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第18wwwゴッコファーザー

でさ、我が娘ヒャクは基本的に腹ペコ虫みたいだ。


「パパーッ‼ お腹すいたー。」


今さっきも急脅南瓜カボチャバァの死体を貪っていた所だったのにまだ食べたいのか…。

フクロモモンガのオスじゃないんだから、子供にぶりっこアピールされても靡かないって、俺は。


と思いながらも何だかんだでエサを多めに確保してやる。

まっ、これは色んなイミでエサを撒いとく必要があるからねぇ。


気持ちの上で従っていようが、従っていまいが、どちらにしろ俺のメリットを教えておくことは大事だよ。

夫の稼ぎが良くなくて愛情が冷める妻なんてざらにいるだろ?

それの逆の理論さ。


俺の存在がコイツの利益になることを刻み込んでおけば後々のコイツの行動に俺を排する事が浮かんできにくい筈だね。

裏切る最後の瞬間以外は。



だから餌を与えながら、一見信頼しているようで、裏切られてもリスクの少ない仕事をちょくちょくと与えながら様子を見ることにする。

ボロが出ればその場で切ればいいだけだしねー。



という訳で、ヒャクを連れて未だ俺の影響が無い町や村に行くことにした。


最初に行くことにしたのは、わりとタウノリマジーハーから離れたグァヴァラヴァンスにやって来た。


ここは結構大きな町で、ここを支配下におければ、アジルタスノ全域への感染拡大パンデミックが容易になり、

全域寄生虫支配バイオハザードが完成する。


そうなったらこの俺だってこの国の為に色々頑張るかもしれない。

何せ自分の国になるわけだからねー。

何かした分だけ良くも悪くも自分に還ってくる。

そりゃあ、国を良くしたいって思うかもねぇ。


だってヒト○ーもド○ツを私物化したからこそ、愛着がわいて精力的に改革や政策を進めた訳だし。

まっ、有能な独裁者が無能な大衆に潰されるのは良くあることで、

ヒト○ーが仮に他民族の迫害をしなくても、ドイツの急成長自体が他国にとって相対的な迫害に写れば、なにかしら理由を付けて排除の流れになった可能性も否めない。

良い人ぶったところで政敵に悪印象を付けられて転落した政治家だって知っているしな。

ヒト○ーは、他民族を迫害したのが悪かった訳じゃない。

戦争で負けたのが悪かった訳だよ。


迫害は上手く使えば利益になる。

穢多非人なんかがその例かなー。

お陰で、農民に自信がついて従順になった。

人間は、組織の恩恵を得られない最下層の時は、組織に対する守護心や、忠誠心なんてあんまり無いが、

組織の恩恵を大きく得られるような立場に上れば、積極的に組織を守り、組織の規律を周りにも敷こうとする。

部活の一年生が、部活の『決まりごと』に反発心を覚えても、卒業する前には、いや、二年目の中頃には『決まりごと』を周りに押し付けているのや、

会社の平社員が、プライベートをビジネスより優先すべきだと考えることが多いのにたいして、

役員が会社の事情を優先するのがまず社会人としての責務だと考えるのに似ているといえば似ているなー。


そうやって社会の基板である農民を穢多非人の存在を作ることにより、国家に従順な存在へと作り替えていったのだよね。

そういうイミでは、差別って有効なんだ。政策としても。

会社や軍隊だって階級層があるから効率よく物事が進むのと一緒だなぁ。


だが、穢多非人の素行が悪く失うものが無いゆえに彼らの犯罪に泣き寝入りしていた者もあったらしいし、

一応、物凄く貧乏らしいという建前から穢多非人には払うべき税金も無かった為に、

今でいう申告していない裏稼業で金を稼いで税金を払わずに得をするならず者の様な利権を生んでしまったのは問題点だろうね。


結果、ならず者の方が貯蓄しやすく力を持ち、税金等で力を削がれない上に、何をしてくるか分からないから取り締まれないんだから。

しかも現代なら「サベツガー」なんて言えば手を出しにくいしねー。


似たようなことをしてきたから分かるけど、特権、おいしーです(笑)


