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16. ラーメンタナカ訪問1


「大変だ!」


「大変だよ!」


「大変です!」



今日はギルドで集合してからラーメンタナカに行こうと決めていた。


私、ミア、ブレア、3人が集まった途端、同時にしゃべり出した。



「ラーメンタナカって、食べたらレベルが上がるらしいんだ!」


「ラーメンタナカって、1杯銀貨2枚なんだって!」


「ラーメンタナカって、ものすごい行列ができているそうです!」



それぞれが事前に情報収集していたようだ。



「1杯銀貨2枚なんだな。普通のメシ屋なんかよりかは高いけど」


「レベルが上がる?本当だったら世界のバランスが崩れちゃうよね」


「その話はうちも聞きました。食べれば必ずレベルが上がるわけではないそうです」



『ラーメンを食べれば必ずレベルが上がるわけではない』


それも私が知っていることと一致する。


あの時、私以外の子ども達もラーメンを食べた。


だが、私以外の誰かに変化があった様子は見られなかった。



「ものすごい行列ができてるって、どれくらい並ばないといけないんだ?」


「聞いた人によって違ったんですが、数時間並んだとか、2日並んだとか、1週間ならんだとか……」



ブレアはいろんな人から話を聞いたようだ。



「ご飯を食べるのに1週間も並ぶなんて、そんなの話を盛りすぎだよ!」


「レベルが上がるかもしれないとは言えども、さすがにな」



ミアが笑う。私もつられて笑う。



「食ったらレベルが上がる?そんなのあるわけないだろ!あったとしても、そんなのに頼るのは邪道だな」



いきなり、見知らぬムサいおっさんが話に混じってきた。



「誰!」


「あ、ダンさん。こんにちわ」


「おう」



ミアが挨拶をすると、髭の濃いおっさんが返事をする。



「え、ミアの知り合い?」


「知り合いと言うほどでもないけど、わたしとブーちゃんがこの辺でしゃべっていると、よく話の腰を折りに来る人だよ」


「何だよ、ミアちゃん。そんな言い方はないだろう」




だめだ。


ギルドでは落ち着いて話ができない。


さっさとラーメンタナカに向かおう。



完全に忘れていますが、キンバリーは以前におっさんと会っています。(第3話)

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