芽生え
見渡す限りの広がる大地に草木が芽吹き、地に満ち、森となり、静かに大地を埋め尽くさんと広がっていく…
悠久なる空は、太陽と月が幾度となく交互に照らし、ある日は慈愛の雨、ある日は焼き尽くさんばかりの日差し、表情を日々変えながらも大地に恩恵を与えている…
深遠なる海は、深い蒼を纏い日々変わることなく眠っている…
小さな生き物が、いつのまにか住み着き、群落を成し、森を削り、空を汚し、海を侵し、都市を形成する。
構造物が地を覆い、金属の箱が空を飛び交い、静かな蒼い海を不浄な色が混じる。
やがて、相争い大きな火ですべてを焼き尽くし、なにもない焼けた大地が広がり、また同じローテーションがはじまる…
もうどれくらいになるだろう…
はじめの小さな生き物が地に満ちたとき、僕は芽生えた。
暗き闇、畏怖の象徴として…
祭壇に祀られ、供物を捧げられ、願いを請われた…
小さな生き物に請われるまま、森を、空を、海を彼らの願いに沿って与えられるものはすべて与えた。
だけど、しばらく立つと新しい象徴が芽生えたらしい。
太陽の光、繁栄の象徴らしい?彼女
新しくきた彼女は、僕を見るなり糾弾した。
僕は望むままに与えてきたのに、昨日まで這いつくばって庇護を求めてきた生き物は、徒党をくんで襲ってきた。
祭壇は粉々に崩され、僕についた生き物たちは老若男女問わず焼き殺されたみたいだ。
僕は求められたことに答えただけなんだけどね?
初めてできた同族の彼女とも仲良くなっていきたかったのになぁ…
ぼっちの僕にコミュ力なんて無いけど、平和的に一緒にいたかったのに…
ファーストコンタクトで罵詈雑言浴びせられたら、そりゃ心折れますわ…
追いやられた先からずっと見てるけど、生き物たちは同じこと繰り返してる。
彼女はそれに対して見てるだけだし、僕とあんまり変わらないじゃん?なにがしたいの?
僕は与たりしてそれなりにコミュ力鍛えてきたけど(ほぼ一方通行…)…聞きたいけど怖いし(-_-;)
遠い果てで僕はずっと見てる。
いずれ誰か僕のもとに来てくれないかな?
来てくれたらお願いいろいろ聞いちゃうよ?
彼女の目が怖いから、こちらからは何もできないケド…
ただ、このまま繰り返しは飽きちゃうし、
一つだけギフトをこの世界に送るよ
願わくば世界に新しい変化を…僕を楽しませて(◠‿◕)
ばれたら不味いから僕はちょっとお出かけするね
もし、この遠い果てに誰か来たらもどってくるから…
楽しみにしてる




