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ロボット新世紀(幸福論)


進化への道のり


チューリングがドイツのエニグマ暗号を解読してから80年近く経つ。


 バーチャルをリアルに立証し進化させてゆく科学者達は常に未来と対峙してきた。


 ダウンサイジングできるまでにチップやユニットの性能がここ20年で驚くべき進化を遂げている。


 次世代の科学者達はこの進化の賜物をロボティクス躍進のチャンスと受け止め日々研究を行っているのだ。


 1970年大阪国際万国博覧会(通称 大阪万博)僕達はアメリカ館の月の石を観るために何時間も行列の中でドキドキしていたのを覚えている。


 NTT館(旧 電信電話公社)ではコンパニオンのお姉さんが長さ40センチぐらいありそうなトランシーバー型携帯電話を耳に当てている光景が甦る。当時目玉の出し物だったが送信時は増幅用のアンテナカプセルに座っていたのが印象的だった。


 ちなみに1970年初頭のCPUは4ビットが主流で80年代8ビットファミコン90年代16ビットパソコン2000年代32〜64ビットとWEB環境をはじめグラフィックや動画のための処理能力の向上が各社をチップ競争激化へ導いて行った。


 ロボットも停滞していた訳ではない。ロボットの入り口であるAIテクノロジーは多くの家電に搭載され私達にスマートな環境を与えている。


 産業機器FAファクトリーオートメーションの世界では産業用ロボット無しでの経済発展は有り得ないと断言できる。


 我々人類が夢の続きを次世代に繋げているのは肯定的な意図が存在する。


「人類の進歩と調和」半世紀前の万博テーマは未だ錆びていない。


 可能性の追求に停滞時期はあっても終わりは無いのだ。


 西暦2035年。


 動作制御から自己診断機能やメンテナンス機能が自ら制御できるようになり全自動ロボットは進化を遂げていた。


 ロボットがロボットを生産するためのロボット知能の開発。


 応用科学の革新的な進歩を政府は後押ししていたが人間の歴史と文化はロボットに市民権を与えていなかった。


 社会での旧世代ロボット達の活躍と貢献は素晴らしい価値を生み出してきたのは事実であった。


 しかし、その裏で国家の有形財産は確実に揺らいでいた。


 労働者の失業を防ぐ為にロボット生産台数に制限をかける法律が策定されている現実。


 国家は人類とロボットの共存共栄と言う性善説を打ち出しながら人間保護重視の矛盾した法律を制定していた。


 政府率先のロボット開発予算が削減されロボットインフラの整備自体も岩礁に乗り上がった状態になっていた。


 労働者組合団体の勢力と人権保護団体の勢力、そして宗教団体までもがロボット共存共栄思想自体を後回しにして世の中にネガティヴな流れを生み出していた。

夢の旅「ロボットが創り出す未来」



 宮澤健二 46歳


 大手ロボットメーカーROBOTUSで働くサラリーマン。

 家族構成は妻の沙耶と高校生の息子翔太との三人暮らしだ。


 宮澤にはどうしても実現したい夢があった。


 30歳になった頃からその夢の為に装置メーカーの工場で働く源田光一に頼んで密かにロボットの制御回路設計を依頼していた。


 源田は東大阪工科大学の大学院でロボット工学ロボティクスを専門分野にして大手電機メーカーエレクトリアに就職しAI研究を任せられる。


 その高度なスキルを認められロボットプロジェクトリーダーに任命されるまでに成長していたが・・


 源田がプロジェクト運営に躍起になっていた頃、突然プロジェクト閉鎖を余儀無くされる。


 源田は今、青年時代にお世話になった装置メーカーの設計技師として働いていた。


 宮澤も源田と同じ工科大学の出身である。


 新人時代は専門とは違う畑の営業で修行させられていた宮澤。


 担当常務から営業の手腕を買い取られ営業技術部と言う新部署の企画リーダーを任せられ以来トントン拍子で部長にまで昇進、若くして時期担当役員候補と呼ばれていた。


 宮澤の大学での専門分野は機械工学だった。


 畑違いの営業技術でマルチスレッドな能力を発揮していたのだが歳を重ねるうちに目的と使命感の微妙なズレが彼を少しずつ夢の冒険者へ再帰させてゆく事になる。


 宮澤と源田は大学時代にロボット研究会を二人で立ち上げてロボットコンクールや対戦型ロボット選手権の常連出場者となり世間から注目を浴びていた存在だった。


 彼らは五つの実現可能なテーマを掲げロボットの開発に携わっていた。


 第一テーマは機能別AIのモジュール化


 マザーAIをメインにしてサブAIを機能別に付加させてゆく概念だ。


 頭脳となるマザーAIの負担と処理能力を考えて各機能ごとにタスクをさせてやりフリーズやクラッシュなどの一極集中によるトラブルを回避するシステムだ。


 例えば人が巻き込まれそうな交通事故に直面したケースでは。


 人命保護や人命救助を優先するかたわら瞬時に当て逃げドライバーの顔認識とナンバープレートや車種の特定から警察への連絡をマルチスレッドに処理しなければならない。


 それを実現するためには属性により分別する方が断然速く有利である。


 属性がサブAIの中にありマザーAIと並列に同時タスクしている状態である。


 モジュール化の前提はセーフティ回路による持久力維持である。


 人間は頭のてっぺんから足の指先まで神経細胞で網羅されているがロボットの体は神経細胞がない代わりに機能を動かす回路が埋め込まれている。外部衝撃やシールド破壊そしてウィルス侵入によるシステムダウンを防ぐ為に予備回路や迂回路を設計しておけばロボットは存続できる。


 ターミネーターが最後の最後まで抵抗してサラ達を救う事ができたのはこの機能のおかげかもしれない。


 その先にあるのは五体コンポーネント型ロボット。

 もはやSFではなく合理的な現実設計として創造されてゆくだろう。


 ニューラルネット統合下ではスーパーコンピュータに頼る部分が存在するため大学のスパコンと夜を過ごす事が日常的になっていたがPCアーキテクチャでのWEB環境のスピード化とGPUなどのチップ性能向上が自宅での研究開発が容易になった。


