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28. 相席スタート


そんな流れで、男3人組と私たち女3人組で一緒に晩ご飯を食べることになった。



どちらのパーティーも今日が初日のキャンプとのことで少し豪華な料理にするつもりだったようだ。


男たちは牛肉などの串焼きを用意しており、ブレアとミアはハンバーグを作っていた。



「僕はバートと言います」


「オレはクレム 」


「自分はレイです」



「キンバリーです」


「ミアだよ」


「ブレアです」



料理が出来上がると、焚火の周りの座った。


軽く自己紹介をした後は、お互いのパーティーの料理を振るまった。


あ、ハンバーグおいしい。


私に懸想しているのはバートいう剣士らしい。


リーダーで一番背が高いのがクレム。槍使い。


一番小柄なのがレイ。弓使い。


あ、牛肉の串焼きおいしい。


普段、年頃の女の子と話す機会がないのか、彼らは終始楽しそうにしていた。



「この間はコカトリスの卵を採取するクエストに行ってきたんだ」


「それって結構危険度が高いやつでしょ!よく無事だったね」



主にミアとバートが話していた。


どうやってパーティーを組んだかとか、どんな冒険をしてきたとか。


あ、ウインナーおいしい。



「キンちゃんがコカトリスの脅威を無力化してくれたからね。わたしとブーちゃんは卵拾いに集中してた感じ」


「やっぱりキンバリーさんってすごいね!レベルはいくつなの?」


「だめだよバート君、女の子にレベルとバストサイズと経験人数を聞くのは失礼だよ」


「な……何もそこまで……聞いていない……」


「あ、赤くなった!かわいいなあ、バート君は」



時々、私に話しかけようとするのだか、たいていはミアが答えてしまっていた。


楽なのでありがたい。


しかし、ミアのやつはなかなかの剛速球を投げ込むな。



「ところでバート君。キンちゃんのどんなところが好きなの?」



ブーストかけてきたな。



「……え~と、それ言わなくちゃいけませんか?」


「いやいやいや、私は別にいいんだけど。せっかくのアピールタイムを作ってあげようと思ったんだけど。好きなところはない。結論、そういうことでいいですか?」


「いやいやいや、ちょっと待ってください!言わせてください。……え~と、金色の髪が綺麗で」


「はい!頂きました、金色の髪が綺麗」


よく言われます。



「……青い瞳も綺麗で」


「はいはい!青い瞳も綺麗」


それもよく言われます。



「……まるで天使みたいで」


「まるで天使みたい……って、だめだめだめ!バート君。『髪が綺麗』『瞳が綺麗』『天使みたい』『付き合ってください』『この指輪をプレゼントします。受け取ってください』なんて、きっとキンちゃんはいつも言われてるよ」



後半のセリフはバートは言っていない。


でも確かにそれもよく言われます。



「天使みたいであれば誰でもいいのか?って話ですよ。キンちゃんは、ここにしかいないキンちゃんなんですよ。この唯一の存在にぶつけたい自分だけの熱い気持ちがあるか?って話ですよ。そういうのを持っていないとキンちゃんのハートに響かないわけですよ」



こんなお節介なやつを見るのは初めてです。



「なるほど、分かりました……。じゃあ、今からキンバリーさんに告白してもいいですか?」


「あ、いやそれはダメです」


「何で!?」



変化球も切れてるな。



「だって、キンちゃんもう眠そうなんだもん」



それも正しい。


どっぷり日も暮れてから、私たちの後ろには2人組のドワーフがやってきた。


私たちは晩ごはんも食べ終わっていたが、あちらは早く野営の準備をしないといけない。


だから、あまり邪魔をしない方がいいだろうとのことで、軽くだけ挨拶をした。



そんなタイミングで、こちらもお開きになった。




―――――




ご飯を食べた後、私はテントですぐ寝てしまった。


昨晩もあまり寝ていなかったし、疲れていたのだろう。




……え?私がバートのことをどう思っているかって?


何とも思っていないよ。


より一層のご活躍をお祈り申し上げます。




私はさっさと寝てしまったが、ここは魔の森。寝ている間に魔物が襲撃してくる危険がある。


普通、こんなところで野営をするなら誰かが見張りをしていないといけない。


そこは男たちが「自分たちが見張りをしているから寝ていいよ」と、ミアとブレアに言ってきたそうだ。


それはいいんだけど、私たち3人を仲間にしようとを狙っていないか……?



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