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11話 ビビの活用方法

翌朝目を覚ました。


(やっぱり夢じゃなかったんだな。起きたら地球だったなんてオチじゃなくてよかった)


住居部屋を出るとセバスが本を読んでいた



「おはようございます、早いですね。まだ夜明け前ですよ」


「おはよう。そうか。まぁ睡眠は必要ないんだからいいさ」


モーニング紅茶を嗜む。うーんうまい。



MAPを確認すると開放部分にはラットが少しいるだけだった。

それより池の周辺が灰色の点で埋まっていたのだった。



「こいつら寝ずで争ってたのか?」


「ラットは夜行性ですからね。むしろ活発に水場を求めておりました」


「なるほどねぇ。しかしこれ死体で池が汚れたらいやだな。そこから何か病気が発生するかもしれないし」


「それでしたらダンジョンに吸収してしまいましょう。DPにもなりますし。」



その手があったか。すっかり失念していた。


よしさっそく吸収すべくメニューを開く



name  ___


LV   2

階層  3

領域  500m(+)

DP  86582



DPが結構増えてる。

やはり殺し合いが一番効率いいってことか。


「コア死体処理を頼む。」


≪ 死体を吸収しますか?移動しますか?音声で指示してください ≫


移動?


「移動ってのも出来るのか?」


「はい。領域内で死んだ探索者、魔物の死体を闇魔法でゾンビに変えたり出来ますので。それとダンジョン内に落ちているアイテムなども吸収か移動させる事が出来ます」


「ビビを使って生き返らせることも?」


「死んでから1時間以内でしたら生き返らせる事は可能でございます。」



1時間以内なら生き返らせることが可能なのか。


「コア、とりあえず死んで30分たった死体をすべて吸収しろ」



≪ 吸収しました ≫


≪ 今後も同じように設定し、自動で行う事も可能です ≫



「いや、それはまだいい」



それよりも・・・だ



「1時間以内の死体なら生き返ると言ったな。詳しく教えてくれ」


「かしこまりました。死体にリバイブをかけると死んでいた時間をかけて生き返る事になります。その際、切り傷や致命傷となったものは治療されます。」


「死んで1分経過ならリバイブ後1分で生き返るってことか。」


「左様でございます。」


「たとえば原形を留めていなくても生き返るのか?」


「可能でございます。」


「それは配下たちにも有効か?」


「ダンジョンの魔物はHPが0になってから10秒後に煙になってしまいますので、その10秒以内でしたら可能です」


「10秒か・・・コストのかかる配下限定だな。生き返らせた場合のドロップはどうなる?」


「ドロップはHP0と同時ですのでドロップ致します」


「じゃあ階層を守るボス魔物限定なら出来そうだな。10秒だからビビは忙しくなるだろうがな」



ビビが目の前でプルプルしている。


任せろとでも言ってるようだ。



「ボス魔物は特別でして、ボスに設定しますと倒されてもリポップ出来るようになります」



しれっと重要な情報を出しやがって・・・



「それも初耳だな、詳しく教えてくれ」


「ボスは各階層1体設定が出来ます、その際ボス部屋には扉が付けられ赤と緑のランプが取り付けられます。緑のランプが点灯している場合は入室可能、赤の場合は中に誰か入っているか、ボスが倒されリポップ待ちの状態という意味になります。


