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1話 プロローグ

はじめまして、よろしくお願いします。

 



「ニューべガスへようこそ!」




 たくさんのライトに照らされるカジノ、興奮に沸き返っている闘技場、


 ホテルの最上階に設置された露天風呂にプール


 巨大なモニターが設置された映画館のような施設


 劇場に子供向けのアトラクションなどなど……




 この世のものとは思えない物に囲まれて、そこは興奮に包まれた空間、いや都市だった。



 ギャンブルに勝った者はさらなる金とスリルを求め、


 戦いに勝ったものはさらなる強さと栄誉を求め、


 現実離れした空間で癒しと興奮を求めて人はこの都市にのめり込んでいく。




 人はこの地をこう呼んだ


「欲望の楽園 ニューべガス」





 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






 気がつくとそこは一面が白い世界だった


 俺は歓喜した!



「おぉ……うおぉぉ!やったぜぇぇぇ」



 ついに来た!来たのだ!


 待ちに待った異世界召喚である!




 そう俺、片瀬優(かたせゆうは異世界召喚を待ち焦がれていたのだ。


 小学校から親の勧めで剣道を始め、中学高校では日本一になることはなかったが全国でも活躍できるほどだった。


 その剣道のおかげで大学も推薦で受かり、将来は警察官かなぁなどと漠然と過ごしていた。



 そんな時にある小説に出会ったのである。


 優はハマった。


 とても夢のある世界だった。


 敵をなぎ倒し、知識で金を儲け、女の子にモテまくる……。



 異世界に憧れた。



 そう彼は少し厨二の夏から抜け切れていなかったのだ。



 その後の彼の行動は「(る筈もないが無いとも言い切れない異世界に向けて準備をする」ことだった


 まず身を守るために剣道にさらに磨きをかける。



 それと並行し料理も習い始めた。


 最初は覚束(おぼつかなかったが次第に腕を上げていった。



 理由を知る周りの人たちは呆れながら「そのうち目が覚めて顔真っ赤になるだろ」と見守っていた。




 しかし、その生活は卒業後も続き就職もせず、


 引っ越ししながらあらゆる道場に出稽古に行き、ひらすら剣の技術を磨きあげる


 その近くのレストランや居酒屋でアルバイトをしながら料理の勉強をした。


 野営に備えてサバイバル術も勉強した。





 25歳で結婚もした。


 体を鍛えていて料理もできるワイルド系な男はモテたのだ。



 しかし、


「あなたの夢に付きあって行けない。シェフだって立派な仕事じゃない……」



 正式にシェフとしての誘いを断った話をすると理由を聞かれたので異世界の話をしたら、離婚となった。



 親にも理由を話したら「目を覚ませ」と怒られた。



 誰にも信じてもらえなかった。


 それはそうだろう、だって異世界だもん。


 自分自身も半信半疑であった。いや二信八擬くらいか。




 そして28歳



 今、俺は、白い世界にいる!!


 死んだかどうかなどもうどうでもいい!!


 この白い世界は異世界転生だろ!転移か!!



「ふぉぉぉぉぉぉ!定番の白い部屋きたよこれぇぇぇぇ!!」



「うるさい。黙れ」



「あ、はい」






お読みいただきありがとうございます。

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