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心優しき冷血動物  作者: 低燃費
2/2

1話

「お前ってさぁ。将来医者にでもなるつもりなの?」

「………は?」

向かい側の席に座る志島の方に目を向ける。その間に英単語をひとつ覚えられただろう。

志島はとても不機嫌そうな顔をしていた。

「せっかく期末が終わったんだから、今は勉強とかすんじゃねえよ。ガリ勉か。」

いや明後日に小テストあるし。

今日は土曜日、一学期の期末テストが無事に終わり、志島と二人でファミリーレストランで昼食を摂ることになったのだが、どうもこの志島というクラスメイトとは価値観が合わない。料理待ってる間は暇なんだから、ターゲットくらい読むだろう。それに

「何回か言ったと思うけど、僕は警察官志望だよ。医者じゃない。」

「その将来の夢、何回聞いてもお前のイメージに合わないよなー。」

そうかな。一応、小さい頃からの夢なんだけど。

「けど、警察官目指してんならやっぱりそんな勉強する意味ねえだろ。お前、中間で学年4位とかじゃなかったか?」

「5位だよ。」

4位だったのは同じクラスの西条さんだ。別にクラス1位とかにこだわっているわけではないけれど、まあそれなりに悔しい気がしたことは印象に残っている。

「飲み物とってくるよ。」

中間考査のことはあまり掘り下げたくなかったので、とりあえずその場を離れることにした。

コップにウーロン茶を注いで、ついでにストローを一本とる。

座席に戻ると、志島が僕のターゲットを読んでいた。

お前も勉強してるじゃん。














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