 モジュール化はそれぞれのニューロンにAIを分散化しておいて部分動作部分修復のコントロールを安全かつ迅速に行えるのが現段階で最適最速のシステムと踏んでいる。


 第二テーマは人間に近い動作アクションのスピード化。


 MCUマルチコアプロセッサやGPUグラフィックプロセッサの進化に追従したハード分野の研究。


 歩行と走行、ジャンプ、飛行。それぞれのカテゴリを差別化させシリーズ化してゆく。


 第三テーマは動力バッテリーの容量拡大とチャージタイム半減。


 リチウムイオンの30倍の容量でかつ充電時間が半減できるバッテリー装置の開発。


 第四にマテリアル素材のメーカー共同開発。


 伸縮機能と防護耐熱強化機能を軸に軽量化を目指す。


 第五テーマはPCアーキテクチャによるリモート制御。


 よりAIへの負担を軽減するために複雑で容量の伴う処理はホームコンピューターにアクセスして委任すれば良い。


 スマホがロボットでありパソコンがホームになる考え方だがロボットの自走自立からも双方向性制御がロボットにも権限を与えている事になる。



 宮澤はロボット開発がやがて自動車に代わる産業として国家を引率してゆく事を想定内にしている。


 しかし自動運転の車が世の中の公道を走り法整備が進んでいる時代にパーソナルロボットの生産台数頭打ちと市民権確保のインフラ整備すら出来ていない。


 2025年大阪万博内で旧型ロボット達が従業員の半分を占めるまでになっていたが依然人口比率の1割にしか至っていない。


 国家のロボット予算枠組みの第一関門は人口比率である。


 比率が30パーセントを超えれば国家予算も30パーセント増大する計算だ。


 単純にロボットの基準値は通常人の三倍の人力と頭脳が要求されるのでIQも300ぐらいが目安となる。


 街に市民権を得たロボット達があらゆる現場で活躍している姿が瞳の裏に映っていた。


 彼等は生きている間に、この光景が実現する事を目標にしていた。


 パーソナルロボットの需要は未知数と言って良い。


 映画やアニメの世界でのキャラクターは人類の夢と希望から生まれたバーチャル空間である。


 いつの世も人類の夢と熱意と努力の結晶が科学分野をリードしてゆくのは夢と希望を実現してゆく先に素敵な未来があると信じているからだろう。


 衝撃や出来事は遭遇する毎にレジストリとなって将来の方向性や目的を軌道修正させてゆき使命感を確立させてゆく。


 二人の葛藤と苦悩は少年期に震災で友人や家族を失った頃増大していった。


 従順で柔軟な脳は震災の傷口を夢と言う不思議な薬で癒していった。


 純粋無垢な科学者の卵達はいつも国産ハイパーロボット誕生の夢を追っていたのだ。


 しかしロボットと言ってもその種類は数え切れない。


 介護ロボットは認知症や身体補助と言ったようにその人のニーズに合った支援ロボットが存在する。


 救助ロボットは爆弾処理や瓦礫処理、生体反応調査まで区別されている。


 人間に装着し負荷重量を軽減できる人工アシストスーツの開発も軽量化が進んでいる。


 人間の知恵や知能だけで至らない部分をロボットが補ってくれている。


 万能ロボットが居なくても社会に貢献できるマシンロボットはそのクォリティを高め人間との共存共栄を果たすだろう。


 万能ロボットの使命と価値は法の策定を含め人類が決める事になる。


 創造物が創造者を超えられないシステムをつくる事も人間主権だからできてしまう。


 鉄腕アトムや鉄人28号それにマジンガーZが存在していたらどうだろう。


 お願い事をしたら直ぐ飛んで来てくれる存在は子供達の夢であった。


 万能無敵なヒーローはTVや映画の銀幕の中にいて庶民の空想の世界を広げてくれた。


