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エロ同人みたいな恋がしたい!!!!  作者: 眼鏡っ娘至上主義クラブ


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お家デート

 電車を降りて改札を出るとアキラはまだ俺には気がついてない様子で、手鏡を取り出して前髪を整えていた。真っ直ぐに歩いて行くとハッと顔をあ上げ、鏡をバッグに仕舞い込み笑顔で駆け寄ってきて腕を組んだ。

 何とも彼氏冥利に尽きる瞬間である。


「次の電車で来ると思ったんだけど」なんて嬉しそうに笑っている。


「ちょっとでも早く会いたいからさ」


 アキラは黙ってそっと俺の尻を撫でた。どういった意味での感情表現なのかは未だよく分からない。


「じゃあ飯でも食いに行こうか。朝から食ってなくてさ」


 アキラの提案で駅の近くの商店街へ足を運び、個人経営のイタリアンでピザとパスタを食べた。最後はアイスまでサービスして貰った。


「釜で焼いてるところ見られて面白かったね」


「アイスも美味しかったしね。アキラはよく行くんだっけ?」


「ううん、初めて行ったの。気になってたんだけど一人で入りにくくて」


「確かに、オシャレ過ぎてね」


「そうなの」


 アキラはこんなに暑いのにも関わらず、腕を組み身体を寄せて俺を一緒に日傘の影の中に入れてくれた。

 今は薬局に寄ってお菓子や飲みを買っている。アキラはわざわざ家に誰もいない時に俺を誘った。どうにも邪なことを考えてしまう。

 二人でふらふらと歩いていると避妊具が置いてある売り場へ辿り着いた。どちらが何を言うわけでもなく足を止めた。アキラは手を伸ばし箱をまじまじと見つめた。


「サイズって長さじゃなくて直径なんだね。どれくらいだっけ?」恥じらいながら指で輪を作った。「このくらいだったよね?」


「だったよねって言われましても……。あの、その、えーといいんですか?」


「え、酷い。付けないでするつもりだったの?」


「いや、それ以前の問題でして。する、しないの」


「冗談だって」ニッと笑った。「それにしても色々種類があるんだね。やっぱり薄い方が気持ちいいのかな」


「これは? イボがついてるやつ」


「まだそういうのは早くないかな?」


「そっか」棚に戻した。


「じゃあこの一番薄くて十個入りのやつにしよっか」


「十個ですか。もう俺が喰うのか喰われるのか分かんねえな」


「藤村くんが食べられちゃうんだよ。覚悟しといてね」


「マジですか」


 それからまた歩き、精力剤の棚の前に来た。


「これ飲んだら何回も連続でできるんでしょ?」


「エロ漫画の読み過ぎだよ。アキラ」


「まあでも、一応買っておきます」


「一応ね」


「うん、一応」


 その袋を持って歩いていた。アキラはなんてことないような雰囲気で今度観に行きたい個展の話をしてくれた。若くして亡くなってしまった日本の画家らしいが、俺は名前も知らなかった。


「あ、姉ちゃん」公園を通りかかると大きな声が聞こえてきた。


 その声の主の野球少年はこちらに駆け寄ってきた。


「はる、友達と遊ぶんじゃなかったの?」アキラはまさにお姉さんといった口調で言った。


 噂に聞いていた弟くんだろう。目元がアキラにそっくりな坊主の美少年だった。


「宿題が終わってないからって、午前中で解散したの」


「はるは終わったの?」


「終わってるよ。あとは絵日記だけ」随分真面目な少年である。それから俺の方をじっと見て「姉ちゃんの彼氏?」とあっけらかんに言い放った。


「そうだよ」と矢庭に応えたのはアキラの方だった。


「あんまりカッコ良くはないんだね」失礼ながらも子供ながらに気を使ったような言い方だった。


「人は見た目じゃないって言ってるでしょ」


 そういうフォローですか。とつい笑ってしまった。まあ、俺と付き合ってくれてるアキラがそう言うのなら説得力はある。中身がいいのかは自分ではよく分からないが。見た目が悪いのは客観的な事実だろう。


「お兄ちゃんも野球やってるの?」俺の坊主頭を見て言った。


「いや、抗がん剤飲んで髪が無くなった人にあげちゃったんだよ」言うとアキラは俺の頭を撫でた。


「そうなんだ、優しいんだね」ハッとしたような顔をして「じゃあ俺が野球教えてあげるよ。坊主なんだから」少年の思考回路では坊主は野球をできなければならないらしい。


「お姉ちゃん達これから勉強するの。悪いけど一人で遊んでて」


 よくもそんな嘘がつけるな。このエロ女!


「本当? でもお兄ちゃん何にも持って来てないじゃん」


 尤もな指摘である。


「教えるために来たから何もいらないの。私の教材使うから」


 偏差値32の俺には勉強を教えるなんて荷が重いな。しかも地域一の進学校の生徒に。


「じゃあ暑いし俺も帰ろ。一緒にゲームやろうよ」


「だから、勉強するから邪魔しないでね」


「ええ、じゃあ終わったらやろうよ」


「あんまり藤村くんに迷惑かけないの」


「俺は別に構わないけど」


「じゃあ、早く帰ってゲームしよ」


 アキラは少し不機嫌な様子で俺の尻を叩いた。はるきは嬉々として日々の出来事を語ってくれた。野球やゲームや学校の話、それにアキラがおっかないという話をしてはアキラに叱られていた。

 アキラの家に着いた二階建の一軒家は、彼女が住んでいる事実だけてどこか清涼な感じがした。


「お邪魔します」


「おう、寛いでくれよ」はるきは冗談めかして笑っていた。


 俺は少はるきの頭を撫でてやった。はるきは嬉しそうに「じゃあ、ゲームしよう」俺の腕を掴んだ。


「駄目って言ってるでしょ。今からお姉ちゃんが勉強教えて貰わないといけないんだから」薬局で買った袋の中を漁ってお菓子とジュースを取り出した。「これあげても大丈夫?」


「ああ、構わないよ」


「ごめんね。ありがとう」袋をはるきに手渡して「これ食べてながら一人で遊んでて、勉強が終わったら遊んであげるから」


「分かったよ」口を尖らせながらもそれを受け取るとトコトコ自分の部屋に入って行った。


 俺はアキラの部屋に連れられて入った。甘ったるくないシトラスの良い香りが広がり、俺はそれだけでクラクラしてしまった。アキラは俺の手を引いてベッドの縁へ座らせた。


「暑いね。今冷房つけるから」


「ありがとう」


 アキラの部屋はいかにも女の子らしいという感じの部屋ではなく、清潔であり本棚には画集が整い綺麗に仕舞われていた。小物も可愛らしいのではなく極めて実用的だった。そして俺が描いた肖像も飾られている。

 アキラは隣にちょこんと座り、寄りかかって頭を擦り寄せた。


「勉強するんじゃなかったの?」揶揄するように聞いた。


「そうだよ。保健体育の勉強」薄ら笑いを浮かべていた。どうしようもないスケベ女は、俺の股間に手を伸ばしチノパンの上から撫であげた。「もう準備万端ですね。先生」甘えた声を出した。


「そっか。俺がアキラに教え込めば良いんだっけ?」肩を組みそのまま手を伸ばして小振りな胸を揉んだ。


 アキラは恥ずかしそうに頷いた。

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