時に弱者として、時に強者として、

自分の都合の良い立場でデカい声で主張する。

しかもなるべく他人にやらせて自分は手も足も汚さない。

コレが、俺の生き方なわけよ。



そんな、素敵な俺達がグァヴァラヴァンスにやって来て、最初に来たのはグァヴァラヴァンス名物、歌って踊る酒場。

ーーつまり、ディスコっぽい所だ。


いやぁ、風紀が乱れてそうな場所で何より。

そこで俺は一番目だっている人間に注目した。

この酒場の中心にいる歌姫にね。


長いストレートの髪は如何にも清楚って感じだが、うってかわってアンバランスな程に扇情的なドレス。

う~ん、いいオンナだねぇ。


胸も結構たわわで大変宜しい。驚異の胸囲72㎝なんて事は無い。

90㎝は超えてるのは間違いないな。

思わず溢れてしまいそうだ。

まっ、あの少しだけムチムチした体型で胸囲72㎝じゃ、デブに見えてしまうかもしれないけどな。


そんな皆の注目を集めている女とは対照的に、一人で端の方で女をチラチラ見ている男がいた。


女の子がたくさんいる此処へやって来たはいいものの、度胸もなくて歌姫どころか、其処らのモブキャラにさえ話し掛けれてない、チャラ男をバカにしながらも、羨ましがっていそうな冴えない奴がいた。


これは…使える。

早速、接触しよう。


「やぁ、こんにちは。」


「こっ、こんにちは…。」

実に自信が無さそうだ。

それに初対面の俺に対して少し怯えてる。

体がゴツくて自信がありげだからだろうな。

少しだけ、話しやすく紳士に接してみるか。



「此処には始めてくるんだけど、

良かったら此処の事を教えてくれるかい?」


「僕も此処に来るのは2回目なんだ。」



「へぇ、そうなのかい。

此処に始めて来た時の切っ掛けは?」


「知り合いが……、良く此処にいるって。」


へぇー。こんなところに来る人間と接点があるタイプには見えないけどねぇ。


「所で、その知り合いって?」


「……あっ、いや…その……。」


そう言った目の前の奴が俯く前に一瞬、歌姫の方に視線を送ったのを俺は見逃さなかった。


「…もしかして、あの歌姫さん?」


「えっ…あっ…。」


そんなに硬直しなくてもいいのにねぇ。

ホントにつけ込みやすそうだ。


「もしかしてそういう関係なの?」


「いや…そういうわけじゃ…。」


否定が早かったな。

自分には絶対に届かないと思っているタイプと見た。


第一、あんな華やかなオンナとお前じゃ釣り合わないのは一目瞭然だっての。


年頃は同じだから接点はあったとしても、

さっきの『知り合い』ってのも、

コイツが執心してるだけで、

向こうは覚えてるかどうかも怪しいぐらいだよなぁ。

精々、自分の女でもないのに、性質の悪そうな男が出入りする此処に好きな女が通うのが不安になったってところだろうな。



「じゃあ、俺が手を出しても問題ない訳だ。」


「……そう、ですね。」


急に強気な態度を隠さなくなった俺に恐怖と反発を覚えながらもなにも言えない。

コイツじゃ、余り者とお見合い程度が関の山だな。

あのムチムチ女とは一生ヤれそうにもない。

ーーーーーーーー俺がいなければな。



「それでいいのか?」


「えっ……、それは彼女が決めることで…。」



「あの女とヤりたくないのか?」


「えっ…?」



「この近くに廃屋があるよな。教えろ。」


「…この通りを北に真っ直ぐ行ったところにあるけど…。

……でも、柄が悪いのが珠にいて…。」

別にいいじゃないかと思うんだけどねぇ。そんなに怖いか?

あっさり場所を教えたってことは何処か期待してるんだろ?