 でもロボット一体だけでは人や国を救えない素朴な疑問は小学生でも湧く。


 大量生産は新興国の誰もが考え付くエコノミックシナリオだろう。


 AIが人間を超越し自立自走できるように進化すれば。必ず経済発展と結び付けるのは資本主義ではあたりまえの事である。


 ロボット思想を科学兵器にしてしまう悪の権化達は色々な手段で正当化してゆくのは目に見えている。


 一部の科学者達はシステムロックのプログラムをシークレットコードに埋め込んでいるだろう。


 一部の科学者はそれを解除するプログラムをすぐに生み出すだろう。


 ロボット開発=システム開発と言っても過言ではない。


 イタチごっこが負の遺産に成らぬよう賢者が愚者を駆逐していかなければならない。


 だから「愚者の意識」と「賢者の意識」を埋め込んだニューロンAIの開発が急がれているのだ。


 ディープラーニングは善の行いと悪の行いを同時に印加する。例えばお金を取る行為とお金を払う行為のパターンを信号化して受け取る◯盗む✖️と払う◯ 盗む→人間が認証しない行為は✖️と言ったようにロジックを組んでゆく。


 シナプスのようにプログラムしてゆくのだが人間の入力は行為パターンのみでAIが過去の判例や事例を解析してラーニングしてゆく。


 最後の砦となる善と悪の判別を言語チューリング修正プログラムでデバックしてゆくのだ。


 例えば進化したAIではラーニングのテストパターンで実証されている事がある。


 世間を騒がせたオレオレ詐欺を言語的に見つけるためのプログラムは本人の声紋を国家機関のマイナンバー声紋データをダウンロードしてAIで照合させる。


 ◯合致の場合、逆探知モードで相手の居場所を突き止めながら、詐欺されている本人の声をコピーしてなりすまし相手を心理的に誘導しネゴシエーションしてゆく。


「マサオちゃん お母さんがいて本当に良かったね・・」


「世の中にはお母さんがいない人もいるのだから・・」


「悪い事はできないよね・・フフッ・・」


 ここまでがロボットのお仕事になり得る日が来るのだ。


 ロボットだから国家警察の信頼も厚くなるのだが・・


 もちろんスマートホンや電話機にセッティングできるシステムだがロボットにこの機能は標準装備で、これより先の極悪犯罪や未解決事件及び救急救命に一役買う場合にロボットはより心身共にハイパーに成らなければ実現しない=保護救済できないと言う事だ。


 つまりアトムになる条件を一個づつクリアして行かなければならない。


 その差を埋めるのが研究開発の宿命でもある。


 人間は便利に成れば成る程、自惚れや傲慢そして怠惰を生み出す反面がある。


 それが命取りになる事をロボットが防ぐのは愚か者の考えだが、ロボットが人間を更生してゆく手段はロボット創世記から持ち合わせている事が研究者へのオラクルなのか。


 バーチャルで夢見ていた日が懐かしいと感情と感性を持つ人間。


 いまだ上から目線で、たかがロボット所詮人類の手で造られた人工知能だと豪語しているのが素直な見方である。


 しかし、あなた達はもうすぐ進化の本当の意味を知る事になるだろう。


 人類にとって最も大切なものは「無形」の中に存在している。


 目に見えるものを信じる人間は愚か者ではなく無形から有形に変わるプロセスを潜在意識の中に置いてきているだけた。


 意識を呼び起こすラーニングは心理学では不思議ではない。


「愛」の存在理由を解き明かすように、人間の鎧はロボットの鎧より価値がない事に気付くだろう。


 宮澤と源田は揺るがないロボット思想の持ち主だ。


 若い頃にお世話になった先生達の「教え」は彼らの脳にディープラーニングされている。

 

