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第17話

不定期更新です。

今、部屋に入って来たブルーレイド殿下と神崎君が戦い始めてしまいました。とっさに張った結界の中に私達を閉じ込め神崎君が激しく光る剣を駆使してブルーレイド殿下と殺りあっています。

怖いくらいにキィーン!!ガッン!!と音がしたと思ったら……ドカッアアアアアーン!!バキッ!!ボキッ!!凄い爆音が響きました。二人共魔法が強力な為王城の一角が崩壊寸前です。


「こ、こ、怖いよ!お母さん!」


双子の弟の方が泣きそうです。強く抱きしめて身を寄せ合い二人の戦いを見ています。


「私達の為に、神崎君が戦っているのだから目をそらしてはダメよ。応援しなくては。」


私の目を見て子供達が頷きました。いい子達です、私の言った意味を理解した様です。


「「うん!お母さん!」」


「「がんばれーっ!かんざきのお兄ちゃん!!」」


子供の達の応援に、こちらをちらりと見た後笑って親指を立ててくれました。


「あはは!任せろすぐ終わる!」


応援を喜んでるみたいですね。先ほどまでの攻撃を簡単にねじ伏せる様に、ブルーレイド王子を追い詰めて行きました。息も絶え絶えになった王子を見下ろしながらグシャ!と踏み付けました。


「俺の子孫か?大した事ないな!その力返して貰うぞ!」


そう言って大きな魔方陣を展開させます。あんなに大きいのを私は見た事がありません。この国を全体を囲えるほど空いっぱいに広がって行きました。


「我願う心踏み躙る者達から我が血に与えた誓約を奪わん!!」


勇者だった神崎君のオリジナルの魔法でしょうか?凄いです、空を見渡す限りに広がる魔法陣を子供達と見ていました。国中から光が魔方陣の中心にに集まって、光ったと思ったら轟音と共に弾けて消えてしまいました。


「お母さん!魔方陣消えちゃたよ!」


「光が眩しかったね!」


「そうね、役目が終わったのね。」


魔法陣が綺麗に消えた後子供達が少し残念そうにしていました。それほど珍しい物でした。神崎君の方を見ると冷たく王子を見下ろしています。


「もうこの国に、勇者であった俺の血の加護は無くなった。全員が只人だ精々苦労するがいい!」


血だらけで倒れている王子にそう言うと私達の方に来てくれました。


「神崎君ありがとう、怪我してませんか?」


「「お兄ちゃん!ありがとう!」」


私に続いて子供達がお礼を言っています。神崎君が笑って答えてくれました。


「もう大丈夫だ、ここから出よう知り合いの人達の居場所も王子記憶から読み取ったから助けてこの国にを出るぞ。」


王子には悪いですがやっと自由になれそうです。おばさん達との、穏やかな暮らしに早く戻りたいと思います。

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