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第18話

不定期更新です。仕事が忙しく滅多に更新できませんが良かったらお付き合いください。

神崎君が勝ちました。王子達の記憶を消してくれたので追われる心配はないそうです。ついでに結婚承諾書も回収してくれたので不信にに思われる事もなく自由になれそうです。後でお父様に手紙を書いて結婚が無効になってもう王子達が私の事を覚えてないし勇者の血族の力を失った事をつたえる手紙を書くことにしました。私達は転移しておばさん達がいる所に来ました。大きな屋敷の庭みたいです。よく見るとおばさん達の姿が見えました。


「おばさん!」


「無事だったのかい!良かったよ」


おばさん達の所に走り寄り再会を喜びました。大丈夫か確かめて逃げたいです。空が光ったと思ったら急に周りの人達の様子がおかしくなったそうです。


「おばさん、私達あそこにいる人に助けてもらったの。一緒に逃げましよう!遠くまで送ってもらえるから」


「本当かい?ここは退屈で仕方なかったからね、じゃあ行こうか」


「そうよ、ここに居たくないわ。皆、感じ悪いのよ!」


「僕も行くよ!」


おばさん達も無事だったので安心しました。これから逃げようと思います。おじさんもうんうんと頷いています。


「神崎君、お願いします」


「いいよ、隣の国まで行こうか。皆こっちに固まってくれ、転移!!」


神崎君が言った途端、目の前にみたことのない景色が広がっています。一瞬の出来事で不思議過ぎてびっくりしました。これで私達はもう普通の生活に戻る事ができます。


「やった!森の中だ!自由だね」


「一緒だね!」


「うん」


子供達が集まって喜んでいます。お礼を神崎君にしたいですが何かできることは……あ!思い出しました!家の秘密の書庫に、本当なのか分かりませんが帰還の呪術が書いてあったのです。ですが対価が魔力の全てと命数を捧げると言うものでしたので簡単にはできないものでした。しかし神崎君は不死になってますからそれを捧げれば帰れるのではないかと思います。


「神崎君、ありがとう!お陰で自由になれたわ。私、思い出したの!実家の奥の秘密の部屋に禁書があって帰還の呪術の本があったの!」


「それは本当か!帰れるのか?」


「珍しくて面白いかなと思って読んでいたから多分大丈夫よ。私の記憶のを読んで調べたらいいわ。普通の人には使えないけど、勇者で不死の命数を持っていればできると思うわ」


「ありがとう!家に帰れる!」


私の記憶から呪術の魔法陣と捧げる対価を見て戻れる事を確信した神崎君は涙を流したていました。でも私の前世の記憶も見たようです。気の毒そうな顔をしたので間違いないですね。


「良かったですね。私も神崎君のお陰で助かりました」


「君はあの子だったんだね。あの時は守れなくてごめん!」


神崎君は前世でも優しい人でした。でも周りの取り巻きの人が勝手に私に意地悪していました。


「生まれる前のもう遠い昔の事ですよ。神崎君のせいじゃないです。今度は、もとの世界で幸せになってください」


この世界の事など忘れて幸せになってください。


「ありがとう!お礼にこのバッグをあげるよアイテムの一つで何でも入るし腐らないから便利だよ。中の物も俺は要らないから好きにしていい」


希少価値の高い品物ですので貰えません。


「え!そんなに凄いものもらえないわ」


「家に帰る俺には要らないものさ、だから受け取ってくれ!今から帰るよありがとう!」


私の腕にバッグを押し付けて手を振っています。呪文を唱え魔方陣を展開させ光が集まってきました。消える前にお礼を言わないといけないと思います。


「さよなら!バッグありがとう!」


神崎君は、呪文を唱えて異世界の扉を開いて笑顔でもとの世界でに帰って行きました。あの頃に戻ったみたいに話せましたし良かったと思います。私も自由になれたのでおばさん達と一緒に新しい生活を始められます。もうトラブルに巻き込まれたくないですが、神崎君と入れ替わるように目の前に現れた人が一番会いたくない元旦那様でした。


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