表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

小さな変化

半分は普段の生活のワンシーン

もう半分は妄想という名の想像


少し不思議な日常を表現するために試行錯誤しております。この話が完結することで、小説を書くノウハウのチュートリアルが終わるといいな。

春の住宅街に、子供たちの楽しげな声と郵便バイクの音が響く。

小さな庭が付いた一軒家、その二階の西と南に大きめの窓がある部屋で俺は寝ていた。

差し込む夕陽に目を覚まし、寝惚けながらもあたりを見回した。部屋はもう赤く暗く、アップライトピアノが夕日を写して黒く静かに燃えていた。そして、窓の外にはその数倍は鮮やかな夕焼けが広がっていた。


「・・5時…14ふ、んーしまった…。寝すぎた」

現実を突きつける電波時計を見て恨めしそうに呟くも、焦ることもなくベッドから出る

「おチビ、また外を見てるの?やっぱりなにか気になるの?」

ルームメイトは窓の外が気になるようだ。

俺は西側の窓から見下ろすように目を向ける。先週までは家の壁と柵しか見えなかったが、今は茶色い地面が見えるばかりだ。重機の音も、木が割れる騒音も、もう聞こえない。


以前、隣には老夫婦が住んでいたが、息子夫婦と共に暮らす事になり空き家になっていた。昭和の面影のある平屋の木造家屋だったため、今日の厳しい耐震の基準を満たせないとかで、つい先日、取り壊されたのだった。


そんなことを考えていたら、いつの間にかルームメイトは部屋を後にしていた。自由気ままな日々を過ごす彼に、こちらの都合は関係ないのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