筆記試験
腹に猛烈な痛みを感じる、蹴りでこの威力かよ。試験用の結界がなかったら死んでたぞ。この化け物め
「これで終わりかい?情けないなー」
「なに言ってるんだ?まだ始まったばかりだろ」
「そうだよね、ははははは」
距離を取るがすぐ詰められて攻撃を食らってしまう。
あばらも折れて、血を吐くそしたら試験官が止めに入ってきた。
「やりすぎですよ、これ以上やったら試験用の結界があっても死んでしまいますよ」
「はは、まだまだやれますよ」
立ち上がるが、足に力が入らずこけた。そして意識を失ってしまった。
「知らない天井だ」
そう呟くと女性が話かけてきた。
「あなた早く降参出来なかったの?そうすればこんなボコボコにならなかっのに」
「いけると思ったらボコボコでして、うん」
「明日も試験あるんだし無理は禁物よ」
そうだな、無理は禁物だな。無茶しすぎた。
というかこんな怪我なのに明日の試験受けれるのかな。考えていると
「あなた今こんな怪我で明日の試験受けられるのか?とか思ってるでしょ」
「怖、なんでわかるのその通りだけど」
「大丈夫よなんせこの私、この世界で二十本の指に入る治癒術師よ」
「それ足も入ってますやん、三本の指に入るとか豪語しろよ」
「いやよ、だって私は自分の実力分かって言ってるんだから」
この人実はそんなに実力ないんじゃないか?そう思えてきた。
起き上がると身体に猛烈な痛みを感じた。
「まだそんなに動いちゃだめよ、明日までは安静よ」
「そんなにって、起き上がっただけじゃん」
「それでも動いちゃだめってことよ」
この人実はいい人なのか?そう思ったら
「ちゃんとどんぶり五杯食べたら気合いで治るわよ」
前言撤回いい人でもなんでもないわ、しかもぼくのこの人そんなに実力ないのか?という読みはあってたのかもしれない。
ぼくは明日の試験は心配になった。
朝、鳥が鳴くとその鳴き声で起きた。
起き上がると昨日みたいな痛みはなくなってた。
「あの人どんぶり三杯で勘弁してもらったけど、治るなんてさすがこの世界で二十本の指に入る人」
ぼくはベッドを出て外に出だ。
「今日は筆記試験を受けてもらう」
学院長が声をあげる、正直言ってうるさいトーナメントみたいな盛り上がりそうな試験ならわかるけど、筆記試験であんなに声がでかいのはすごい。
いや、トーナメントでも試験で盛り上がるのはない、よな?
そして筆記試験を行う会場に行った。
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