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ハリウッドスター

作者: 朝馬手紙。

私は普通の女性

人に言えない秘密がある

気を抜いたら言ってしまいそうになる

「しにたい」って言いそうになる

友達にも、家族にも、彼氏にも、内緒なの

元気に生きている「私」を演じている

誰も本当の私に気づかないわ


あの人のこと実は大っ嫌い

笑顔で楽しく会話しているよ

気に食わない会社で働いている

スパイの様にヒソヒソと

汚い心を隠し通すの


こんなに必死に私自身を演じているのだから

その出演料としてお金だけは貰うわ

あの恋人もただのワンシーンよ

自分を楽しませてあげなくちゃ

だから本物の私はテレビには…映せないわ

モザイク必至よ




親から与えられた役を

監督のいない地球上で

ヒロインをこなしているだけ

エンドロールのない映画だね

誰かにとっては脇役で

あなたにとっては悪役なのでしょう

私は今でもマリオネットなの

役者魂が物凄いの

つまらない女だって

「知られたくない」の一心で

今日も自然に、この街に溶け込んでいく

それじゃあ、これから私、用事があるから


また今度ね



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