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エロ同人のような恋がしたい!!  作者: 眼鏡っ娘至上主義クラブ
15/21

NTR? 2

 俺は全身が倦怠感に飲み込まれていくような感覚に陥り、ただ一箇所以外には力が入らず、なんとかちゃぶ台に手をついて自身の体を支えた。


「……ごめんね、汚いもの見せて。気分悪くしたでしょ」申し訳なさそうに


「汚いなんて思わないよ、むしろ綺麗だった。でもどういうこと? そういう相手がいるのに、毎日俺の家に来てたの?」俺の声は震え、今にも消え入りそうだった。


「だって、これはただのお見舞いでしょ」なんてことなさそうに。


「そりゃそうだ。俺が勝手に勘違いしてただけだよ。こんな可愛い子に彼氏がいないはずないし、泉さんの親切を俺が勝手に好意的に受け取っていただけさ。それで、その写真の相手はやっぱり同じ学校の彼氏なの?」自暴自棄になって聞いていた。嶋咲から聞いていた筈なのに、脳は引き裂かれた。


「うん、三年の先輩」恥ずかしそうに俯いて。


「その先輩の趣味で?」


「ううん、この前見た藤村くんの本の通りにやってあげたら喜ぶのかなって思って。でも、彼氏は眼鏡外したがってたけど」フッと思い出すように笑った。


「あまりその人とは趣味が合わなそうだ。でもいいの、毎日俺の家に来ることを彼氏には話してるの? 彼氏は良く思わないと思うよ」


「ううん、助けてくれたんだから面倒見てあげなって言ってくれたよ。自信があって、私を信頼してくれてるんだろうね。絶対に自分を裏切らないって、絶対に自分の物であり続けるって。確かに優しくて、かっこよくて頭もいいし、背も高いくて本当自慢の彼氏なんだ。エッチなことする時も大切に扱ってくれるし」自分の髪を撫でた後その手を胸に置き、感慨深そうに。


「……ごめん、ショックすぎて全然頭が回らねーわ。そんなエッチとかするんだ。いや、するに決まってるか」自分の体と精神が乖離しているような気さえしてきた。


「うん、ピル飲んでるの知ってからゴム着けてくれなくなっちゃって、いっつも中に出されるんだけど」手のひらを愛おしそうに、下腹部に当てがった。


「ちょっと吐きそうかも」その言葉の持つ意味は分かるが、なぜだろう意味がわからなかった。脳が理解を拒んでいた。泉さんは俺を持て遊び、裏切ったのだろうか。いや最初から裏切るも何もないだろう、付き合っているわけでもないのだ。俺が勝手に期待を寄せていたのだ。俺はちゃぶ台いに額を置いた。


「あ、ごめんね。藤村くんはオナホールにしか出したことがないのに、こんな話をしちゃって」本当に申し訳なさそうだった。そんなことを言われ、精神はボロボロで肉体も力が入らない筈なのに、一箇所だけには血液が集まりガチガチになるのが情けなかった。


「ごめん、おれはもうダメだ。せっかく来てくれたのに悪いんだけど、今日は帰ってくれないか」


「ごめんね。お詫びにさっきの写真の動画見せてあげるから元気出して」優しく寄り添った。


 俺は何も言えなかった。そんなもの見たくない気持ちと、見てボロボロになりたい気持ちが入り混じっていて、泣きそうだった。俺はただ黙ってなるようになれと思い、泉さんに全てを委ねた。彼女によって全てが終わるのなら、それでもいいかと思った。

 泉さんは俺の前にスマートフォンを差し出した。


「再生するのは藤村くんが押してね」


 俺の手は震えながら、スマートフォンの再生ボタンに手を伸ばした。俺は自身が本当にどうしようもないと思った。こんなに自分の存在がハッキリとしないことは初めてだった。脳は思考を放棄し俺はただ精神の感傷にのみによって生かされているようだった。


「藤村くん見てる?」と画面の中の泉さんはこちらに手を振っていた。「じゃーん、ネットで作り方を調べて作りました」と言って取り出した小皿には白濁液が入っていた。

 そしてよくお弁当に入っている魚の醤油差しをスポイト代わりにして、その液を吸い込むと自分の顔へ垂らしていた。

「どうかな、結構リアルかな?」白濁液を顔に乗せた泉さんは一人で言っていた。「じゃあ最後に」小皿の白濁液を全部口に含み舌を出してみせた。本当に精を顔にかけられたようだった。両手をピースさせたり、親指と人差し指で輪っかを作ってみたり、口を広げてみたりして最後はその白濁液をごくんと飲み込んだ。

「藤村くんドッキリ成功かな」首を傾げて動画は終わった。


「……え、どういうこと?」俺の間抜けな声が部屋に響いた「ドッキリ?」


 泉さんはいきなり俺をぎゅうっと力強く抱きしめた。何がどうなっているのか分からないまま泉さん抱きしめ返した。絶対に離したくなくて力を込めた。まだ安心することが出来なかった。