「おい、ヤりたいんじゃねぇのかよッ‼

……もし、ヤりたいんだったら三日後、そこに来い。」



俺はそう言って歌姫に近付いた。

その時、何処かからか強い視線を感じた。

……予想通りだな。











閉店時間間際に、

歌姫にケースから出たヒャクを仕込むと俺は歌姫ごとヒャクを置いて外に出た。


何れ、廃屋で合流するからな。




一足先に廃屋に着くと、酒ビンやら何やらが散乱している。

ーーーーいいねぇ、悪くない。



















三日後、こっそり廃屋にやって来たあの地味な青年が目にしたものは、不良共と声を押さえながらヤりまくってる歌姫ちゃんだった。


「お前も交じれよ。」

イケル氏の声が響く。


そんなに興奮しながらも独占欲を粉々にされたような顔するなよ。笑えるからさ(笑)




「なっ…何をしたんだ…。」


ナニって、ナニしてるんだよ。現在進行形でな。

あー、その前にしたこと?


「少しだけ、頭弄くったんだよ。」


寄生虫でなぁ。

クスリでボロボロにするよりよっぽど優しいぜ(笑)


「どうせこの後、この女、神隠ころしちゃうんだからさ、

その前にコイツで愉しんだら?」


「そっ、そんな…。」


表沙汰になってもめんどいしね。消しとけば安心でしょ。面倒な証拠は全部、ねぇ。


「じゃあ、こうしよう。

君が責任を持ってこの女を飼うのなら、君だけの者ということにしていいよ。」


「えっ?」


そう驚いたのは彼だけじゃない。

血の気の多いゴロツキ共もだ。


「おいオッサン、なに勝手に決めてんだよ。俺達の許可もなくさぁ。」


オッサン?

まあ、子持ちだし、其処らの大家族以上に子供はいるけど酷くない(笑)


って訳で、当初の予定通り(・・・・・・・)この不良品共は処分しておこうか。


「ガッ…。」

「グォ……。」

「ヒュー…。」

「ジャ…。」


やめてよね、

モンスター相手にも戦えるこの体に其処らのゴロツキ如きが勝てるわけ無いじゃない。仕掛けたのは俺からだけど(笑)


青年は不良共を一瞬で葬ったイケル氏に怯えながらも、

そのまま去って、姿が見えなくなるとどうやら『始めた』ようだった。



それから数日後、

青年は捕まった。この町の親分に。

どうやら、この町を牛耳る奴の女にされていたらしいね、歌姫ちゃん。

予想はしてたけどさ…。


そんな歌姫ちゃんに手を出そうとしたら、その部下達に睨まれたりするよねー。

ましてや、ホントに手を出したりなんかしたら…。



絶賛、青年君は拷問中でーす。

何度も水責めされて、殴られて、片腕を使えないように壊されて、髪の毛は皮膚ごと焼かれて、かーわいそー(笑)

ここまでやられて声一つ上げないなんてプロの所業だよ。スゴイネー。


「おい、お前、何とか言えッ‼

じゃねーと殺すぞ。」


最早ほっといても死ぬレベルの拷問を受けてさえ何も喋らない青年。

凄まじい精神力だ。

…まるで昨日までとは別人だ。







「おい、お前。」

部下の拷問で何も口を割らない青年に業を煮やしたのか、ついにボス自らが手を出すことにしたようだ。


ボスはペンチを取り出して笑った。


「おい、コレが何だか分かるか?

分かるよな。さっき女にも使った奴だ。見てただろ?

ったく、俺の女に手を出しやがって。


…お前が喋らないなら、もう喋らなくて良いようにしてやるよ。」


そう言って舌を引き抜くために青年の口を抉じ開けた所で、






青年の口から出てきた俺は迅速にボスの口の中に移動した。

マウストゥマウスってやつかな? 違うか(笑)


そこで青年はまるで一日前の臆病者に戻った様に叫びだしたけど、

俺は証拠は残したくはない。というか、残さない。




「このガキの死体を処分しといてくれ。」

結構、アレな主人公だとは思うのですが、

第一話で、即閉じじゃない方が思ったより多くて意外でした。

もしかして、皆さんも私と同類ですか?

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