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42 とある朝の連絡

 私が本の山に埋もれ、お手伝いに笑われてしまった翌日の事です。

 その日の目覚めはなぜかとてもとても良好でした、

 そしてそんな日の天気もすこぶる良好です。

 私の気分と天気がまるで連動しているかのようですね。

 って勿論そんな事は無くただの偶然です。

 とはいえ、本当の意味で偶然と言う事ではなく、その日の天気により、人の気分や感情などが多少は上下をする、そんな話を聞いたことがあります。

 ほらよく、雨の日は古傷が痛む、とかいう話があるでしょう?

 それと同じような意味合いなのでしょう。

 なので天気がすこぶる良好な日に、私の目覚めがとっても良かったのも、そのような影響があった可能性も微粒子レベルで存在するかもしれませんね。

 さてそんな良好な目覚めをすると、当然の事として身体も頭もスッキリしています。

 そしてそんな日は私も特別な事がしたくなってしまいました。

 と言っても大した事をしたわけではありませんよ?

 朝、お風呂に入っただけです。

 私にとってお風呂は夜入るものであり、朝にシャワーを浴びる事があっても、お風呂にゆっくり入る事はとてもとても珍しい事なのです。

 そして、お風呂からでたリフレッシュした状態で、お手伝いさんが作ってくれた朝食を頂きます。

 今日のメニューはふっくらと炊きあがったご飯に、鶏肉と様々なお野菜がはいったお味噌汁、ポテトと玉ねぎを一緒に炒めた物、そしてメインディッシュは大根卸のソースを掛けた焼き魚です。

 朝から中々の豪華な食事だと思いません?

 でもウチではこの程度の朝食は普通なのです、エッヘン。

 お手伝いさんが丹精込めてつくってくれたそんな朝食を私は30分以上の時間をかけてゆっくりと頂くと、最後の一口を飲み干すタイミングでお手伝いさんがお茶を入れてくれました。

 料理が上手いだけでなく、本当に良く気が利く方です。

 そしてお茶を飲みながら一息入れてる所に電話の音が聴こえて来たのでした。


「いずみ様、エディタ様からお電話です」


 そう言ってお手伝いさんが渡してきたコードレス電話を受け取ります。


「いずみ様、いずみ様でいらっしゃいますか?」


 なぜでしょう?

 エディタの声は興奮して若干上ずっているような感じです。

 一体なにが有ったのでしょうかね?


「こんにちわ、エディタ、私よ。どうしたの?随分と慌てているようだけど」


「いずみ様、た、大変です。大変なんです!」


「だからどうしたの?落ち着いて、ね?そしてもう少しゆっくりと話して頂戴」


 普段のエディタらしくないですね。

 とてもとても慌てて興奮している様子が電話越しでも手に取るように把握できます。


「は、はい。す、すみません!」


 私が苦笑しながらそう指摘すると、電話口から「スーハー、スーハー」と呼吸を落ち着けようとするエディタの息遣いが聴こえてきました。

 深呼吸を繰り返す事数回あまり、それでやって呼吸が幾らか落ち着いたようです。


「……失礼いたしました。大変な事が出来事が有ったのです。いずみさん、デルブリュックが、デルブリュックが訪れて来たのです!」


「えっ!?何処に?」


 っと、思い返せば自分でもおまぬけの事を聞いてしまいました。

 現れる場所と言ったら一つしかないでしょうに。

 なのでエディタが答える前に、自分自身で答えを口にします。


「デルブリュックが自ら大使館に現れた、そう言うわけなのね?」


 ってそれしかないよね。

 そしてその予想は見事に的中しました。


「え、は、はいそうです。急な事で私はどうしたら良いか……いずみ様、申し訳ありませんがスグに大使館へ来ていただけませんか?」


「……分かったわ。今回は私がタクシーで行くので、お迎えはいらないから」


「わ、分かりました、こちらからのお呼びたてなのに申し訳ありません。それではお待ちしております」


 エディタはそう言って電話は終わりました。

 私は急いでお手伝いさんにコードレス電話を帰すと、


「お願い、急いでタクシーを手配して貰えないかしら?ちょっと急ぎで出かけなければいけないのよ」


 そうお願いしてタクシーをよんで貰います。


「えっ!?これからですか?分かりました、お待ちください。スグに連絡します」


 用事を中断されたのにも関わらず、相変わらずにこやかに対応してくれました。

 有り難い事です。

 えっ!?

 自分で電話を持っているんだから、自分で呼んだ方が良いのじゃないかって?

 いや、私この辺りのタクシー会社とか知りませんし、お手伝いさんにお任せする方が確実なのですよ。

 そして私がお願いした通りにお手伝いさんは急ぎでタクシーを呼んでくれて、待つ事10数分程度でタクシーが到着します。

 私は上着を着ると急いで屋敷から出ました。

 玄関からでると、眩しいお日様の光が顔を照らします。

 本当に今日は良い天気ですね。

 本来であればこんな天気の良い日は気持ちよく読書が出来たというのに、とてもとても残念です。

 折角なので、読書をする以上の楽しいイベントになるのを、期待する事にします。

 私はタクシーに乗り込むと、これからどんな事が起こるのだろうか?

 などと、今日、これから起こる出来事に思いを馳せるのでした。

すみません、忙しくなりました。

更新は数日おきになりそうです。


いつも誤字脱字報告ありがとうございます。

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