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第十七話 視線は禍の元

火喰い酉を後にした俺と時任さんは、その後本屋やゲーセンなどを冷かしたりしつつ、22時ごろには解散となった


吉祥寺さんたちも出かけていたしお土産はいらないかなと思ったが、何となく無いと理不尽に怒られそうな気がしたので、いつものシュークリームを購入してシェアハウスに帰宅した


シェアハウスのルールでインターホンを鳴らしてから家に入らなけれならないので、ピンポーンと押したが、誰も出ない。

明かりはついているのでいると思うんだが・・・

とりあえず鳴らしはしたので、玄関を開けてただいまと言うもののこれまた無反応だ

荷物を自室において、リビングのドアをノックし入る旨を伝え部屋に入ると・・・・

そこには・・・


時は遡り・・・

~葵視点~


なんなのあれ!

店員がお客さんとご飯食べるだけに飽き足らず、あ、あーんって!


「葵ちん、串折れてるで~」

「葵、けがするからまずは串を離しなさい」

「え、あ、ごめんなさい・・・・」


聡さんも聡さんよ!

あんなデレデレして!

確かに顔もかわいいし、む、胸もお姉ちゃんほどじゃないけど大きいし・・・

ぐぬぬ・・・

葵は人を殺せそうな目をして聡を見ている


「葵ちゃんすごい顔になってますよ~」


美鈴さんはそんな私を見てげらげら笑っている

お姉ちゃんはいつの間にか店主のおじさんとお酒の話しながらずっと飲んでる

そんな感じで時間は過ぎていていき、聡さんたちが席を立ってお会計をするとき、

決定的瞬間を目にしてしまった

あの店員が聡さんにお釣りを渡すときに手を握っている

聡さんの顔もかなりだらしなくなっている

(実際は普通に笑っているだけである)


しかも、また会いに行くって・・・

見に来て正解だった。これは由々しき事態だ。

葵の中で何かのスイッチが入った瞬間だった。


そして現在・・・


「あの、何ですかこの状況は・・・?」


帰ってきた聡が待ち受けていたのは、葵を抱きしめて寝ている吉祥寺さんと、鼻息荒くそれを写真に収めている本庄さん。

それを横目にビールを飲みながらげらげら笑っている美鈴の姿があった。


「お、おかえり。今日は楽しそうやったな」

「いや、まぁいつも通りだったんですけど、てか何であの店が分かったんですか?」

「ん?まぁそれは企業秘密っちゅうやつや」


怖すぎるんだが?


「まぁ、いいです。とりあえずお土産のシュークリームおい「シュークリーム!?」食べますか?」


吉祥寺さんが葵を抱きしめたまま目をかっぴらいて反応している


「あーん」


は?なんだよあのかわいい生き物


「はやくー」


恐る恐るシュークリームを口へ運ぼうとすると、ふと殺気を感じた

しかし、殺気が来ているのは吉祥寺さんのほうからだ。

そう思いつつ目線を少し下に向けると、真顔の葵がいた


「お、起きてたのか」

「不潔」

「ま、待て!俺は吉祥寺さんの要求に従ったまでで・・・・」

「顔がだらしない。鼻の下伸びてる。目が血走ってる。息遣い荒い。変態」


だらしないのと鼻の下以外はいわれのないことなんだが?

そう言って俺からシュークリームをひったくって吉祥寺さんにあげている


「うーん!葵からもらうシュークリームは格別だわー」


すっげぇ幸せそうな顔でほおばっている。

あ、クリームが少しはだけた胸元へ・・・・え、エロイ!

思わず食い入るように見ていると、隣から、


「ガン見しすぎやろ」


そう言って美鈴がげらげら笑っている

それを聞いた葵が振り返り


「ハウス!!!」


そう一喝され、脱兎のごとく自室へ逃げて行った

なお、その間も本庄さんはうっすら鼻血を流しながら撮影会にいそしんでいた。

どちらかというと変態はあの人では・・・?


なお、この日から2日ほど葵は口を聞いてくれなかった。


本小説をお読みいただいて誠にありがとうございます。

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