設定されたボス魔物は倒されますと30分後にリポップされます。


その30分間は赤いランプが点灯し、ボス部屋へ入ることができなくなります。


デメリットとしてボス設定された魔物はLvアップする事が出来なくなります。


これはボスの設定から外れればまたLvアップできるようになります」


「わかった。ボス部屋には魔物は1体だけか?」


「1体だけでございます。現状の1層の奥の部屋は2体以上いるためにボス設定は不可となっております。


ただボス魔物が召喚魔法などを使える場合に、ボス魔物が召喚した魔物は数に入りません」




これはいい情報だ。


たとえ弱い魔物であっても数は脅威だからな。



さて話が逸れていってるが、ボスについてあとで考えるとして本題に戻ろう



「それで死体の移動だが移動させる場所はどこでもいいのか?」


「任意で決められます」




よしまずは実験だ


「コア一番時間経過した死体1体分をコア前の部屋に移送させてくれ」



≪ 移動しました ≫



「ビビついてこい」


コア前の広場へと出るとラットの死体がそこにあった



「ビビ、リバイブだ」


ビビの体がぱぁっと光り、収まっていく

蘇生魔法・リバイブを使ったのだろう。



コアルームに戻りMAPで確認すると先ほどのラットが黄色の光点で記されていた



「セバス、生き返った魔物が黄色という事は配下ではないってことでいいんだな?」


「そうでございます。生き返らせたとしても配下になるわけではありません。


1時間が経過してゾンビとして生き返らせた場合も配下にはできません。


配下に加える場合は闇魔法で生き返らせた場合のみでございます。」




ゾンビが生きてるかどうか微妙だけどな。



ただ黄色だったのはうれしい誤算だ。


青だった場合はタダで配下が増えるくらいしか思わなかったが、黄色ならさらに実験だ


「一度死んで生き返らせたものを殺した場合DPや経験値はどうなる?」


「生きてる以上殺せば同じようにDPと経験値は貰えます」




これはいい事を聞いた。


メニューでビビのMPを確認すると100減っていた


総MP8万のビビなら800回使えるってことか。






逸る気持ちを抑え、俺はメニューを操作し、コア前広場とコアルームの間にボス部屋予定として大部屋を設置


ボス部屋とは別にもう一つ大部屋を設置しそこに牢屋を並べていく。


その数300


オーガを1体召喚して広場で寝ているラットを牢屋の中に入れてくるよう命令する。


牢屋の扉は格子状ではなく扉製だったので逃げられる事もないだろう。



それとオーガがどれほど命令をこなせるか、扉を開けられるかの実験も兼ねている



俺達も牢屋部屋へ移動し、オーガが簡単に扉を開けたのを確認する。



その場にビビとオーガを残し、ビビには死体が来るから蘇生させ、オーガには蘇生したら牢屋に放り込むよう命令してからコアルームへと戻る。


「コア、死んでから20分経過した死体を牢屋部屋へ送れ。とりあえず100になるまでは自動設定にする。」



≪ 設定 完了しました ≫




大部屋を2個と牢屋300を作ってもかかったDPは940だ


そこにオーガ1体で100DP



地上ではゴブリン達が縄張り争いしているので現在もDPは増えていってる。


今のところは順調だ。



「さて補佐としてはそろそろこの意図をお聞かせ願いたいのですが」



ああ、セバスに何も伝えずに進めてしまったからな。



「いま地上で争いが続いているよな?おかげでDPも増えている。今朝MAPを見たら沢山の死体があった時は吸収できるのを忘れていて焦ったが、死体を吸収だけじゃなく移動できると分かった時にひらめいたのさ。ビビの有効活用にな。」



セバスは黙って頷き話を促す




「死んだという事は地上ではもう戦力外だ。ダンジョンに攫ったわけじゃない。まぁ攫ったところであいつらに取り返そうって感情があるかは分からないがな。


死体が消えるのも、不思議だな?くらいしか思わないだろ。食糧ならこれから増やす予定であるしな。


だから死んだ戦力外を俺が貰う。


ビビに生き返らせ、翌日に配下たちに殺させてLvアップさせついでにDPも貰う。それをビビがまた生き返らせる、翌日にまた殺して蘇生。これを毎日繰り返す。


一度死んだ奴がまた死んだ時に経験値やDPが貰えるかは賭けだったけどな。


1日1回しか生き返る事は出来ないからその分を数で補うのさ。」




セバスが珍しく驚いた表情を見せた。


まぁビビが居ないと成り立たない作戦だがな。



そうなるとビビにも護衛が欲しいな


高Lvだから殺される事は無いとしても攫われたりする可能性もある



うまくいってる時ほど落とし穴があるものだ




危機脱出用に機動力のあるウルフを5体召喚


少し体が大きい個体がいたのでリーダーに指名した


いざという時は咥えたり背中に乗せて脱出させよう。




名前をポチにしようとしたら泣きそうな顔になったのでやめた



ポチ通じるのかよ


【NAME】ロウ

【CLASS】ウルフ


【LV】1/20

【HP】58/58

【MP】25/25


【STR】8

【VIT】5

【INT】2

【AGI】12

【DEX】2

【LUC】4


スキル

身体強化 Lv2

気配察知 Lv2

嗅覚

咬みつき Lv2



狼=ロウ 安直だが分かりやすいのが一番


早速牢屋部屋へと連れて行き、ビビと対面させた。相変わらずプルプルしてた



ロウにはオーガと協力し、チームでビビを守れと命令しておいた。



いまはまだ朝だが、Lv上げが始まる明日がいまから楽しみだ。




さて次は地上層だな。


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