表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/91

9話 実験大成功

MAPで池周辺を確認してみる。


おぉ、ラットやスライムが寄ってきているぞ。



領域も広げたためか1時間で50程度だがDPも入ってきていた


これで現在のDPは1530



出入り口近くにいたゴブリン達が池を発見したようだ。


二手に分かれ二匹はどこかへ走って行った。


群れに報告に行ったのかもしれない。


残った二匹が水辺でなにやらやっているようだ。



スライムの光点が灰色に変わっていく



「光点が灰色になったがこれは死んだ事を意味するのか?」


「正解でございます。」




ってことはDPが入っているはずだ。


確認したらDPは3170になっていた。


やはり領域内で殺すのが一番効率がよさそうだ。



しばらくするとゴブリンの群れが領域内に入ってきた。


その数16匹だ


やはり戦闘せずに退避して正解だったかもしれない




≪ マスターのレベルが2になりました ≫




突如として聞こえてきたコアからのお知らせ


どうやら俺のレベルが上がったようだ。




「セバス、今度は俺のレベルが上がったんだが理由を説明してくれ」



「ダンジョンマスターは直接の戦闘の他に領域内で倒された者の経験値を50%取得します。


残りの50%を倒した人またはPTで分散して取得する仕組みとなっております。


今回はゴブリンがスライムやラットを何匹か倒した分を取得したという事ですね。


これはもし配下が倒された場合は適応されません。倒した人にすべての経験値が入ります」



「素晴らしい。何もせずにこうして戦わせておくだけで俺はレベルアップできるというわけだな」


「左様でございます。」




さっそくステータスを確認する



name  ユウ

class  人族


LV 2/100

HP 126

MP 138


STR 16

VIT 10

INT 18

AGI 11

DEX 13

LUC 1


スキル

迷宮創造

剣術 Lv4

身体強化 Lv2

料理 Lv3

高速思考 Lv1

魔道具作成 Lv2

翻訳

不老



ステータスがLUC以外平均値を越えてきた、LUC以外。


LUCは1のまま、うんともすんとも言わない。


このまま1ってことは無いよな?


大器晩成なんだよな?



「セバス、だいぶステータスが伸びた気がするんだが一般的なLv2と比べてどうなんだ?」


「そうですね、ダンジョンマスターはステータスの伸びが多少いいので一般的なLv2と比べたら強いと思われます。」



へぇステータスの伸びがいいのか、サービスいいな。


いや、待てよ。


探索者はPTを組んでやってくるんだった。


じゃあ1:1で比較しちゃダメじゃないかよ・・・


1:4~8で勝てるようにならないとだめだな


レイド(複数PT戦)がないとは限らないしな。




「なあ、セバス。この世界の探索者はLvいくつくらいが平均なんだ。」


「私の知識はダンジョンとこの世界全体についてのみなので探索者については詳しくわかりかねますが


地上に暮らす者たちの平均Lvは20前後だと認識しております」



全人類全種族の平均が20か


これは子供や赤ん坊、戦闘を職業としない人も含めてだから探索者や兵士に限って言えば50~70くらいだろうか?




≪ マスターのレベルが3になりました ≫




え?


さっき2になったのを確認したばかりだぞ



≪ マスターのレベルが4になりました ≫





ふぁっつ???



待て、何が起きている!



慌ててMAPを開くと先ほどやってきたゴブリンの群れが池を独占するべく周辺のスライムやラットを次々と殺していっている。



DPを確認したら18000になっていた!!



おぉぉ ゴブリンよくやったぞ!


よし褒美(エサを取らそう



「セバス、こいつらにエサを与えようと思うのだがどうしたらいい?」


「エサですか?配下でもありませんよ?」


「いいんだよ。俺からの褒美だ」


「理解ができませんが。分かりました。ゴブリンのエサはスライムやラットですがラットは素早いためなかなか倒し辛いでしょう。


なのでスライムがよろしいかと思います。戦力ではなくエサとして召喚するつもりならスポットがいいでしょう」



「そのつもりだがコスト以外に理由があるのか?」


「はい。ダンジョンの魔物は倒されると煙になってしまいますので食べる事が出来ないのです。


そこでスポットなのですが、スポットには設置する際に討伐後死体を残すか残さないかが決められるのです」




あーそういえば煙になるって聞いてたな。


そりゃ食べられないわな(笑)



では早速スポット(スライム)召喚



≪ 死体は残しますか Y/N ≫


Yesっと


≪ 設置場所を決めてください ≫



池の周りに設置と。


よし、俺からの褒美だ、たくさん食えよ!1日1匹だけどな!




