聖騎士アーサー死す
俺の名はアーサー・ジャック。聖騎士だ。よく苗字がどっちか分からないと言われる。そんなことは置いておくとしよう。
この国はフランドレン帝国だ。俺は魔王討伐のために兵士を従え魔王の城であるブラッドストーン城へと向かった。
「お前達、よく聞け魔王は剣を人振りで国を破壊するチート攻撃をしてくる。だが、聖騎士アーサーにかかれば魔王とは互角なはずだ…多分。」
「本当にこいつで大丈夫か?」
「やめろお前聞こえるかもしれないだろ。俺も同感だがな」
「お前達、今は真面目な話しをしている。私語を謹め」
「では、そういうわけで突撃だ。命に変えても魔王を倒すぞ。」
「総員、出撃だ!」
「了解」
自分自身勝てる気が全くしないがやるしかねぇ。
「よく来たな聖騎士アーサー」
「ここでお前を倒しやる。覚悟しろ魔王。」
「聖なる宝剣アークスブレード。」
魔王に直撃したと思いきや跳ね返された。その反射で兵士が全滅してしまった。
「くそっ、俺一人だと。蹴散らしてやるこの悪魔がああー」
「フハハハハ、攻撃の1つもあてられないとは、お前らは虫けらのようだなあ、ハハハハハハハハ」
「烈火の如く、激しく燃えろ ファイアーブレイク」
「効いてないだとー」
「雑魚がこの私を殺せるわけが無い」
やばい、死亡フラグ立ってきた。あー早く帰ってゲームしたいなあ。倒せるのかあー。いや、俺は聖騎士だ負けるわけにはいかない。
「攻撃しないならこちらからいかせてもらうぞ」
「魔王光線」
(ださいネーミングセンスだな)
「これは即死技だぞ。死ぬがいい。」
「やめろ、いやだーー帰りたーい」
無数の紫の光線が俺の体を貫き焼き殺そうとする。
「うわああああ。熱い痛い死ぬーー」
「それが聖騎士の言う最後セリフか無様だなーハハハハ」
そして俺は死んでしまった。我ながら無様だ。