21話 町の探索
案内された院とはやはり孤児院だと男の子は言う。
孤児院に向かいながら俺達は少し話をした
「名前はなんて言うんだ?」
「俺の名前はカイだよ。おね・・・お兄ちゃんは?」
お姉ちゃんって呼ぼうとしただろ
「俺の名前はユウだ。ユウお兄さんと呼んでいいぞ」
「ユウ兄ちゃんだね。ご飯持っていったら院長先生も喜ぶと思うよ!」
「いつも食べてるんだろ?」
「うん、でも院長先生が自分の分も食べろって分けてくれるんだ。」
「そうか、いい先生だな。」
「でも・・・・ごめんなさい。さっき本当はお金盗んでやろうとしてたんだ」
「俺の金をか?」
「うん。・・・・ごめんなさい」
「まだ盗られたわけじゃないし、いいぞ許す。でもなんでそんなことしようとしたんだ?」
「だってご飯が食べられない・・・。俺は大きいから我慢できるけど小さい子は我慢できないから」
「そっか、カイは優しいんだな」
「俺も小さい頃に年上の兄ちゃん姉ちゃんに分けてもらっていたから」
お前もまだ小さいだろうが。
「でもな、カイ。人のお金を盗むのはいけない事だぞ。」
「うん。分かってる。でもご飯が・・・。」
「これからは大丈夫だ。俺達が作ってやるよ。」
「本当かい?ありがとう兄ちゃん!」
そう言うカイは笑顔でクシャクシャだった。
「着いたよ!先生呼んでくるから中に入っててよ」
「ああ、そうさせてもらう。」
少し待つとドアを開け中に入ってきたのは気のよさそうな、おばあさん先生だった
「初めましてユウさん。ここで院長やってるリアって言います。今日は貴重な食事をありがとうございます」
「どういたしまして。ご飯は全員分行き渡りましたか?」
「はい、おかげ様でみんな喜んで食べております。何とお礼を言っていいのやら。」
「喜んでくれたなら何よりです。それとリア先生、これ受け取ってください。」
俺は袋(収納)から金貨2枚と銀貨50枚を取りだした。
「こんなに受け取れません!」
「俺の気持ちですから。」
「なぜここまでしてくれるのでしょうか?」
「子供の笑顔が見たいから?世界の子供全員は無理でも俺が出来る事をしたいだけです」
「あなた様は貴族様でしょうか?」
「ちがう。ただの旅人だ。それで子供たちに飯を食わせてやってくれ。それと先生もしっかり食べる事。子供たちに心配させるなんて先生失格ですよ。」
「ありがとうございます。本当にありがとう」
「7日後にまた来ます。もしお金の事を疑われたり問われたらそう答えてください」
「カイ、みんなを頼むぞ。」
「うん、ユウ兄ちゃんまた来てよね」
「ああ、またくる。」
孤児院をあとにした俺達は次に武器屋に向かう。
しかし探索者が少ないためか品揃えは大したものが無くすぐに店を出た。
次に向かったのは薬屋というかポーション屋?だった
「すいません。ポーションが欲しいんだがいくらするんだい?」
「下級のポーションなら大銅貨5枚だよ。ヒールもキュアも同じ値段さ」
「ハイポーションはいくらだい?」
「いまはそんな高いもの置いてないよ。王都に行けば大銀貨1枚で売ってくれるだろうよ」
下級で5000円 上級だと10万かよ。
くそ高いじゃないか
たしかDPだと3と20だ。スライム1匹殺しただけで上級25本召喚出来て、売れば大銀貨25枚(250万円)だ。
これは使えるんじゃないか?
「これより上のポーションも存在するのかい?」
「ああ、フルポーションってのがあるがこいつは欠損すら治しちまう奇跡の薬さ。白金貨1枚か、それ以上するだろうね。私は見た事すらないがね」
あるのか、これもそのうちリストに出てくるだろうな。
「ありがとうな、ポーションを3本くれ」
「あいよ、大銅貨15だよ。はいよお釣りだ、ありがとうよ」
「ところでこれをいくらで買ってくれる?」
そう言って上級ポーション2本を取り出し台の上に置く。
じっとそれを見つめる店主。
「これは!上級ポーションじゃないか!」
「ああ。俺が作った(召喚した)んだ。ちゃんと上級になってるだろう。」
「ああ、あんた錬金術か薬調合でも持ってるのかい?」
「まぁ、そんなところだ。詳しくは言えないがな。ところでいくらで買う?」
「そうだね、スキルは秘密にしておくのがいいさ。で、これなんだが銀貨7――いや8枚でどうだい?」
「じゃあ4枚で売ろう。困った人がいたらその分安く売ってやってくれ。」
「ああ、分かった。ありがとうよ。」
ポーションの相場を教えてもらったお礼も兼ねているからな。
次に今回の目的である奴隷商を訪ねた。
入口にはごつい男がガードしていた
店主を呼んでもらい中に入らせてもらう。
「ようこそ、リベルの町・ハリス奴隷商へ」
「奴隷を買うのは初めてなんだ、よろしく頼むよ店主。」
「初めて奴隷のご購入でしたら、ご説明をしましょうか?」
「ああ、そうしてくれると助かる。」
「まず大きなルールとしまして、主人に逆らわない、傷つけない、主人は食事と衣服を最低限用意する。
それと夜の務めですが、承諾していない奴隷に無理やり奉仕させる事はできません。
それと奴隷がルール違反をしますと首につける隷属の首輪が締まり反抗できなくなります。
逆に主人側がルール違反をした場合、双方に嘘を見破るアイテムを用いて証言させます。
そして主人側に非があった場合、奴隷を解除されて主人は奴隷落ちとなりますのでご注意を」
主人の奴隷落ちもあるのかよ。
「それと命令に逆らわないってのはどの辺までなんだ?」
「犯罪行為をさせることはできません。あと死ねなどの命令も聞きません」
「魔物を倒させる事は?」
「それは犯罪でないので本人が承諾すれば大丈夫です」
「分かった。じゃあ見せてくれ」
「では希望する奴隷の予算と内容を教えてください」
まとめ役だからな。どう伝えればいいかな。
戦闘出来て話術がうまくて統率が出来るってところか?
