23話 目指すべき町
さて共存についてしっかり納得してもらおう
それから話し合いをしようじゃないか
「まず今の俺のダンジョンについて話す。
現時点で領域は最大まで広がり、DPは1日80万稼いでいる」
ルーリがこれでもかと目を見開く
「80万って・・・ユウ様は・・・・大先輩のマスターでしたか」
勘違いしてるようなので訂正する。
「いや、まだ転生して9日目の新参だ」
「9日目??嘘でしょ??私20年はやってるのにそんなに稼いだことないわよ!!」
本当なんだからしょうがない
「9日目じゃあまだ開放前の保護期間のはずだし大袈裟に言ってるだけでしょ?」
「いや開放は初日にしたし、言ってる事は全部本当だ、なぁセバス」
「はい全て真実でございます」
「初日って・・・アルとの20年はいったい・・・・」
いや、別に中堅って言ってたし悪かったわけじゃないだろ。
「俺はラッキーだったのさ。良い配下に恵まれたおかげでね。まぁ配下たちはそのうち紹介する。」
「9日で・・・私より後輩なのに・・・」
おいそろそろ戻ってこい、話が進まん。
「それで今のままでも十分なのだが刺激がたりない。それに今日見ただけでも俺がいた世界と全然違う。
遊びが無い。楽しみが無い。子供などその日を生きるので精いっぱいだ。
だったら俺が変えてやろうと。俺にはその力があるしな。
この世界の俺の手の届く範囲だけでも笑顔に変えてやろうと思ったんだ。もちろんそれは子供から大人老人まで男女関係なくだ。
そこでそんな国を作ろうと決心し、そのためにガーシュを選んだ。
ルーリはついでに見つけたから買ったまでだ」
「そう言えばユウ!私の事高いからいらないとか言ったでしょ!しかも金貨2枚ってひどくない?」
「お前は金貨4枚だったろ。それに俺をユウと呼ぶ許可を出した覚えはない」
「私の方が先輩だし物知りだしユウはユウでいいのよ!」
マスター同士だし落ち込んでるより怒っていても元気な方がいいか。
「まぁ一応先輩だしな、物知りかどうかは知らんがユウでいいぞ。セバスもそう呼んでるしな」
「一応じゃなくれっきとした先輩だし!ドーンと胸を貸してあげるわよ」
「まぁよろしく頼むよセンパイ()、ところでルーリは女か?」
「はぁ??私が男に見える?見えるなら眼医者行った方がいいわよ」
「俺は男だけどな。まぁ元がつくけど。」
「その見た目で男って嘘でしょ?見えないわ・・・。それと私も元女ね」
「お二人とも『元』とはどういう意味ですか?」
あぁ、ガーシュには分からないもんな。
「俺達は異世界からダンジョンマスターとして召喚されたんだ。
その時に性別を奪われて無性となったのさ。何もないぞ?触ってみるか?」
ガーシュは慌てて「結構でございます!!」と首を振った。
しかしやはりルーリも無性か・・・・
さて話を戻そう。
「話を戻すと、国を作る手伝いをガーシュとルーリにはしてほしい。
場所はここから馬で4~5日行ったところの草原にある。範囲は半径2Kmの円状、地下はいくらでも増やせる。
ただなるべく人間にはダンジョンと気付かせないようにしたい」
「王都からですと馬でも7~10日程ですな。その距離でしたら最初は国と言わずに都市を作ると言いましょう。
国を作るというと王都が黙っていませんでしょうし、都市が万全になったら独立という形ではいかがでしょう?」
そうか、国と言ってしまうと国の中に国が出来てしまうもんな。
「分かった、では都市作りだ。あと何かあるか?」
「先ほど滞在DPのみではないと言いましたが、それはどう行ったやり方なのでしょう?」
「まず人を集めるための宿を作る。その宿に魅力のある商品がいくつもあるのだ。
例えば大人が遊ぶカジノ、子供が遊ぶ遊園地、女性には露天風呂やエステなどだな」
「カジノ?露天風呂?エステ?ユウ早く作ろうよ!」
「ルーリの世界にも露天風呂やカジノがあったのか?」
「カジノは世界各国にあったし、露天風呂はNIPPONという国に行った時すごく気持ちよかったの」
待て、ニッポンだと?
