとうございます。イルさんもどうかお気をつけて」



 不安そうな顔をしながらも、イルさんが心配してくる。ただ、本人も話している通りでそう易々とこのPTを壊滅させる事の出来る魔物はいないでしょう。



「ハガネさん達が何処かで救出班を待っているんだから、急いで向かわないとね!」


「リースさんの言う通りだよ!はーさんを早く迎えにいこっ!」



 リースさん、ユイさんもハガネさん率いる探索班が全滅しているとは考えていないようですね。相変わらず皆から絶大な信頼を得ている人です。もちろん私も同じ様にあの方は信頼してますが、ハクさん程無条件にではないです。



 「私たちは船でドール城下町に一度戻り、ギルドへ一報入れてきます。ハガネさんと合流しましたら外で待っていて下さいね。また船で戻ってきますので」


 「私もハクさんと戻ってきますので、その時は皆さんへすぐヒールしますね」



 ハクさんとしてはハガネさんは無事で当たり前、それに影響を受けているレナさんも完全に生きているし、助かるのが当たり前だと考えてますね。これは救出班の責任重大です。




 私は曖昧な笑みのまま頷き、報告班の皆さんへハガネさんを連れ帰ってくる事を約束する。私自身もハガネさんのいる場所へたどり着けさえすれば、連れ帰って来れるとは考えています。あの人は最寄りの教会で復活・・・という選択肢もありますが、仲間4名を置き去りにしてそんな選択肢をするとは考え難いです。


 まずは早く見つけて、外まで連れ出しましょう。こちらの救出班のメンバーに何かあっても良くないので、急ぎつつ慎重にですね。




 その後ハクさんにもエンチャントして頂き、救出班は洞窟の中へ進む事にした。セラさんにも歌って頂き万全の体制ではありますが、何があるかは分かりませんので警戒を怠らない様にしていきましょう。先頭にセラさん、一番後方にジャンヌさんが居ますし不意打ちを受ける可能性は低いですが、索敵はしっかりと行っていきます。



 中に入り少し進むと、元海賊でしょうか?そのなれの果てであるゾンビが1体出てきましたが、倒すのに多少の時間がかかるものの、問題なく排除出来ました。


 セラさんには移動速度向上のソングオブウインド、物理クリティカル確率向上のソングオブハンター、物理、魔法クリティカルダメージの減少のソングオブインボケイション、物理防御力向上のソングオブアースの4曲をお願いしました。


 このPTにはディムさんがおらず踊りがないので、常時4曲歌ってもらいPTの底上げをして頂いてます。この感じであればゾンビが5~6体位は同時に出現しても、危なげなく倒せそうです。ハガネさん達探索班なら多分3~4匹が限界ですかね。それ以上は倒すのに時間が掛かり過ぎてしまいそうです。



 もっともあの人なら人型の魔物ですし、多少の時間がかかってもしっかり駆除できるでしょうね、と思う事が出来ました。頑丈な相手だし色々な技を試せる事に喜びを感じて、嬉々として戦ってる姿が目に浮かびます。今はそれどころではないでしょうが・・・。



 1匹倒した後は、急いでるとは言え魔力を節約する方向で動き、アタッカーはスキルを使わずに通常攻撃で魔物を殲滅していきました。いざという時に魔力がなく殲滅速度が遅いせいでやられてしまう・・・という事が無い様に皆さんへ我慢してもらいました。


 リカさんには一撃だけ入れてもらい、後は倒してる間に自然回復で事足りる様にしてもらいました。早くハガネさん達を助けに行きたい気持ちの中で、大分フラストレーションが溜まってしまった様ですが。数多く魔物が出てきた時や、強い魔物が出た時にはリカさんに頼るしかないですから、それまでは我慢してもらいましょう。



 ある程度進んでいると同時に2~3体のゾンビと木人形が2家族同時に出てくるのが当たり前になってきいました。私たちは9人PTですから何とかなってますが、ハガネさん達の5人PTでは中々厳しい気がします。スキルを節約すれば殲滅速度が遅くスカーレットさんの被弾が増え、急いで倒そうとして全開で戦えば次の魔物たちの時にラナさんの魔力が尽きてしまいます。



「ねぇ、ワニさん。これってはーさん達の少人数PTだと少しきつくない?ラナもいるから火力はあるけど、リリがいるって言っても純粋な物理火力はいないわけだし。まだ見つからないって事はもっと奥へ進んだんだろうけど・・・流石よね」


「確かにリカさんの言う通りですね。アンデットだけが相手なら聖属性付与のエンチャントがあるので多少は楽になるでしょうが、木人形の家族もいますし物理アタッカーがリリさん1人は大変そうです。きっとハガネさんが攻撃に参加してるんじゃないでしょうか」



 人型相手なら色々な無手の技が効きやすいので、それで何とかなってるんですかねぇ。


 何にしてもハガネさん達はまだ奥に居る様ですし、どんどん進んで行きましょう。

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