表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
派遣社員で異世界の仕事してます!  作者: 縁乃ゆえ
対象モンスターはペットになる? 雌雄がある? 異世界で暮らしながら調べる仕事! パーティ付き!
15/100

糸吐き虫

 走る音が響く。

 暗闇かと思えば、そこは初心者ダンジョン! 明かりは常にあるらしく、昼間のように松明に火が灯され燃えている。

「ちょっと! 待ちなさいよー!!!」

 ぎゃーぎゃー騒いでいたクレアとティノが後を追って走って来た。

「何だよ? 虫が嫌なんだろ?」

「そうよ! あれは森で蜂蜜風呂をやった時! たくさんの虫や虫モンスターが一気にやって来てしまったわ! それ以来……私は虫が嫌いよ! 樹液と勘違いする不届きな虫達にはこうよ!」

 女神は目に入って来た一匹の寝袋ぐらいの芋虫のような糸吐き虫に向かって言う。

「戦慄のボッチャンオリジャ!!!」

 それは一瞬のうちにその糸吐き虫の下に出現し、毒々しい紫色の泡や水、湯気で出来た大きな水たまりみたいなもので、逃げ場をなくした糸吐き虫をその水中へとおとしいれた。

「見たか! これが『ボッチャンオリジャ』の威力、一度その湯の中にボッチャン! と入ってしまったら二度と出て来られないわ!」

 危険だ、この女神はとても危険だ。女神様じゃないみたいだ! 森でそんなのやるな! とか言えなくなった。

「ここは調子の出て来たクレアさんに任せましょう! あたし達はこの下の一階層に向かいましょう! そこの階段から行けます! フレイム!!!」

 通せんぼしていたさっきのより少し大きい糸吐き虫を二匹まとめてボッとティノは杖を突き出す形で焼き消した。

「ティノ、すげぇ……そんな杖でも、フレイムすげー! ボッチャンオリジャよりスッゲー!!!」

「何ですって! ヨシキチ、覚えときなさいよ! ボッチャンオリジャ!!!」

 あの一匹から始まった水たまりみたいな『ボッチャンオリジャ』の連呼で今ではその辺り一面が水辺のようになっている。

「ボッチャンオリジャ!!!!!! はあ、はあ、どこから出てくんのよぉー!!! この虫達はぁああああ!!!」

 女神の悲鳴を背に俺達は階下へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