「おいルーリ、おまえも地球出身なのか?」
「え?『も』って事はユウも?私はアメリカ出身だよ。ユウはアジアの国?」
「ああ、日本だ。しかしなんでお前魔族になってんの?もしかして地球のころから魔族だったのか?」
「そんなわけないじゃないバカ。転生したら魔族になってたのよ。」
「セバス、どうなってるんだ?」
「種族は転生される際にランダムで選ばれております」
ランダムなのかよ!人族でよかったよ、俺!
ただルーリも人にしか見えないんだよな。
「魔族って人間ぽいのな」
「そんなわけないじゃない。人化のスキルを使ってるのよ」
そういうとルーリは悪魔の姿になった。
長い黒髪に角が2本生え、服はビキニタイプの様な禍々しい装い、背には翼が生えてまるでマントの様な感じである
「おお、見事に魔族だな」
「でしょ?この格好だと明らかに魔族でしょ。アルにも言われてたし普段から人化してたのよ」
そう言って元の姿?に戻るルーリ
そして怯えるガーシュ
「あら、ガーシュ怖がらなくていいわよ。同じ仲間じゃない」
ガーシュはこくこくと頷くだけだった
ガーシュが落ち着くまで紅茶を淹れてもらう。
話が進まん!!
やっと落ち着きを取り戻し、話を再開する。
「それでだな、そのコンテンツを使い人を呼ぶ。
そこに家や畑を作り住民を増やす、ホテルに来る客もどんどん増やす。
だがそれだとただ滞在ポイントを貰うだけになってしまうな。
そこで配下にいる魔物を使う。
1人につき1日1回という制限はあるが生物を生き返らせる事が出来る魔物がいる。
そして殺す事でDPを取得する、その日はそのまま遊んでもらい次の日にまた殺して生き返らせる。
この方法で今は魔物を殺し稼いでいる」
「へぇー、そんな方法があるんだ。だったらわざわざ危険を冒して人間じゃなくても魔物でもいいじゃない?」
「言ったろ?刺激が無い。それに1日1回復活できるアイテムを見つけて思いついた案もある。
まず闘技場を作り探索者同士で戦わせる。勝った方には賞金かアイテム、負けても喜ぶものをやる。
強い奴のランキングなどをボードを使って発表すればさらに参加者は増えるはずだ。
その勝負に賭けをさせてもいいだろう。見ている方も応援し興奮する。俺達も感情DPが貰える。
そんな町を作っていきたい、どう思う?」
「闘技場だけですと参加するのは探索者のみでしょう。
女の人向けのイベントも考えませんと行けませんな。」
「だったらそのアイテムを消費した人先着○○人にプレゼントとか、限定○○人にサービスとかは?
女の人は限定とかに弱いからね。露天風呂無料とか宿泊無料とか乗ってくると思うよ」
「ふむ、なるほどな。女子供もターゲットに出来るな」
「子供や女性にLvを上げさせるのはいかがでしょう?全体のLvが上がれば獲得DPも増えますし」
「あ、それならこういうのはどう?・・・・・」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
俺達は遅くまでいろいろ話し合い、意見を出し合った。
セバス以外の人と話すのが久しぶりだったのもあってとても楽しかった。
ルーリも宿に着いた時とは比べ物にならないほど元気だ
ガーシュは経営の虫が騒ぐのか、あーでもなこうでもないとブツブツ言ってる
何も出来ないと言っていたがとても楽しそうである。
ガーシュが寝ないといけない事に気付き、いったん解散にしたのだが
「私とルーリ様が一緒の部屋ではいけません」などとガーシュが言うので1人で寝かせた。
セバスは俺から離れないし、ルーリは寝なくても大丈夫だったので3人で遅くまで話し込んだ。
特にルーリにはこの世界についてやダンジョンについて教えてもらった。
ただルーリのコアレベルは4だった事が判明しほとんど役には立たなかった
俺が5だと告げると枕を投げつけて不貞寝してしまった。




