5話 ステータス確認
「では1度召喚してみましょう」
「まだまだ覚える事が沢山ありそうだな」
軽く苦笑いを浮かべて話しかけるとセバスはニッコリスマイルで
「ユウの物覚えが良くて私は大変楽してます」などと白い歯を見せ笑っている。
イケメンスマイル 眩しいぜ!
「では最初にユウの居住空間を作りましょう。
その前にコアに触れてマスター登録をしてください」
「触れるだけでいいのか?」
「お願いします」
先ほどから気にはなっていた丸く光る水晶玉に手を乗せる。
≪ダンジョンマスターの登録を開始します。・・登録完了≫
おぉ しゃべったぞ!
しかもスピード登録!
「できたみたいだぞ、登録」
「おめでとうございます。これでユウも正式なダンジョンマスターとなりました。ではコアに触れながらメニューと唱えますと現在召喚できる一覧が見られます。
そこに初心者セットなるアイテムがあると思いますのでアイテム名の後に召喚と唱えるか、もしくはパネルをタッチしてください」
「パネルが出るのね、了解。まずはメニュー」
やはり目の前に半透明パネルのようなものがあらわれた
そこには項目としてこう書かれていた
・ダンジョンステータス
・マスターステータス
・召喚(魔物、アイテム、食糧、スキル 武具)
・お知らせ
「セバス、俺のステータスを先に見てもいい?」
「かまいませんよ。時間はたくさんありますので。」
では遠慮なくっと。
パネルをタッチしてマスターステータスを開く。
nameユウ
class人族
LV 1/100
HP 105
MP 115
STR 13
VIT 8
INT 15
AGI 9
DEX 11
LUC 1
スキル
迷宮創造
剣術 Lv4
身体強化 Lv2
料理 Lv3
高速思考 Lv1
魔道具作成Lv2
翻訳
不老
おぉぉ!やっぱり剣術と料理スキルがある!
俺の頑張りは無駄じゃなかった!!
見てるか、両親と元嫁よ!!
俺はやったぞぉぉ!
ふぅ、落ちつけ俺。ビークールだ、ビークール。
あっ!食事必要ないのに料理とかいらないじゃん
死にスキル確定か・・・
他には身体強化と高速思考と魔道具作成か
身体強化はサバイバルやトレーニングで身につけたとして、
高速思考と魔道具作成か・・・身に覚えがまったくない。
しかし先ほどから会話の合間にいろいろ考えてる事が出来てたのはこれのおかげなのかな?
何で身についたかわからんが良しとしよう。
「なぁ、セバス。俺のステータスってどうなんだ?」
「ふむふむ。一般の人族のLv1の平均はだいたい10前後ですので、平均か少し高いと言っていいのではないでしょうか?
LUC以外は。」
プルプルと笑い堪えてるのバレバレなんだよ、セバス。
「運は無いのかぁ・・・確かにこれは身に覚えがあるわ。
身体的には平均値なのね。っていうか、セバスにもパネル見えるのか?」
「ええ、見えますが私はダンジョンの補佐なので見えるのです。
他の人にはそのパネルは見る事ができません。
外の人間も自分のステータスは見る事が出来ますが、他人に見られてしまう事はありません。
但し鑑定などのスキルを持っている人には見られてしまうかもしれません」
おぉ、鑑定があるのね!
いずれ欲しいな、鑑定にアイテムボックスに・・・・
ああ、思考が逸れた、けどステータスは平均値だったのは僥倖だ。
「あ、余計なことですがこの世界では早い子で6歳、大体8~10歳くらいまでには魔物を倒してレベルアップしてますのでLv1なのは5歳位までです。」
セバス笑ってんじゃねーよ!
おぅぅぅ・・・・・5歳児と同等で、10歳にケンカで負けるのかよ
本当に余計な事を言ってくれたな・・・
「ぐぬぬ。強い配下に守ってもらう事にするよ。じゃあ召喚してみよう。」
パネルのアイテム召喚を呼び出す。
薬草 1
毒消し草 1
小部屋 一辺5m 30
中部屋一辺20m 100
大部屋一辺50m 200
牢屋 一辺3m 20
通路 20m 1
階層追加 1000
階層追加・迷路 1500
階層追加・草原 1500
宝箱 木 100
宝箱 銀 1000
宝箱 金 10000
藁小屋 10
井戸 30
池 周囲1m 10
初心者セット 居住 300
(中部屋、ベッド、シャワー、机椅子、紅茶セット、紙、ペン)
言われた通り初心者セットを呼び出そうと、セットの中身を確認していたのだがふと気付いた。
「なぁセバス。俺って今DPいくつ持ってるの?」
「2000でございます。」
「2000?少なくないか?」
初心者セットで300使って、領域を広げて階層増やして魔物作って・・・・足りねぇよ!
「初期のDPは一律2000と認識しております」
一律かよ、そりゃ前回の先輩達が残れないはずだよ。
だって初期投資めっちゃ少ないもん。
こりゃよほど気を使わないとダメだな。
「ところでセットの中に紅茶とかベッドとかあるけど、俺って睡眠食事(あと繁殖も)必要ないんだよな?」
「はい、必要ございません。が、リラックスのために寝る事も食べることもできますよ。それと繁殖は必要な器官を排除されてますのでこちらは無理でございます。」
もう、いいよ。繁殖については諦めたから言わなくていいよ・・・
「排泄器官もないんだが食べたモノはどうなるんだ?」
「体内に吸収されて少々ですがエネルギーに変換されます。」
「おっけ。食っても食わなくてもいいのね。でもうまいもの食うのは楽しいからね。
あとで食事アイテムも見てみようっと」
食事の必要がないと聞いて死にスキルだった「料理スキル」が生き返ったぜ。
気を取り直して初心者セットを呼び出す
「初心者セット、しょーーーかん!」
「なんですかそのポーズは?そんなポーズ必要ありませんよ?」
「いいんだよ、気分だよ気分」
仮面を付けたバイク乗りの変身ポーズの様に腕を回しながら召喚したのだった。
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