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21. 3人で依頼を受けよう!

―――――



難易度 :冒険者レベルC以上


依頼内容:コカトリスの卵の採取


納品場所:ギルド/依頼受け付けカウンター


採取可能地域:


ガイルガルドの北にあるオオエ山の麓、岩石地帯。


今後も継続的に卵の採取が必要なため、コカトリスの討伐は禁止。


生態系に影響があるため他の魔物も討伐禁止。


成功報酬:1個につき金貨1枚。


注意:巣にある卵を全て持ち帰らないこと!


備考:オオエ山周辺のコカトリスは石化攻撃のスキルは持っていない。

   しかし超大型の個体も確認されているので十分警戒のこと。



―――――




「この依頼を受けようと思うんだけど」




依頼書を2人に見せる。



私が単独であれば、火山ガス噴出地域での採取依頼を受けようと思っていた。


だが、仲間と一緒にとなると、それは難しい。


私は毒耐性を持っているが、2人はスキルを持っていないので。



「すごい!クエストっぽい!」


「……こんなに危険そうな場所に行ったことないんですけど、大丈夫でしょうか?」



嬉しそうなミアに対して、ブレアは不安そうである。


確かに危険度が高い依頼のように思える。



「私は『魔物遭遇回避』のスキルを持っているから大丈夫だ」


「それってパーティー全員に効果があるんですか……?」



ものすごーく不安そうなブレア。


魔物遭遇回避がパーティー全体に効果があるか?


……う~ん


……え~と



「パーティーを組んだことがないから知らない……」


「……」




流れる沈黙。









「大丈夫ですよ!」



「「 イザ姉!? 」」




沈黙を破ったはイザベラだった。



っていうか、ミアとブレアよ。


さっきは『イザベラ姉さん』って言ったのに、君たちはいつの間に『イザ姉』って呼ぶことに決めたのか?


まあ、いいけど……。



「『魔物遭遇回避』のスキルはパーティー全体には効果がありません!」


「ちょっとイザ姉!それだと大丈夫じゃないじゃん」



ミアがイザベラに対して文句を言う。


イザベラはオーバーリアクションで『まあまあ落ち着いて』というポーズをする。



「よく聞いてください。『魔物遭遇回避』のスキルはパーティー全体には効果がありません。


 ですが!


 パーティー全体にその効果をもたらす方法があるんです!」


「ええっ、そんな方法があるんですか!?どうすればいいんですかっ?」



今度はブレアがオーバーリアクションでたずねる。



「あ~……でも、どうしよっかな。やっぱり教えるのやめようかな」


「どうしてですか!」


「教えてよイザ姉!」



全然会話に入っていけない。



「ミアさんとブレアさんはいいんですけど、キンバリーさんが教えて欲しそうに見えないんですもの……」


「キンちゃん!」


「キンさん!」



……急に振られた!



「お願いだよ!キンちゃんが頭を下げてくれないと、ブーちゃんが安心してクエストに行けないんだよ」


「お願いです!キンさんからもイザ姉に頼んでもらえないでしょうか!」



右手にミア、左手にブレア。2人からすがりつかれる。


……コレ、強制イベント発生中ダナ。



「……イザベラさん、どうか教えていただけないでしょうか」



イザベラはペロッと舌を出しながら上の方を見ている。


ああ、腹立つ表情だ。



「……う~ん、キンバリーさんがそこまで言うのなら仕方ありませんね。本来なら金貨4枚かかるんですけど。前途有望な皆さんの頼みです。無償でご対応させていただきましょう」


「やったー!」


「イザ姉、ありがとうございます!」


「ワーイ、ウレシイナー……」



私が不安になってきたんだけど。


お金がかかるのに、タダにするとかコワイコワイ……。


どんな裏があるのか分かったもんじゃない。



「ちょっと待っていてくださいね」



そう言って、イザベラはどこかに行ってしまう。



数分後、何やら大きな箱を抱えて戻って来た。



「これがあれば、キンバリーさんが持っている『魔物遭遇回避』スキルの効果を仲間全員が受けることができます!」



箱から取り出したのは……。



「こ……これは!」


「ま、まさか……!」


「え?」


イザベラは何を持ってきたのでしょうか?(笑)



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