新生!鴻山総合ナイン
5月中旬
鴻山総合学院は9人の選手が所属するチームになった。
背番号1 真鍋和希 3年
刀のSAで必殺技は燕返しとその応用、燕落とし。
主将でありチーム内で一番の実力者。
背番号2 蝶野弥彦 3年
番傘のSAを使い防御と攻撃を兼ねるチームの軸になる選手の1人。
副主将で性格は神田に似る。
背番号3 北条絵南 3年
スキーのSA使い。
高速移動を得意とする。
背番号4 清水太一 2年
弓型のSA。
チーム内で数少ない遠距離攻撃が可能。
背番号5 井上隼人 2年
透明の障壁を展開するSAを使う、チーム唯一の特殊型。
背番号6 龍宮弥太 2年
銃と短刀のSA。二つで1つのセットでありお得だが片方が破壊されるとその時点でダウンとなる。
ここまではこの6人で戦ってきた。
そして追加の3人を見てみよう。
背番号7谷田優 1年
ボクシンググローブのSAを使う新戦力。
元々はボクシング部でバイトをしていたが神田の勧誘で入部を決意。SAも経験者。
背番号8 宇佐山甲賀 1年
跳ね上がる事に特化したSA、ラビットシューズを使い偵察役を任される。
戦闘に関しては苦手としながらも経験で補う。
背番号9 阿南遥斗 1年
巨大なハサミのSA使い、非常時には分解し二刀流としても運用可能。
チーム唯一の初心者。
そしてこの9人をまとめるのが学生コーチ、神田蓮太郎。
監督は別にいるものの経験者ではない為実質的な監督は神田である。
「全員居るな〜」
伸び切った声で話す神田と真面目に聞く部員。
何とも奇妙な光景が鴻山総合学院のお決まりとなっている。
これも上級生は神田の実力に、新戦力である1年生は人間性に納得しているから他ならない。
「さてさて…うちの部も立派な事に9人も選手がいるではありませーんかー。
と言うことで、次の課題はズバリ基本戦略の確立。
詳しい内容や調整は合宿の時に言うから〜
では本題。
あと少しに迫った東京合宿、場所と参加校を発表したいと思いまーす、いえーい。」
場に緊張が走る。
鴻山総合学院初の他校との合同合宿。
全員が注目する中、神田は笑いながら言う。
「まず開催地は東京都、八王子市の合宿センター。
参加校に関して、まずは俺ら鴻山総合学院。
そして主催して招待してくれた八王子市の八王子神江高校。
次に同じ東京から東征大すばる高校。
4校目は埼玉県の埼玉和泉高校。
最後は唯一関東の外から来る静岡県、内浦愛輝高校。
知ってる人は知ってるけど、俺ら以外の4校はどこも全国複数回出てる高校だから〜いい練習になりそうだね。」
最後の一言を聞いて真鍋を覗く全員が下を向いた。
さぁ、楽しい合宿の始まりである。