表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/30

第11話

不定期更新です。皆さんこの11話を読むと逆ハーレムと勘違いされますが逆ハーレムにはなりませんごめんなさい。

数日旅をして目的地に着いたようです。旅の間中重苦しい空気を伴った馬車の中でこれから本当にやっていけるのか不安になりました。その元凶のフラグル国王城が目の前見えました。ブルーレイド殿下に手を引かれて馬車から降りると、豪華な玄関先にずらりと並んだメイドと騎士がみえます。


「ブルーレイド殿下、お帰りお待ちしておりました。そちらが私達がお使えするダリア様でございますか?」


メイドの格好をしていますが、王子の対応が同等の身分の者に対する態度で驚きました。何者でしょうか?


「ああ、そうだ、任せてもいいだろうか?」


伺いを立てる物言いに不思議に思うですが…。油断は禁物ですね。


「はい、一族の総意でそちらのダリア様にお使えする事が決まりました。」


一族?特殊な任務でもやっている?そんな人達が私の世話役に?


「そうか、よろしく頼む。」


王子が笑顔で頼んでますわ!これが一番信じられないわ!


「では、ダリア様お部屋の方に案内いたします。」


子供達も一緒がいいので頼まないと!引き離されたくはないわ。


「子供の達も一緒でいいですか?」


「はい、構いません。ダリア様のお子様でしたら、私達の庇護下に入る事が決まっております。」


王子と別れて部屋に案内してもらいました。不思議な人達です。普通血の繋がらない子供達に向ける視線は、ここに来る迄に騎士達が見せた態度をとる方が多いですが、彼女達は優しい眼差しを子供達に向けてくれてます。


「ダリア様、これからお世話させて頂きます侍女長のターシャです。ダリア様が、お健やかに過ごされる為に私達クロイツ一族がいます。」


「クロイツ一族?私はそんな大層な人物ではありませんが。」


「私達一族は、王の伴侶つまり王族の真の愛する者を守り健やかに過ごさせる事を第一に考えるのです。」


「それでしたら皇太子妃様に仕えるているのでしょう。人員を、私の為にさいて守りが薄くなって皇太子妃様に何かあったら大変ですわ。」


私達が原因となったら、どんな酷い事があるか分かりませんから。


「心配いりません。残念ながら、皇太子妃は最愛ではありませんので私達一族に守る義務はないのです。」


「最愛?結婚相手ではないのですか?」


「現王陛下の治世で、最愛の方だったのは亡くなった二人の王妃様だけです。しかしダリア様が見つかりましたので、現在最愛の称号はダリア様だけが持っております。」


「私は称号などいりません。子供達と静かに暮らしたいだけなのに。」


そんな物を持っていれば厄介な事に巻き込まれる可能性が増えるわ。


「ダリア様は称号を持つお方、陛下や皇太子殿下にも愛されお子を生む運命にあるのです。」


聞き捨てならない事を聞いたわ!信じられない!


「何を?…そんな事ある訳ないわ!不道徳です!」


間違いだと思いたい。前世で小説の、逆ハーレムの話は読んだ事はあっても自分がなりたいなど一度も思った事などないし、どちらかと言えば一人の人に熱愛されたい。今世でも失敗したけれど。


「フラグル王国の王族の特徴です。他には知らされてませんが、家族で愛でる相手が一人の事が多いのです。昔は長男が最愛と結婚し全員で愛し抜いたのです。この王家には女のお子様は生まれません。」


え?皇太子には女の子がいると聞いたのだけど?嘘ではないの?


「え!皇太子殿下には王女様がいると聞いているわ。」


「殿下の血など一滴も入ってない王女です。」


そんな馬鹿な事があると?では、皇太子妃が浮気している?怖いわここは、やっぱり魔窟みたいね。


「私達一族は古くからこの国の王家と共に、最愛を守る事を使命として生きてきた一族です。」


大変な事になりました。王家の秘密を聞かされたうえに、皇太子妃の浮気まで聞いた私はどこにも逃げられない事は、確実決まってしまったのだと思いました。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