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30話 孤児院訪問



さて肝心のあのアイテム、それは復活の腕輪だ。


この腕輪は1日に1度だけHPが0になった時に任意の場所で復活できるアイテムだ。


ただし1度発揮すると壊れてしまう。



ユウ「うーん、このままだと1度復活して外れているのか、最初から付けていないのか分かりずらいよな?」


ガーシュ「出来れば復活が発動済みかそうでないかが分かると便利ですな」


ユウ「そうだな。セバスそういった改良も出来るのか?」


セバス「DPを使ってできます。イメージを強く持つほど正確に出来ます」



やはりホテルのように多少のアレンジが利くようだ。



ユウ「ガーシュ、どうなったら使いやすい?」


ガーシュ「まずは復活済みかそうでないかの判別ですね。壊れないように設定できるのであれば色を変えて判別すると言う事も出来るはずです」



そっか、例えば復活しても壊れずに色だけ変える。未発動→緑 発動済→赤のようにだ。



イメージしながらコアで召喚する。


壊れないようにするためには、発動毎にDPを使い瞬時に赤色で召喚する方法らしい。


赤のまま0時を過ぎると緑に戻るという仕組みらしい。これで1個2500DPかかる。



Lv5以下の探索者では赤字であるが、出来たから良しとしよう。




ユウ「なあセバス、この腕輪は俺にも適用されるのか?」


セバス「適用されます。消滅した時にコアが砕けダンジョンが死にますので、消滅する前であれば有効です。逆にコアを砕かれた場合は復活は出来ません。」


ユウ「ほう、コアを守るのが最優先なのは間違いないが、またやりたい夢が一つ出来たな。」


セバス「その夢を教えて頂く事は?」


ユウ「ないな。叶った時に教えてやるよ。」


セバス「では、楽しみにしております。」




さてさて残りDPも5万を切っているので今日はこの辺でお仕舞いにしよう。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




朝素振りを終えたら風呂につかり朝食をとる。


配下たちはいつも通りの作業に入る。



そして俺は収納に食事を入れてセバスとアイシャを連れて農業の町リベルへと転移した。




町まで1時間程歩き、今回は身分証代わりがあるためスムーズに門を通らせてくれた。



まずは孤児院だ。


しばらく歩くと孤児院と子供達が見えてきた。


その中の一人が俺達に気付き、先生を呼びに行ったのであろう中へと走っていった



少し待つとリア先生とカイがやってきて笑顔を見せてくれた。



ユウ「よう、久しぶり。元気にしてたか?」


カイ「久しぶりおねーちゃ・・・じゃない兄ちゃん」


こいつまた女と間違えやがって。



リア「お久しぶりです。先日は大変お世話になりました。」


ユウ「いいのいいの。今日は食いもの持ってきたよ」



わぁぁーっと歓声を上げる子供たち。


中に入り収納からおにぎりやサンドイッチを出して子供たちに配る。



ユウ「リア先生あの後問題はありませんでしたか?」


リア「はい、少し疑われましたがユウさんに言われた通りに言ったら納得してくれました。」



それはよかった。取り上げられでもしたらご立腹するところだ。



それはそうと今日は他にも用事があったのだ。



ユウ「リア先生、今日はお願いがあってきました。実はここから4~5日の所にこのアイシャという娘が代表となり街を作っているのです」


リア「町ですか?それは大変でしょう」


ユウ「ええ、それでどうしても優秀な人材が必要でして、ぜひリア先生に手伝っていただきたいのです」


リア「ええ??私にですか?」


ユウ「はい。」


リア「でも町を作る手伝いなどしたこともありませんし、力もありませんし何をしたらいいのか・・・」



ですよね、この言い方だと開拓しろって聞こえるもんな。



ユウ「開拓のほうはほぼ終わっておりまして、必要な人材とは教育者なのです」


リア「教育者?」


ユウ「はい、子供たちに文字や計算などを教えてくれる先生を探しています。」



要するに学校の先生役だ。


エブリンダにも戦闘の先生をやってもらうつもりでいる。


子供たちの将来を決める為まじめな先生が必要なのだ。



リア「私に先生など出来るでしょうか?」


ユウ「今やってることの延長でいいのですよ。子供たちが将来困らない程度で教えてくれればいいと思ってます」


リア「ですがそうなるとここの孤児院はどうなるのでしょうか?」


ユウ「全員まとめてアイシャの町で引き取って面倒見るつもりです。その住まいも食事も贅沢はできませんが用意します」


リア「・・・急な話し過ぎてちょっと考える事ができません・・・」



だよね、しかもうますぎる話だし疑いもある事だろう。



ユウ「構いません。1週間後にまた来ます。その時にもう一度話し合いましょう。」


リア「1週間ですか・・・。わかりました」




あ、そうだ大事なことを確認しないとな



ユウ「リア先生は教会に勤めていた事があり、神託の儀を執り行えると聞きましたが、それでよろしいでしょうか?」


リア「あ、はい。一応その資格もあります。それがいったい・・・」


ユウ「いえ、アイシャの町にも教会を建てる予定でしたので参考までに聞いてみたのです」



そう言って席を立ち、また金貨を2枚渡すと


リア「先週の分がまだ残っておりますのでこれは頂けません。」


ユウ「そうですか。では1枚置いていきますので子供たちにたくさん食べさせてあげてください。」



受け取らないリア先生に無理やり金貨を握らせ孤児院を後にする。



別れ際にカイがやってきてこう言う


カイ「兄ちゃん助けてくれてありがとうな」


ユウ「おまえが頑張っているから助けているだけだ。盗みなんかやってないだろうな?」


カイ「もうやってないよ。町の周りの魔物も少なくなったってみんな言ってて仕事頑張ってるんだ。俺もその手伝いをしてお金稼いでるんだぜ」


ユウ「そうか、頑張れよ。でも町にはまだ食べられない人は多いのか?」


カイ「うん、7人か8人くらい・・・孤児院に入れない子や働けずに死ぬ子もいるんだ。」



そうか、孤児院に入れない、働けないとなると飯は盗むしかないわけだ。



ユウ「よしその子たちにも食べさせてやるんだ」


そう言って残った食事をカイに手渡す。




カイは笑顔でありがとうと手を振って走っていった。




ユウ「アイシャ、あんな笑顔であふれる街にしたいな」


アイシャ「はい!ぜひやりましょう!夢いっぱいの町にしましょう!」




そうだな、そうなるといいな。



ただな、そうなると問題も出てくるんだよな・・・・






「おい、貴様!そこで止まれ!」



鎧を着た5~6人に囲まれて、そう告げられたのだった。




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― 新着の感想 ―
[気になる点] 悪人はモンスターと同じだよね たくさん捕まえて腕輪を付けて牢屋に閉じ込めておけば全部経験値になる上に街の治安も良くなるから一石二鳥だね 牢屋部屋をどのくらい増やせるかは分からないけ…
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