≪ マスターのレベルが5になりました ≫



おいおい、あいつら褒美貰ったからって張り切りすぎじゃないか?




どれどれMAP確認っと


え?池の周りが黄色と灰色のマークでいっぱいなんですが・・・・


灰色の点だけでも40以上は確実にあり、今も増えていっている






「セバス、これやばくない?」


「正直予想外でした。先ほど外を見た時確認しましたがこの周辺には水場がなかったようでして、急に出来た水場をめぐって争奪戦が行われようとしております。


果実の木も周りに匂いをばら撒いており、目印になるとともに魔物が集まってきているようです。」



池の周りには70ほどのマークが集まってきている。特にラットが多いようだ。



DPも50000を超えていた!


設置したのつい2時間ほど前だよ?


それで5万 2時間で5万 24時間で60万 1か月で1800万 1年で2億1600万



1兆貯めるのに5000年・・・・おぉぉう。


こんな争奪戦がいつまでも続くわけがない。


いつかは数が枯渇するか、誰かが勝ち残り統治する。


それに24時間365日戦っていられるわけがない。


戦っていられても近くのダンジョンとしてヒヤヒヤするわ。


3カ月後には開放になって侵入者が来るようになり、怪我をしても回復の泉で元気になったら攻略を繰り返す。




あら?自分で首絞めているのか?


これは何か対策せねば・・・





「メニュー」


まずは領域を500mまで広げる。現在の300mを500mにするのにはDP400


そして本命はこちら


「階層追加・迷路 召喚」



≪ 階層・迷路を設置する場所を決めてください ≫



これを1層に組み込む。今まであった広場とコアルームの階層は地下2層となる。


さらに地下2層に階層・草原を追加設置



その2層の端にラットを番いで4匹召喚


反対側にゴブリンを番いで6匹


その拠点の近くにスライムスポットをエサ用として5個ずつ設置した



これでDPは50000-階層2×1500-ラット4×5-ゴブリン6×20-スライムスポット10*1000-領域400=36460


こうして計算している間にも水場で争奪戦が行われているためDPはますます増えている。


争奪戦というよりもゴブリンによるスライムラット駆除だな。





よし稼げている今のうちに拠点の防衛強化を進める


ラットの番いの近くに新しく追加されたラットスポットDP500を2個追加


2つの拠点から少し離れたところにスライムスポット5個設置



それぞれの拠点に藁小屋と回復の泉3mを設置


今回は配下に飲ませる為、池に混ぜたりはしなかった



これでゴブリンは繁殖、ラットは繁殖とスポットで、スライムは分裂とスポットで増えていくだろう。



2階層はこれで少し様子を見る


次に1階層のテコ入れだ



現在は迷路になっているが、行き止まりが多少あるだけで難しい迷路というわけではない


ゴブリン達の知能にもよるが、おそらくそう時間はかからないだろう。



だったら攻略したくない、する気にならない迷路を作ればいい



まずは入口近くに中部屋を2個設置し中に牢屋を個室代わりに5個ずつ置いた


通路を奥に進み大部屋を設置、ここに回復の泉と池のセットを設置


ついでに果実の木も2本




「ゴブリン20匹と戦うにはオーク何匹必要だ?」


「オークでしたら5匹くらいでしょうか?ただLvによってその差は出ます」


「5匹か。ウルフとオーク、オーガを同じ部屋に置いたら殺し合うのか?」


「お互いに戦うなと命令しておけば忠実に守ります」


「エサとして設置したスライムなども含まれてしまうのか?」


「スポットから生まれた魔物は配下でありエサでもあります。食う方も食われる方もその認識なのです。ですが命令すれば襲わなくなります。」










その言葉を聞き出入り口近くの部屋より更に奥に進んだ2層への階段の手前に大部屋を用意し


オークの番い4匹とエサ様にスライムとラットのスポット3個ずつを設置


さらにウルフの番い2匹とウルフスポット1個こちらはエサから除外する




回復の泉、果実の木2本を設置




オークにはこの部屋から出る事は禁止だが、部屋まで侵入してきたら殺していいと命令してある。


ウルフについてはお互い争わず連携して戦えと命令してある。


このぐらいの簡単な命令なら聞けるらしい


暇な時は繁殖に勤しんでほしい。


ラットやスライムも食べられなかったら分裂や繁殖頑張ってほしい



オーガのほうが強いのだがオークの繁殖力が今のうちには必要だったのだ


質より量だよ大作戦。



これで準備はいいかな?



さて、







「セバス、3カ月待たずにダンジョンを開放する」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