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第一話 山賊と、銀色の閃光 草案

「くそ……完全に道を間違えたな」

俺は息を荒げながら、木の根元に背中を預けた。

スマホの電波はもちろん圏外、GPSは数時間前から機能停止。

いつもの狩猟で入った山のはずが、突然濃い霧が出て、気づいたら遭難していた。

「まあいい。キャンプして朝を待つか」

焚き火を起こし、持っていた非常食を囓りながら空を見上げる。

星が異様に綺麗だった。都会では絶対に見えない数の星が、黒い空にびっしりと散らばっている。

そのとき、茂みがガサッと鳴った。

「……誰だ?」

俺は反射的に猟銃を構えた。

出てきたのは、三人の男たちだった。

ボロ布をまとった、明らかに山賊とわかる風貌。しかも一人、若い少女を縄で縛って引きずっている。

「おいおい、良いモン持ってるじゃねえか」

先頭の男がニヤリと笑った。

歯が黄色く、目がギラギラしている。

少女は十代半ばくらいか。

金褐色の髪に、恐怖で青ざめた顔。口に布を噛まされ、必死に身をよじっている。

「放してやれよ。俺はただの遭難者だ。金も持ってねえ」

「嘘つけ。その鉄の棒、明らかに値打ち物だぜ?」

男たちがゆっくりと近づいてくる。

俺はため息をついた。

……やむを得ない。

「悪いな」

乾いた銃声が、山中に響いた。

二発。

正確に、二人の山賊の胸に命中した。

三発目は、少女を人質に取ろうとした最後の一人の額に吸い込まれた。

森が、急に静かになった。

少女は地面にへたり込んだまま、俺を呆然と見上げている。

瞳が大きく見開かれ、唇が小刻みに震えていた。

俺はゆっくりと銃を下ろし、近づいていった。

「……大丈夫か?」

布を外してやり、縄をナイフで切る。

少女は咳き込みながら、掠れた声で言った。

「あなたは……誰?」

「ただの通りすがりの……まあ、猟師みたいなもんだ。名前は後でいい。今は——」

俺は少女の顔をまじまじと見た。

薄汚れた服の下から覗く肌は驚くほど白く、瞳は深い碧色をしていた。

この時代にありえないくらい整った顔立ちだ。

「……お前、名前は?」

少女は少し迷ったあと、小さな声で答えた。

「フランチェスカ……フランチェスカ・プレーラティです」

その瞬間、俺は妙な違和感を覚えた。

プレーラティ……?

どこかで聞いたことがあるような、ないような。

でも今は、そんなことを気にしている場合じゃなかった。

「わかった。とりあえず安全な場所まで移動しよう。俺についてこい、フランチェスカ」

少女はこくりと頷き、震える手で俺の袖を掴んだ。

その指先が、驚くほど冷たかった。

※備考

中世ヨーロッパモチーフなのに衣類の考察が仕切れていない

現代人で銃免許を主人公としては発砲シーンが軽過ぎる。要再考。


主人公の言語能力は謎パワーで解決させる予定。もしくはそもそもヨーロッパ系の人にするか要検討

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