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32. ケツァルコアトルを叩く



街の中は大混乱。




度重なる地震。


城壁の喪失。


そして、巨大な魔物が侵入。


この世の終わりのような騒ぎである。




顔ケツは地面を削りながら低空飛行で移動している。


人間を飲み込みながら、ラーメンタナカのお店がある方へ向かいつつある。



城壁の外に並んでいた人々の列は、地震と地割れと体調の異変に加えて人間の消失に遭遇し、ほぼ散開していた。


しかし、城壁の中の列は地震だけしかで遭遇していなかったためか、列から離れた人が少なかった様子。


まだかなりの人が並んでいた。




顔ケツはしめたとばかりに、ラーメンタナカに並ぶ人たちを食っていく。


真上から俯瞰で見たらパッ○マン状態であるw




騎士団がやってきた。


銀色に輝く鎧を身に纏い、大きな槍を持ち、馬に乗った部隊。


団長のファビオもいる。


いつもラーメン食ってるんだから頑張ってくれ。


私が必殺クラスのスキルが使えるくらいに回復するまで粘ってくれたら助かるんだけど。





数十騎が顔ケツを追い立てるように迫る。





回り込んで攻撃を繰り出すかと思った瞬間。







―――騎馬隊、食われた。







―――ファビオも食われた。









何の時間稼ぎにもなってない!!









この国に強いヤツがどれくらいいるか、詳しくは知らない。


でも、アレク兄さんに騎士団長もやられたら、もう戦える人間いないんじゃないか。




やばいどんどん街の中を進んでいる!


道に街路樹、建物、人間、動物も関係なく食らい続ける。



ふと気が付くと尻尾が太くなり、伸びてきている。


羽も大きくなってきている。



完全体になったら、国ごと焼き払う威力の炎「地獄の業火」を吐くのかもしれない。



そうなる前に何とかしないと。






私も走って追いかける。



ラーメンタナカの近くまで来た。







あれ?






もし、顔ケツがラーメンタナカのお店を食ってしまったら。


レベルの上がるラーメンもろとも吸収したら。




完全体になるどころか、それ以上の覚醒が起きるかも?




それはまずい……。




さっきよりも距離はあるし、フルパワーで撃つにはMPも足りてないけど。


とりあえず、足止めか、進む方向を変えるために攻撃しないと!




「お困りのようだね、キンバリー君」




遠距離攻撃か……。


さっきの攻撃はかわされたしな。




「1人で立ち向かうなんて蛮勇だよ。仲間と力を合わせないと」




遠距離だと攻撃力が低くなる。命中率を上げようと思えばなおさらだ。


今使える力の中で、最大限の効果を生み出すには……。




「さあ、僕が4人の仲間を連れてきたよ!一緒に合体必殺技を……」




考えていても仕方がない。




当たって砕けろだ!






<---演出指示始まり--->




キンバリー;体が発光


太陽を背にしているようなバックライト。




キンバリー呪文詠唱。声にリバーブのエフェクト。


「全能の神ゼウスよ。汝の力で彼の者に裁きの雷を……」




キンバリー;技の名前を叫ぶ。


「断罪!ライトニングトマホーーークッ!!」




カットイン演出(ス○ロボ風)




<---演出指示終わり--->






私のスローイングのモーションの後、光の斧が回転しながら飛んでいく。


物凄いスピードで顔ケツの脳天に当たる。




「ぐげっ……」




地面に倒れ込む。


まだ、生きてはいるようだ。


やはり仕留めきれなかったか。











その後





光の斧は





スピードを落とすことなく





ラーメンタナカに直撃した。











あれ?


何かさっき、美少女アニメ好きの小太り王子がいたような……。


でも、誰もいないし。気のせいかな?











それよりも!!



やべえ!



ラーメンタナカをヤってしまった!!!!




※アニメ:

 王都で流行っている『動く絵芝居』。5人の女の子が戦う勧善懲悪ものが人気らしい。


―――――


もしこのお話を気に入ってもらえたら

評価ポイント・ブックマーク登録・SNSで拡散などしてもらえたら嬉しいです♪


あと、これから短編小説も投稿していこうと思います☆

よかったら感想欄に「お題」を書き込んでください♪

頂いたリクエストでお話を1本、必ず書かせて頂きます!

(ん?今必ずって言ったよね?)

ですので、作者をお気に入りユーザー登録して頂ければ幸いです。


「キンバリーのメソッド」ともども今後とも何卒宜しくお願い致します☆

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