いやこれDPでスキルつけさせたらオッケーだな。
あとは多少本人の性格と素質だけだな。だったら・・・・
「全員を見せてもらう事も出来るか?」
「かしこまりました。ただ全員を連れてくるのは時間も労力も無駄ですので足を運んでもらってもよろしいでしょうか?
たしかに言うとおりだな、俺は頷く。
セバスとともに奥の部屋へと進むと大きなテントの中に檻が並べてあった。
鑑定Lv10で端から見ていく
殺人や盗みなどの犯罪奴隷は論外である。
エルフも一人いたのだが今日はスルーだ。
すると一人に目が止まる
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【NAME】ガーシュ
【CLASS】人族
【LV】8/100
【HP】160/260
【MP】190/190
【STR】15
【VIT】14
【INT】17
【AGI】13
【DEX】12
【LUC】18
スキル
計算 Lv3
鑑定 Lv5
称号 元ゴルド商会長
冤罪をかけられて犯罪奴隷落ち
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冤罪とか鑑定さんそんなことまで分かるのか?
「こいつはどうなんだ?」
「あぁ、そいつは商人の大切な信用を裏切ったのです。
元大店の会長だったのですが店の金を誤魔化して税金を逃れたうえに罪を擦り付けて奥さんを殺そうとしたんです。幸い店の番頭さんが駆けつけて殺されずに済んだって話ですよ。」
「嘘を見破るアイテムは使われなかったのか?」
「番頭と奥さんと従業員の何人かが証言してましたし、実際に税金も誤魔化されていたからその必要はないという事になりました。
最初は王都の奴隷商で扱っていたんだが、奥さんが殺すか遠くにやれって願い出ましてですね。
殺すわけにもいかないんでここにいるってわけでございます。」
「少し話してもいいか?」
「はい、かしこまりました。おい、話していいぞ」
話してはいけない命令でも出されていたのか。
「お前はあいつらに騙された。」
「!! なぜ!! いや話す事はない。」
そう言ったまま視線をそらすガーシュ。
「お前に2つ選択肢をやる。1つはここで死ぬか。
もう1つは俺についてきてあいつらに復讐するか、だ。もちろん正攻法でだ。」
言葉を発さず俺を見つめる。
「さあどうする?」
「あなたは一体・・・・いや、分かりました。老い先短いですがあなたについて行きましょう。
ただし復讐の為ではありません。あなたを見極めたい」
鑑定で俺を見たのか?見えなかっただろ
「よしこいつを貰う、いくらだ。」
「よろしいのですか?犯罪奴隷ですし、年もとっていますが」
「構わん、いくらだ?」
「ではいろいろ勉強させていただきまして、金貨1枚でいかがでしょう?」
「それでいい、貰う前に綺麗にしてきてくれ。あと服もな」
布かぶってるだけだったからな、寒いだろそれ。
「かしこまりました、少しお時間頂きます」
応接室に戻ろうとしたのだが、せっかくなので全員を見てみたらおかしなのがいた
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【NAME】ルーリ
【CLASS】魔族
【LV】42/100
【HP】4620/4620
【MP】5000/5000
【STR】572
【VIT】352
【INT】660
【AGI】396
【DEX】484
【LUC】320
スキル
迷宮創造(喪失)
HP回復強化 Lv2
身体強化 Lv3
高速思考 Lv1
翻訳
不老
人化
収納 Lv1
鑑定 Lv2
偽装 Lv6
物理耐性 Lv9
光魔法 Lv7
称号 元ダンジョンマスター
ダンジョンを攻略されコアを持って逃走
迷宮も作れず無気力
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ダンジョンマスターが奴隷になっていやがる。
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