序章・ガンシューティングの天才
ちょっとずつ書いていく!
追伸:ストーリーを大幅に変えようと思います。具体的には、ゾンビものからVRものに。
地下2階の駐車場。
そこでは、一人の男が腰にオートマチック一丁とフラッシュバン数個を引っ提げ、両手でショットガンを構え、空中に散弾をまき散らしていた。
周囲に響く銃声、銃口から僅かに立ち上る火薬の煙。
そして、頭部が吹っ飛んだ数体の生ける屍。
そう、男は今、自身の生き残りをかけて、無数のゾンビと戦っているのだ。
状況、戦況的に男のほうが圧倒的に不利。だが、男は今までに散ってきた仲間たちの意志のために、なんとしてでも、生き残ることを誓った。すべては、大事なものたちの意志に従うために。
そして男は、再び引き金を引き、辺りに銃声を響かせた…………―――――。
○ ○ ○
というストーリーを妄想していた少年は、ショットガン型のコントローラーを構えて引き金を引きながら、ゾンビを撃つたびに累積される画面上に表記されたポイントをちらりと横目で確認し、視線を画面に迫ってくる標的へと移す。
10万P、20万P、25万P、30万P…………まだ上がる。
だが少年は特に気にした様子もなく、ただ真顔で標的である無数のゾンビの頭部をぶち抜く……もとい、ヘッドショットしていく。
周りから視線を感じる……。
それでも少年は引き金を引き続け……―――。
気が付いた時には、すべてのステージをノーコン+ノーダメでクリアしきっていた。
「……ふう」
溜息一つ。
少年はゲーム終了後に表示されるポイントランキングの第1位に自分のプレイヤーネーム『シロハタ』が表示されたのを見届け、脱力し切った顔で後ろを振り返る。
そこで固まった。
なぜなら、自分の周囲を囲むようににゲーセンにやって来ていた子供から大人までもの人たちが集まっていたからだ
彼らの視線は少年の背後に設置されたガンシューティングゲーム『デッドショット』のランキング表1位『シロハタ』の名前の後にあるポイントに釘付けになっていた。
Point 184万7499P
それは、『シロハタ』と表示された5位から2位までを圧倒的に引きはがすポイント数であった。
より詳しく言えば、5位~1位を占めているのは『シロハタ』という名を使う少年がプレイした時のポイントであって、1位のポイントに関しては5位~2位のポイントすべてを圧倒的大差で引き離しており、詰まるところ、5位~1位のランキングすべてが少年が一日おきに築き上げたものであった。それも、今までの自分のポイントを圧倒的に上回って。
「ま、マジかよ……」
少年の前にプレイし、ランキング5位に入っていた青年はまるでこの世のものではないものを見るような目で、少年を見つめていた。
そして、状況を飲み込めた少年、鈴宮剣也は青年に向かって、人の良さそうな笑みを浮かべるのであった。
本当にちょっとずつ書いていく!