「ごめんね。ドッキリのつもりだったんだけど、そんなにショック受けるとは思わなくて」本当に焦った様子で何度も俺の頭を撫でていた。


「え、じゃあ、彼氏もいないの?」


「うん居ないよ。居たら彼氏に構ってもらうし、毎日会いにこないよ」泉さんは安心させるためか頬を俺の頬へとくっつけた。


「よかったぁ」俺は力いっぱい抱きしめた。「でもタチが悪いよ。本当に」


「でも最初にやったのは藤村くんでしょ?」覚えてないのとでも言いたげな様子だった。


「俺がそんなことするわけないだろ」


「だって、嶋咲さんと身体の関係とか、肉奴隷にしてるだとか……」


「いや、それは嶋咲が言ったことだろ」


「藤村くんもすぐに否定しなかったじゃん」少し攻めるように。


「俺は嶋咲の言うことすることを否定しない、言い返さない、刃向かわないように調教されてるんだよ」


「何それ。じゃあ私も調教しようかな」ふふっと笑い「でもそんなにショック受けるとは思わなかった。どんなことしたのかを根掘り葉掘り聞かれるのかと思ってたんだけど」


「そりゃショックだよ。もう俺は生きてゆけないかと思ったよ。泉さんは俺にとって大切な存在だからさ。ずっと一緒にいたいと思ってたし」


「一回ちょっと離してくれる」両手で俺の肩を押してきた。


「嫌だ、離したくない」どれだけみっともないと思われようが離したくなかった。


「位置をを変えようと思って、もっとくっつけるように。藤村くんの上に座っていい?」


「分かった」


 一度離すと泉さんは胡座の上に座り俺の背中に手と足を回して絡めた。


「硬いの当たってる」泉さんはその柔らかい唇を耳にあてて甘く囁いた。その声と吐息と熱は、俺の脳を蕩けさせた。


「もうちょっと、我慢できないかも」


「ビクビクしてる」言いながら泉さんは身体をクネクネと動かして、肉体に快楽を直接与えてきた。「鼻息荒くなってきたね」


「泉さん、あんまりいじめないでくれよ」


「じゃあ、さっきの写真みたいにする?」また唇を当てて。


「え、いいの?」声は裏返った。


「うん、初めてだから上手くできるかわからないけど」


 泉さんは俺の上から降り、女の子座りで座ったので俺はその前に立ち上がった。


「じゃあ、脱がすね」緊張した様子でズボンをとパンツを下ろした。泉さんは何も言わなかった。互いに、いつもの軽口を言い合う余裕は無くなっていた。


「大丈夫、気持ちいい? 上手くできてるかな」辿々しい手つきで奉仕してくれた。


 俺は頷いて泉さんの頭を撫でた。彼女はクシャッとした笑顔を見せてくれた。


「我慢しなくていいからね」とは言われても、この途轍もない快楽に少しでも長く浸っていたいし、早漏野郎だとは思われたくないから必死に我慢していた。


「動画で見ると凄く速く激しくしたりするのを見るんだけど、あんなに激しくやって大丈夫なの?」心配そうに尋ねた。


「そんな動画見るんだ」俺は驚いて言った。


 泉さんはムッとした表情でその手の動きを激しくした。

 俺が追い込まれ余裕がなくなるたび、泉さんの表情は豊かな色っぽさに溢れていった。泉さんは舌を出して、眼を細めた。熱い吐息がかかり、それより熱い淫靡な視線が絡みつき、淫楽は恐ろしいほどだった。この女を穢し汚してやろうと、それしか考えられなかった。

 泉さんの顎を持ちその顔をすぐ側に寄せると、淫らな笑みを浮かべて何かを察してさらにその激しさを増していった……







「ごめんね、今ティッシュ持ってくるから」何枚もティッシュを取り出し丁寧に泉さんの顔から白濁液を拭った。「ほら、吐き出して。お腹下しちゃうから」


 泉さんは口から液体をティッシュに吐き出した。それは唾液と混ざって泡立ちドロドロとしており、それが彼女の美しい唇から吐き出される様子は、背徳感という言葉では表せない薄暗い感情が渦巻いた。


「顔と口洗ってきな」


 泉さんはコクリと頷き立ち上がった。

 俺は足が震えてすぐに横になった。息は切れゆっくりと深呼吸をした。戻ってきた泉さんは俺の隣に添い寝してくれた。


「かけたら写真を撮ったりごっくんさせたりするのかと思ってんだけど。なんか凄い焦ってたね」薄く微笑んだ。


「本当にかけてみると罪悪感が凄くてさ」


「私は気にしないのに」そう言って頬を撫でてくれた。


「あと、出したら冷静になるんだよ」


「賢者タイムってやつ?」


「そういうこと」


 泉さんの頭を撫でるとくっついてきた。


「あの、気持ちよかった?」不安げな声だった。


「うん、まだ足腰が震えてるよ」


「そっか、よかった」


「ありがとう。なんかまだ夢だったんじゃないかって気がするよ」


「出したら凄い疲れるんでしょ? ご飯作ってくるから休んでてて」


「至れり尽くせりで、本当、罰が当たるんじゃないかって気がするよ」


「またそんなこと言って。じゃあちょっと待っててね」


 泉さんは立ち上がり台所へ向かった。目を瞑るとすぐに睡魔が襲いかかってきた。

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