 下町へのアプローチ


35歳になった宮澤は源田の協力で東大阪の装置メーカーODATECと梶原プレスを視察していた。


 源田はこのODATECで働いている。


 宮澤が自社開発に携わった交通安全ロボットと家政婦ロボットの開発拠点工場として認証できるか金沢常務とバイヤーの金田一を連れて視察に来ていたのだ。


 ODATECの小田原社長は宮澤と源田が大学生の時からお世話になった会長の息子さんである。


 近代企業には縁故の繋がりや友達関係を避ける裏リストが存在する。


 危機管理を含める社会的信用をアイデンティティにしているのはIR向けの無難な政策でもある。


 上司である金沢がここにやって来た理由は「熱意」に押されただけでは無く、宮澤の未来予測が論理的で日本の未来を背負ってゆける逸材だと確信していたからである。


 小田原社長はそれぞれの会社の事情を踏まえた上で口を開いた。


「金沢常務」


「確かに、うちら弱小企業は大手メーカーさん無しでは生きていけまへん」


「表向きは共存共栄。」


「それは親会社さんの都合でもある訳やから・・」


「長年培った固有技術は信頼と実績の賜物である訳です。」


「NASAが世界に誇るスペースシャトルの部品を輩出した町。」


「だから金沢さん!この東大阪から新しい産業を世界へ発信するべく・・」


「降臨してきたロボット達に、この地で魂を入れたいのです!」


 ひとりの企業人である金沢は迷った。


 我が社のブランドでの発信をコンセプトにしてきた所信であったが・・


 東大阪の事情もよく分かる。


 我が社の戦略的アプローチも魅力ある東大阪にある事は重々承知の上だ。


 それを見ていた宮澤は優しい目で小田原社長に語りかけた。


「小田原さん 私達は小田原さんに本当に感謝しています。」


「私達がここに来られて、これからもここに居たい気持ちは源田も同じです。」


「会長さんが夢見ていたロボットで潤う街づくりを私達も一緒に追い掛けてきたつもりです。」


「小田原さん・・ そこで相談なんですが・・」


「一号機は私達に任せてくれないでしょうか?」


「二号機以降は東大阪のブランドで発信する事をお約束します。」


 宮澤にとって苦肉の策であった。


 宮澤の頭の予想図にはロボット生産能力では世界に拠点を持つ自社工場の方が圧倒的である計算はすぐできた。


 東大阪のブランドで我が社がOEMの選択をすれば良い。


 金沢は宮澤が東大阪の産業インフラと心中するのかと疑心暗鬼に包まれていたが・・


「三号機・・」と宮澤がボソッと金沢に耳打ちした。


 金沢は宮澤の次の手が読めた。


 取締役会に提出する報告書の案文をすでに考えていた。


「宮澤くん 金沢常務! 慌てんでええわ」

「急がせてすまんすまん!」


「一号機もできてへんうちからほざいてスミマセン」


「その話は機が熟してからもう一回相談に乗ってもらえらばええよ」


 気さくでオモロイ小田原社長。


 会長の遺伝子をふんだんに受け継いでいた。


 宮澤達が懐のある工場で研究を続けて来られた意味を金沢も体感していた。


「まっ、とにかく今日はミナミの料亭に席を確保しているので宜しくでっせ」


「えっ!俺酒飲まれへんから、あれ程嫌やと言っとったやんー」


 金沢から宮澤へ一言。


「おもてなし文化は利得の追求ばっかりやない」


「互いのうち溶け合いが後々の施策に共通点を生み出してゆく」


「言わば潤滑剤なる宴なんじゃ」


 源田もうすら笑いで頭をこくりこくりしていた。


 愛妻家の宮澤は


「もうあなた達と付き合い切れへんわ〜」と笑いで締めくくる。


 そして宮澤達は小田原社長と共に下請の板金工場に出向いた。


 そこの梶原社長は小田原と東大阪を盛り上げる地域活性化プロジェクトEOSK(東大阪産業振興会)のメンバーである。


 梶原は東大阪で生まれ東大阪で育った生粋の河内人間である。


 彼は少年期に親が営む工場の借金で「闇金」に手を出した親が夜逃げして行方不明になった過去がある。


 幼馴染の小田原は友達ながら自分の手で何もしてやれなかった事を今でも悔やんでいた。


 当時の東大阪はリーマンショックの煽りをモロに受け、闇金まがいの中小企業ローンが横行していて自殺者や夜逃げが大阪の社会問題になっていた。


 梶原は妹と一緒に保護施設に入れられるが引き取り手は無かった。


 そんな梶原を裏で救済し続けたのは生前の小田原晋助だった。


 当時梶原の父と晋助は徳島出身の同郷で下町振興会の会長と副会長をしていた。


 子供達に息を引き取るまで支援を内緒にしていてのは梶原と小田原の関係が永遠に続くよう配慮しての事だった。


 梶原と小田原が兄弟の契りを結んだ後に晋助はこの世から去る。


 晋助の遺言で梶原はプレスとマシニングの工場を開く事になる。


 今では設備投資ができるまでに工場が拡大されていた。


「宮澤はん よう来てくれました。」


「源田さん。 毎度おおきにぃ〜」


 源田は梶原の妹の優花と大学生の頃から面識があったみたいだ。


 梶原はその事に以前から気付いていた。


 源田は青春をロボット開発に注いでいる事を誇りにして浮世話など無いと自分自身周りに豪語していたのだが・・


 優花に再会した時から惹かれてゆく事になる。





















































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