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第23話

ぼちぼち更新します。

私は元旦那様達に別れを告げました。これ以上彼らの心を掻き乱す真似はしたくありません。別の道を歩むのですから。彼らのこれからの人生が幸せであればと思います。私の心がやっと吹っ切れたのです。


「お二方には昔お世話になりました。もうお会いする事はありませんがお元気で」


「…ダリアありがとう」


1度目の旦那様にお礼を初めて言われました。ちょっと複雑です。今まで山ほどプレゼントして、返事が返って来たのが別れてからなのは残念でした。2人目の旦那様が焦ったように言葉をかけられました。


「ダリア、本当にダメなのか?やり直してはくれないのか?」


切羽詰まった顔で、今更言われても無理です。諦めてください、何度言われても返す言葉に変わりはありません。


「…さようなら」


彼らの視線を感じましたが振り切ってシオン達の所に移動します。シオン終わった?って顔で聞かないで。


「姉さん、子供達と一緒に家に帰って来てよ」


シオンに、家に帰ってくる様に言われましたがその気はありません。帰って周りから色々言われるのが目に見えてますから。


「シオン、ありがとう嬉しかったわ。でも、私が家に戻っても皆幸せにはなれないの」


周りは信用できない。まして、貴族の駆け引きに巻き込まれるのが落ちよ。シオンにも迷惑になる事が分かっているわ。


「姉さん、僕は弱くはない!守れるんだ!」


もちろんそんな事は分かっているわ。優しい貴方ですもの。でも、私の事ばかりではなく自分の幸せを見つけて欲しいの。


「ええ、知っているわ。…だからシオン。幸せを見つけて、私を納得させて。そうしたら私、戻って来れるわ」


幸せな姿を見れれば嬉しい。別れて暮らしても私の大切な家族ですもの。シオンにお嫁さんが来て跡取りでも生まれれば私も安心して顔くらい出せるわ。


「…姉さん、本当に帰って来ないの?」


私は大丈夫。おばさん達と楽しく暮らすわ。


「ええ、帰らないわ。シオンが愛する人を見つけて甥か姪が生まれたら会いに行くわ」


シオンは私の自慢の弟ですもの。心配しなくても会いに行くわ。途中までシオン達に送ってもらい新しく住む場所を探して暮らしたいと思いました。

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