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音にのせて  作者: 枝豆
11/15

鋼へ

英語のテストも終わり、もう今日のテストはない。明日もない。中間テストが終わった。

部活も今日から、復活だ。

次は給食で、この学校の変わった時間の一つだ。この学校の給食はお弁当のようになっていて

学校内なら、どこででも食べていいという事になっている。

私は、生徒が行きかう廊下を一人だけ流れに逆らい歩いていった。

鋼を連れて。

「なんだよ。今日の給食は、ハンバーグだぜ?!慎たちに食べられるだろ!!」

とか、なんとか言っていたと思う。でも、私の頭の中にはどんな言葉で私の気持ちを伝えようかと空っぽの脳みそを一生懸命使っていた。


もう定番となったトイレに連れ込み、土曜日に起きたことと、私がどのような返事をしようと考えていること。そして、なぜ今鋼に伝えようとしているのか。



鋼は、私がしゃべっている間終始無言だった。

「さち。一つだけ聞いていい??」

最後の最後。私がしゃべり終わった後、鋼が言った言葉。

「さちは、それでいいの??1年も同じ人を好きでいられる確率なんてほとんどないよ?そのう ち、那智以外の女子にも告白されるかもしれないよ?それでもいいの??」


鋼は大人だ。いろんなことを知っている。鋼のいう事は信じてもいい。

でも、私は。。。


「・・・・いいよ。たかだか1年で嫌われるようじゃ、たとえ付き合っても長く続くわけ無いじ ゃん。例え、両思いだとしても。。。」


私が、必死で悩んで出した答え。それでいいと思った。今、「好き」という気持ちがあったとしても、3日後それが消えていたら意味がない。好きな人にはずっと好きでいてもらいたい。

その思いが、私にこの決断をさせた。


「わかったよ。私はどちらにも力は貸さない。自分でがんばれよ。」

鋼は、そう言ってくれた。


「私なら即OKするのに。。。さち、お前が羨ましいよ。」

とも、こぼしていた。



私は、この後那智と普通に話すことができた。那智には、本当のことを悟られないように細心の注意をしながら。那智の態度からすると、まだばれていないらしい。

私の心の内側は。。。


鋼に本当のことを言えて、私はいくらか楽になった。


鋼がいなかったら、私はどうなっていただろう。。。想像できない。


鋼、ありがとう。




そういえば、鋼に好きな人はいないのか??



いたら応援してあげたい。いつもはぶっきらぼうの鋼だがとっても可愛い女の子だ。


鋼に、帰るとききいておこう。




私は、鋼への感謝の気持ちと、鋼への新たな興味を給食を食べているとき、感じていたのであった。

次回は鋼のことについて書こうかと思っています。

読んでいただけると嬉しいです。

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