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第二話 異動の元凶?

株式会社スクリュードライバー


これが俺の勤務している会社だ

取り扱ってるのはMMORPGPをメインとしたPCゲームとアプリの制作、あとは他社からの業務委託だ

従業員は100名ほどの会社だが黒字営業でそこそこホワイト企業だ


そこで営業を担当してい俺は今回の人事異動で人事部に異動になった


そう「あの」人事部だ


普通、人事部といえば内勤の花形部署でもあるのに関わらず俺は全くと言っていいほど喜んでいない

なぜなら、うちの人事部は「退職率3年連続ナンバーワン♪」とどこかのCMみたいな状況だからだ

そんな肩叩き部署に異動となった俺は様々な思いを胸に人事部のドアの前についた


コンコン


「失礼します。営業課の鷹峰です。この度、人事異動で人事課に配属となりました。よろしくお願いします。」


いくら嫌な部署だからといって挨拶をないがしろにするやつは社会不適合者だと思っている


「おう。鷹峰君か。待ってたよ」


人事課課長の「富倉人志とみくらひとし」さんだ。

悪い噂も聞かないし、俺もたまに自販機とかで合うと談笑して必ずおごってくれる優しい上司だ


「急な話で困惑しているだろうが、端的に言おう。今回の人事をお願いしたのは俺だ」


今の俺の顔は何とも言えない表情になっているだろう

怒るのもおかしいし、かといって心境的には怒りたいし、でも上司だし、飲み物おごってくれるし


「そ、そうなんですか」


あまりの衝撃にどもり気味だ


「まぁ、今の人事課の状況を考えるとその何とも言えない表情も致し方ないんだが、とりあえず事情を説明していいか?」


むしろこちらかお願いしたいくらいだ

俺が頷くと


「知っての通り、うちの部署は退職率が3年連続ワースト1だ。それには理由があってな。会社から徒歩15分ほど行ったところにある≪シェアハウス≫の存在を知ってるか?」


シェアハウスの存在は一応知っている

うちの会社のエース陣が住んでいる家だ

ただ、このエース陣にいい噂を聞かないんだよな・・・・

実力は半端ないがいろいろとめちゃくちゃらしい

噂では会長の孫もいるから下手に何にもできないらしい


俺が知っていると察した富倉さんは

「知っているなら話は早い。そのシェアハウスなんだが女性しか住んでなくてな。安全(セキリュティ)もかねて男性社員を一名管理人として住んでもらうことになってるんだよ」


おいおい

そんな魔窟(まくつ)に住むとか正気の沙汰じゃないぞ


「で、その管理人だが例年人事課が担当している」


「!?!?」


驚きで言葉にもならない。


「あぁ、すまない。正しくは管理人を探すことを人事課が担当しているんだ」


なるほど

ならまだよかった

ん?でも、待てよ・・・

じゃあなぜこんな人事課から退職者が出るんだ?

その質問をする前に富倉さんが答えてくれた


「ただ、この3年間は人事課の社員が担当していたんだ。探しても見つからないのと、それに時間かけるくらいなら自分が住めばいいやって感じでね。なんせ家賃や光熱費は0円だし。かかるのは食費だけだからね。」


しかも会社から15分と立地もいいと富倉さんは笑顔を絶やさないが、

その裏に何かが隠されていると俺の第六感がビンビンしている


「ただ、一緒に住む人たちがいろいろとすごくてね・・・精神的に参ってしまい退職するケースが後を絶たなくてね・・・」


そういうことか・・・


一見ご褒美ともいえるこの状況は実は地獄へと続く道ということか


「退職者が出る理由はよくわかりました。では、私が選ばれた理由は何なのでしょうか?」


そう、俺が最も聞きたいのはここだ

なぜ俺なんだ?


「それは、、、、」


なぜ言いよどむ。

どっかからクレームでも来てて、知らないうちに窓際ルートに入ってたのか!?

そんな思いをよそに富倉さんは


「いろいろ条件があってね。まず一人暮らしであること。独身であること。彼女がいないこと。この辺は必須条件だね。この業務のせいで別れたりするのは会社としても本意ではないからな」


その辺りはちゃんと考えてるのか

てか、なぜ俺に彼女がいないのがばれているんだ!!


「そしてここからが俺が君を選んだ理由。それは・・・」


お読みいただいて誠にありがとうございます。

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